第120話 ベルゼブブのステータス
すいません、執筆中に眠りこけてしまいました・・・カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
起きて寝惚けつつ書いたので、ちょっと大雑把になってしまったかもしれません。今度は、今度は早めに投稿しますから!だからどうか許してください!(土曜か日曜に書ければと思います)
はい。ルゼと早食い勝負をしてきました。え?結果はどうなったのかって?そりゃもちろんお察しの通り・・・
「わはー!リクマは良い人間なのだー♪」
分かったろ?呼ぶのをやめてくれてないってことは、そういうことだ。
「いや、それは嬉しい評価だが、一体何で良い人間だと思ったんだよ?」
「ルゼと遊んでくれたからなのだー。後、ルゼのことをルゼって呼んでくれるからなのだー♪」
あぁ、そうそう。俺はベルゼブブのことをルゼって呼ぶようになった。そっちの方が嬉しいらしいし、紛らわしくないからな。ちなみに、やっぱり早食い勝負は遊びだったらしい。
「いやまぁ・・・そっちの方が紛らわしくなくて良いから呼んでるだけだけどさ。」
「それでも嬉しいのだ♪あ、そうなのだ!ルゼはリクマの力を見るために呼び出して貰ったのだー!リクマ、ルゼと勝負なのだー。」
また勝負かよ・・・まさか今度こそ大食いとか言うなよ・・・?
「・・・今度は何の勝負だ?」
「今回は普通のバトルなのだー!ルゼも結構強いのだぞー?」
どうやら、普通にバトルのようだ。まぁ、そっちの方が有難いけど、ルゼはベルより小さいからなぁ・・・正直バトルは気が引ける。
「まぁ、俺としてはそっちの方が勝ちの目はあるだろうし良いけどさ、やっぱり女の子に殴りかかるってのはなぁ・・・」
「リクマは結構優しいのかー?でも、ルゼはそこまでやわじゃないのだー!」
「・・・どうしてもやるのか?」
「どうしてもなのだー!」
うぅん・・・気が進まないなぁ・・・まぁ、一応ルゼのステータスを見てみるか・・・
ベルゼブブ
Lv7824
HP 3.226958E+21/3.226958E+21
MP 2.759886E+22/2.759886E+22
攻撃 3.681423E+21
防御 3.165762E+21
魔攻 2.918963E+21
魔防 3.535628E+21
運 82
スキル 大食、悪食、雑食、大罪悪魔専用ステータス超補正、砕牙、噛み砕き、食事回復、早食い、食事強化、グラトニー・パーティー
契約時の力 魔食、技食、ステータス一時加算、食事回復、味覚強化、豪食
魔法 全土魔法使用可能、ストーム・ブリンガー、エンペラー・トルネード、ラース・オブ・アース、エルトレス・ペンネクレイル
魔法適性 土、風
称号 悪魔、大罪悪魔、大食らい、甘えん坊、好奇心旺盛、八重歯少女
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なぁにこれぇ?これがルゼのステータス?他の皆に比べたら低いけど、ルゼは1番年下らしいし、レベルが低いのは納得がいくけど、なんかスキルが色々やばそう。
いくつか見てみるか・・・
大食
効果:パッシブスキル。いくら食べても太らず、食べられる量を格段に増やす。
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悪食
効果:パッシブスキル。腐ったものなどを食べてもお腹を壊したりしない。また、普通不味いものも、美味しく食べられる。
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雑食
効果:パッシブスキル。どんなものでも食べられる。それが例え形の無いものであろうと食べることが出来る。
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なんか地味に嬉しい効果が多いな・・・悪食あったら何を食べても平気な気がする。ってか、雑食の効果が本気でヤバい。
「んー?ルゼを鑑定してるのかー?」
「良く分かったな・・・」
「何となく、そんな気がしたのだー。でも、勝手に人のを見るのはどうかと思うのだー・・・」
それは確かに・・・プライバシーもクソもねぇよなぁ・・・
「わ、悪い・・・」
「まぁいいのだー。どうなのだー?ルゼと戦う気になったのかー?」
「正直やっぱり戦うのは気が引けるけど、どうしてもやらなきゃいけないんだろ?」
「そうなのだー。じゃあ、準備が出来たら言って欲しいのだー!」
