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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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第121話 ルゼとの決着

はい、約束通りの投稿です。とはいえ、あんまり内容は濃くないですw

そろそろアイのイベントにも突入しなきゃなんですよねぇ・・・(盛大なネタバレ)

え?あ、待っ((グシャッ

「はぁ・・・はぁ・・・」


「んん~・・・」


俺とルゼは、そんな声にならない声を出して、地面に倒れていた。決着が着いたのだ。

それがどちらの勝ちだったのかと言えばーーー


「うぅ~・・・今度はルゼが負けたのだー・・・」


「まぁ、流石にこれで負けるのは嫌だったからな・・・」


そう、ルゼの言う通り、俺が勝ち、ルゼが負けたのだ。

単純なステータスでのゴリ押しで勝てたが、ステータスに差が無ければ、確実に俺が負けていた。暴食の力は、普通にとんでもないチートだった。


「それで?俺のことは認めてくれるのか?」


立ち上がるのも面倒な俺は、寝転がったまま、顔だけをルゼに向けて問いかけた。


「んー♪リクマはとっても強かったのだー♪ルゼはとっても気に入ったのだ!」


どうやら、気に入られたようだ。


「それは何よりだ。でも、ルゼも普通に強かったな・・・」


「ふふん♪それはそうなのだー!ルゼの力は特殊だから、ステータスを抜きにした強さは、大罪悪魔の中で2番なのだ♪」


「マジかよ・・・」


そりゃ強い訳だ。てか、それでも2番なのか・・・1番はルシファーなのかな?

それにしても、ルゼは本当に強かった。俺が本気で攻撃しても、持ち前の身軽さで結構避けられるし、隙を作れば暴食の力で喰われそうになるんだから、食べる力ってのは理不尽だ。


「リークさん、お疲れ様ですぅ。」


と、そこに観戦してた皆がやってきた。結構皆も肝を冷やしたみたいだ。


「ご主人様、結構ヒヤヒヤしましたよ・・・それにしても、本当に容赦ないですね・・・」


「それには同感じゃな。いくらリークを試す為とはいえ、ちとやりすぎじゃと思うのじゃ。」


2人から、軽い殺気を感じる。どうやら、俺を本気で殺しに来てたルゼを良いように思ってないようだ。まぁ、確かにちょっとあれだったが、割と楽しかったから俺は良かったと思う。そう伝えると、


「むぅ・・・まぁ、ご主人様が良いのでしたら私は何とも・・・」


「納得はいかぬが、リークがそういうのなら・・・」


納得はいかないまでも、引き下がってくれた。


「それじゃあリクマ、ルゼと本当の契約なのだー♪」


「あぁ、そういや、仮契約だったんだよな。」


ルゼは、自分が気に入ったものとしか本契約はしないらしい。だから、最初は仮契約にしているみたいだ。

だが、ルゼが気に入る条件がルゼが本気で戦っても死なないことなら、ほとんどのやつはルゼに気に入られないことになるんじゃないか?・・・まぁ、俺の知ったこっちゃないが。


「本当の契約完了なのだー♪これでリクマはルゼのものなのだー♪」


「「「はぁ!!?」」」


ルゼがそう言った瞬間、3人が大声を出した。いや、俺も出そうと思ったけど、その前に3人の声に圧倒されてしまった。

てか、ルゼのものってどういうことやねん!?


「わはー♪リクマはルゼといっぱい遊ぶのだー♪」


そう言って俺の腕に抱き着いてくるルゼ。どうやら、子供が遊び道具を独占したいって感じの独占欲みたいだ・・・俺、遊び道具と同じ扱いなのか・・・


「駄目です!ご主人様は貴女とそんなに遊んでる暇は無いんです!私達に構ってくれる時間やその他の時間を差し引けば、貴女と遊べるのなんて、ほんの数分くらいです!」


ニノは、俺が忙しいのだと言って、ルゼにそんな暇が無いと言う。別に多少遊ぶくらいなら良いのだが、現にそこまで時間が取れないのは事実である。・・・が、ちゃっかりニノが自分達に構ってくれる時間を差し引いているのはいただけない。それでは、流石にルゼが可哀想だ。


俺がニノにそれについて言おうとすると、その前にルゼが反論した。


「自分達の時間をちゃっかり取ってるのはズルいのだー!その時間をルゼにも分けて欲しいのだー!」


うん。そりゃそう思うよな。


「ぐっ・・・そ、それは・・・」


案の定、ニノも言葉に詰まってる。ここで無理にルゼの権利を押さえつけようものなら、俺からお説教が来るのが分かっているのだろう。ニノも無理矢理に駄目だと言おうとするのを躊躇っている。躊躇うんじゃなく、すっぱりとやめられれば良いのだが、ニノのことだから、多分無理なんだろうなぁ・・・


「ニノ、流石にルゼが可哀想だ。それくらい、認めてやっても良いだろ?」


ここはルゼに加勢して、ニノを説得しよう。このままじゃ後々かなり気まずくなりそうだし、一歩間違えば、ニノがルゼに喰われるかもしれないし。


「うぅ~・・・でもぉ、ご主人様に構ってもらえる時間が減ってしまうのは嫌なんですよぉ・・・」


「これニノ。我が儘ばかり言うでない。お主は自分第一に考えすぎじゃ。もっと他の者のことも考えてやらぬか。」


ニノの我が儘を、ココが窘める。ニノの我が儘は、確かにかなり自分のことばかり考えてる。こんな考えばかりしてたら、将来が心配だ。ちゃんと後でお説教だな。


「・・・分かりました。でも、ご主人様・・・ちゃんと構ってはくださいね?放置されるのは、すっごく嫌ですから・・・」


そう涙目で訴えてくるニノには破壊力があった。流石にこれを駄目だと言うことは出来ない。


「あぁ、もちろんだ。ちゃんと構ってやるから、心配するな。」


なるべく明るく、ニノに告げた。すると、ニノの顔は瞬時に明るくなり、速攻で笑顔になった。どんだけ俺に構ってほしいんだ・・・


「何でもいいけど、ルゼはちょっと疲れちゃったのだー・・・早くご飯食べて寝たいのだー・・・」


「あ、その事なんだが・・・ルゼってどんだけ食べるの?お金が馬鹿にならないんじゃ・・・」


それが心配だった。だって、いくら金持ちだからって、無限じゃない。それに、そんなにいっぱい金出してたら、誰かに目を付けられたりしそうだ。


「それについては心配ないのだー。ルゼは別に普通の量だけでも死なないのだー。満腹にはならないけど、お腹いっぱい食べたい時は、魔物や木とかを食べれば良いのだー!」


あらやだ便利。何でも食べれるんなら、魔物でも木でも良いのね・・・まぁ、それなら普通の食費で大丈夫か・・・たまには多めに食べさせてやったりすればいいかな?


「まぁ、それなら大丈夫かな?それじゃあ、帰るか。今日はルゼの歓迎会みたいにするか。」


「本当なのかー!?それは嬉しいのだー♪ありがとうなのだー♪」


ルゼは、とても嬉しそうだ。それだけ喜んでくれるのなら、準備のしがいもありそうだ・・・俺が食事を作る訳じゃないけど。


「んじゃ、帰るとしますか!」


「わはー!ご飯なのだー!」


そんなこんなで、ルゼが仲間になった。どうでも良くないが、ルゼはベルと同じで、俺達と一緒に旅するようだ。冒険とかしてみたかったみたいだ。まぁ、ムードメーカー的な存在がいるのは、旅路が楽しくなりそうで良いけどな。

はっ!?なんだ夢か・・・

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