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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
136/158

第119話 暴食の力

お待たせしました!

完全回復ではありませんが、連載を再開したいと思います。

また、前回の連絡文の消去についてですが、あまり削除は好ましく無いようなので、消去しないでおきます。m(*_ _)m

感想欄等で心配してくださった皆さん、ありがとうございました。

ーーー今、何て言った?


呼び出したベルゼブブが放った言葉に、俺は戸惑った。だって今、確かに俺の本名を・・・


「んー?どういうことなのだー?ルゼを呼び出すのは別の名前の人間だと聞いたのだー・・・」


ベルゼブブは、そんな俺の様子に気付かず、1人困惑している。困惑してるのはこっちも同じなのだが。


「っ・・・なぁ、何で俺の名前を知ってるんだ・・・?」


「んー?それは・・・って、ベルがいるのだー。どういうことなのだー?ルゼを呼び出すのは『リーク』という名前の人間のはずなのだー。どうして違う名前の人間が呼び出すのだー?」


「あぁ・・・そういえばぁ、説明不足でしたねぇ・・・リークさんはぁ、本名ではないそうですよぉ?」


俺がベルゼブブに問いかけるも、ベルゼブブは途中でベルが視界に入り、そちらに意識が向いてしまった。


「べ、ベル・・・何でベルゼブブは俺の本名を?」


同じ大罪悪魔のベルなら何か知っているかと、今度はベルに問いかけた。


「えぇっとですねぇ・・・ベルゼさんはぁ、『記憶』を食べたんですよぉ・・・」


すると、とんでもない答えが返ってきた。『記憶』を食べた?ど、どういうことだ?


「『暴食』のベルゼさんはぁ、色んなものが食べられるんですぅ。それこそぉ、普通の食べ物だけじゃなくてぇ、普通は食べられないようなものもぉ、食べられるんですよぉ。だからぁ、人の記憶でさえ食べられるそうですぅ・・・」


・・・ちょっと訳が分からない。何それ?え?何でも食べれるの?でも記憶って何?そもそも物質でさえ無いよね?形の無いものまで食べれるの?え、ヤバくね?てか、それが本当だとして、俺の名前が分かるのとどう関係すんの?


そんなことを考えていると、ベルがさらに補足をした。


「それでですねぇ、多分リークさんの記憶の1部を食べてぇ、そこからリークさんの本名を読み取ったんだと思いますぅ・・・」


・・・ほわっつ?え?俺の記憶食べられたの?いや、てか食べた記憶を読み取ることって出来んの?あ、あれ?んん?んんん??


「えっと・・・そうなのか?」


考えてもどうしようもないし、俺はとうとう考えることを放棄し、ベルゼブブに聞いてみた。


「そーなのだー♪」


ル〇ミアかよ!?いやもう、ほんと、どこぞの人食い妖怪にしか思えなくなってきた!背丈も似てるし、口調もそっくりだし、人も食べそうだし・・・


「ぬ、ぬぅ・・・そ、そういうものだと割り切らなきゃいけないのか・・・?」


何か納得出来ないが、そういうことが出来るのは事実みたいだし・・・ってか、実際その通りだったみたいだし、俺の本名を知っている理由は分かった。


ちなみにベルゼブブは、ベルに色々事情を説明して貰ってる。うん、凄い紛らわしいな。2人ともベルがつくじゃん。俺がいつも通りベルって言っても、2人とも反応することになるんじゃね?どうしよこれ・・・