と、ルゼは言う。まぁ、俺ももう準備は出来てるし、始めるとしようかな。
「俺の準備は良いぞ。ルゼから来ても良いぞ?」
「分かったのだー!それじゃあ食らえなのだー!」
ルゼは、単純なステータスで殴りかかってきた。が、俺はそれを苦もなく躱す。
「反応が早いのだー・・・ステータスじゃルゼの負けなのかー?」
「まぁ確かに、純粋なステータスの数字で測るなら、俺の方が上だな。」
「ふわぁー・・・すごいのだー!ならルゼももっと遠慮なくいくのだー!」
ルゼはそう言うと、姿勢を低くし、今にも俺に飛びかからんとしていた。その構えはそう、まるで猫のようだった。
「てやー!」
そんな掛け声と共に、ルゼは俺に突っ込んで来た。多分これ、俺を噛み砕く気だと思う。ゾッとするわ・・・
「よっ、と!」
だが、そう簡単に噛み砕かれてやる訳にはいかない。俺はギリギリまで引きつけて避けた・・・のだが、
「ぐっ!?」
俺は、左腹部からの激痛を感じた。ルゼの一撃は躱したはず。一体何があったのかと、そこに視線を向けて、言葉を失った。・・・否、失ったのは言葉だけではなかった。
「なんだよ、これ・・・」
そこには、さっきまであったはずの俺の左腹部が消えていた。何かに食われたような跡を残して。
「がっ、ぐぅ・・・」
俺は、脳が焼き切れそうなほどの痛みを必死に耐え、瞬時に回復魔法を施した。痛みは消えたけど、さっきの光景を思い出し、寒気がした。本来のルゼのステータスでは、俺にあんなダメージを与えることは出来ない。ってことは、あれは明らかに防御力を無視してる。食べる力に、防御力なんて関係無いってか・・・
「今のは流石に痛かったぜ・・・」
「ルゼを甘く見てるから、痛い目に会うのだー!」
全くもってルゼの言う通りだ。ちょっとルゼを甘く見すぎていた。どれだけステータスの差があろうと、油断は禁物ということだ。・・・とはいえ、この差をほぼ無視して大ダメージを与えてくるのだから、暴食の力の強さに戦慄する。
「なら俺も・・・もう少し本気で相手をしてやる。はっ!」
今度は俺から仕掛ける。ステータスにものを言わせて、ルゼの反応出来ないレベルの速度で動く。そのままの速度で、ある程度加減した蹴りを放って・・・ルゼの身体を捉えた。
「わぁぁぁ!?す、凄い力なのだー・・・」
俺の蹴りを、ルゼは咄嗟に腕でガードしていたみたいで、それほど怪我はなかった。・・・てか、反応出来ない速度で動いたはずなのに、普通にガードされてんだけど・・・
「んんんー・・・これでも食らえなのだー!」
するとルゼは、その場で大きく口を開け・・・何かを噛み砕く動作をして・・・俺は直感で真横に飛んだ。理由は分からない。だが何となく、そこにいるとヤバい気がしたからだ。そしてその予感は的中した。
「おいおい・・・こんなもん食らったらヤバいって・・・完全に俺を殺しに来てやがる・・・」
俺がさっきまで立っていた所の地面から、さらにその直線上にあった森の木が、巨大な何かに食われたような感じで消し飛んでいた。あのままあそこにいれば、俺は確実に喰われてた。ルゼは俺を殺す気で戦っている。これ、下手すれば俺死ぬんだけど?
「今のは避けられるとは思わなかったのだー・・・ちょっとショックなのだー・・・」
「いやいやいや、今完全に俺を殺しに来てたよね?契約者殺そうとして大丈夫なのかよ?」
震え声で聞いた俺は悪くないと思う。だってさ?普通殺す気でかかってくるとか思わないよね?それともあれか?俺が平和ボケしてるだけなの?違うよね?違うって言ってくれ・・・
「死んじゃったらそれまでの人間だったってことなのだー。ルゼはルゼが本気を出しても死なない人間しか気に入らないのだー。」
「結構ドライ!でも悪魔らしいな!」
「だからリクマもルゼを殺す気でかかってくるのだー。そうしないと、リクマの方が死んじゃうのだー!」
ヤバいわ。ルゼが真面目に悪魔し過ぎてる。ってか、割とマジで本気でいかなきゃ俺が死ぬな・・・
「・・・んじゃ、俺もほとんど手加減無しでいくからな?打ちどころが悪いと死ぬかもしれないぞ?」
「そうこないと面白くないのだー!それじゃあここからが本当の・・・勝負なのだー!」
そして、俺とルゼはほとんど手加減抜きで戦ってーーーとうとう決着が着いた。
結構意外な展開でしたか?私にも意外な展開になりました。だって、最初こんなバトルなんて組み込むつもり無かったですもん、、、作者も予想外の展開にしてしまいましたwこんなんで大丈夫なのだろうか・・・( ´・ω・`)