「なんだー、そういうことだったのかー♪それなら良いのだー!じゃあリクマがルゼと契約するんだなー?」


ベルゼブブは何か色々納得したようだ。てか、俺のことリクマって呼ぶのはやめて欲しいな。何のために偽名使ってんのか分かんないじゃん・・・


「えっとだな、俺がベルゼブブと契約するのは良いんだが、俺のことリクマって呼ぶのやめて欲しいんだけど・・・」


「んー?どうしてなのだー?良い名前だと思うのだー♪」


「いや、そう言ってくれるのは嬉しいんだけどさ・・・俺が偽名使ってるのも理由があってのことだからさ、あまり本名で呼ばれたら・・・な?」


何が「な?」なのかは自分で言ってて分からないけど、なんとなく通じてくれるはず。


「んー?良くわかんないのだー!」


訂正。全く通じなかった。


「いや、分かんなくてもいいからその名で呼ぶのはやめてくれ。頼むから。」


「ルゼはリクマの方が呼びやすいのだー♪」


いや、絶対リークの方が呼びやすいだろ・・・と思うが、そこは個人の感覚だろうし、ツッコまない。てか、それはそれとして本名呼ばれると困るんだって・・・


「頼むからそっちで呼ぶのはやめてくれって!」


「んー・・・じゃあルゼと勝負なのだー!」


「えぇ・・・何でそうなるんだよ・・・」


くっ・・・さっきからベルゼブブのペースに乗せられっぱなしだ・・・


「ルゼが勝ったらリクマって呼ぶのだー!リクマが勝ったら諦めるのだ・・・」


「・・・勝負って何するんだ?」


俺は悟った。何を言っても無駄だと。これ多分、勝負しないとやめてくれない気がする。


「それはもちろん大食い勝負なのだー♪」


「勝てる訳ねぇだろっ!」


叫んだ俺は悪くない。だってさ!暴食の悪魔と大食い勝負とかさぁ!普通に考えて勝てねぇだろ!?


「やらないのかー?」


「いやさ?いくら何でも不公平過ぎない?普通の人間が暴食の大罪悪魔に大食いで勝てるわけないじゃん?」


「んー・・・じゃあ早食いにするのかー?」


「食べるしかないのかよ!?」


2度目の悲痛な叫び。だが俺は悪くない。だって、明らかに勝てるとは思えない勝負しか持ちかけてこないのだから。


「大丈夫なのだー!ルゼはそこまで早くは食べられないのだー。父上や母上よりもずっと遅いのだー・・・」


「なぁベル?ベルゼブブの親も暴食の大罪悪魔なのか?」


「そうですよぉ?食べるのがとぉっても早い方達でしたぁ・・・」


「安心出来ねぇじゃねぇか・・・っ!」


ふざけんなし。そんな早い人と比べたところで、何の安心感も持てねぇよ。


「・・・早食いも駄目なら?」


「ルゼの不戦勝なのだ♪」


「ひでぇ!」


うん、いくら何でも酷すぎる。俺に勝ちの目が無さすぎやしないか?


「リクマが勝てば良いだけなのだー♪」


「軽々と言ってくれるなぁ!?それが出来たら苦労しないっての・・・」


「あのぉ・・・」


俺があまりの理不尽さに嘆いていると、ベルが耳打ちしてきた。


「ベルゼさんはぁ、ただ単に遊びたいだけだと思いますぅ・・・」


「え?そうなの?」


「ベルゼさん、実は大罪悪魔の中で1番年下なんですよぉ・・・前任の大罪悪魔であるベルゼさんのお母さんの後をぉ、最近引き継いだばかりですからぁ・・・」


「なるほど・・・子供っぽいのもそれでか。ってことは、遊びたいってのも納得がいくな・・・」


「って言ってもぉ、数十年生きてますけどねぇ・・・」


既に俺より年上なのにこんなに子供っぽいのは何故なのか・・・


「ま、まぁいいや。どの道勝負は受けるしか無いってことね・・・」


「勝負を受けるのかー?」


「まぁ、そうでもしないとやめてくれないんならな。・・・でもさ、俺お前を呼ぶ為に腹いっぱい飯食ったからさ、ちょっと今は入らないんだけど・・・」


「それなら心配無いのだー。ルゼの力を使えばお腹はすぐに空くのだー!」


あぁ、そう言えば大罪悪魔の力を使ったら、その大罪は食われるんだったかな?


「んじゃ早速・・・」


使ってみた。うん、あれだ。とんでもないことが起こってしまったとだけ言っておこう。俺は何も知らん。


「どうなのだー?お腹空いたのかー?」


「あ、あぁ。一応な・・・」


「それじゃあ、ルゼと早食い勝負なのだー♪」


こうして、俺とベルゼブブの早食い勝負が始まるのだった。

久しぶりの投稿で、ちょっと訳が分からない表現等があっても、どうか大目に見てください(´;ω;`)

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