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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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第117話 食べ過ぎの境地へ・・・

すみません、昨日どうにも眠たくて、10時くらいに寝てしまいました(´;ω;`)


そして今日、リークがようやく『暴食』を・・・!

今日が祝日で、本当に助かりました(*´・ω・`)=3

皆さん、おはこんばんにちは。突然ですが、俺は今エルドールの食事処で、これ以上無いほどに死の危険を感じております。え?何故かって?こんな状況に陥った原因は、今朝にまで遡るーーー




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




起きて着替えた俺は、皆の居る部屋に赴いた。


「おはよう、皆。」


「あ、おはようございます!ご主人様!」


「おはよーございますぅ~・・・Zzz」


「おはようなのじゃ。リーク。」


俺が挨拶したら、皆も挨拶してくれた。てか、ベルはいつまで寝てんの?起きてないよね?あれ完全に寝てるよね?


「ほらベル、起きろ。」


「んーにゃ~・・・まだぁ・・・後5分・・・Zzz」


「ベタな展開にするんじゃないっ!」


何とまぁ、ベタな回答だよ・・・どこぞの恋人か夫婦みたいなやり取りじゃねぇか。しかも立場逆じゃね?


「はっ!?今リークさんからぁ、とても嬉しい心の声がぁ、聞こえた気がしますぅ・・・」


ちょっと待て、何だその聴力は・・・多分ベルが言った「嬉しい心の声」ってのは、恋人か夫婦ってとこだろうけど・・・


「都合の良い部分だけ聞き取るなよ!」


突っ込んでしまったのは仕方ないだろう。


「いいじゃないですかぁ~・・・とにかくぅ、朝から嬉しいのでぇ、起きれますよぉ~!」


元気になりやがった。まぁいいか。


「はぁ、とにかく、ご飯食べに行こうか。ココ、食事って何処で食べるんだ?」


「うむ?食べるのは、別に自室でも構わんぞ?無論、食卓はあるがの。」


なんと、自室でも食べれるのか。・・・けど、食事は皆で食べた方が良いよな。


「ご主人様!その、お食事は皆で食べませんか?」


ニノは、上目遣いになって聞いてくる。多分、俺が自室で食べると思ったのだろう。・・・昨日俺がたまには別々も良いとか言ったから。


「もちろん、皆と食べるぞ?」


「はぅ・・・やっぱりお一人が・・・って、え?み、皆と食べるんですかっ?」


どうやら、断られると思ってたみたいだ。だが、俺が皆と食べるって言ったから、凄い驚いてた。最初、凄い耳が垂れてて、めちゃくちゃ可愛かったのは内緒だ。


「もちろんだ。皆で食べよう。ココ、案内してくれるか?」


「うむ。もちろんじゃ。」


そして、俺達は食卓に行き、中々に美味しい料理をご馳走になった。その際、誰が俺の隣の席に座るかで、凄い争ってた。結局、ベルが右隣、ココが左隣で、ニノが思いっ切りむくれながら、渋々俺の向かい側に座った。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「ふぅ、食った食った。結構美味しかったな。」


「そうですねぇ・・・あ、そうですぅ、食事で思い出したんですけどぉ・・・」


俺が食事の感想を言うと、ベルが食事で何かを思い出したらしい。


「リークさん、『暴食』を取るのをぉ・・・忘れてませんかぁ?」


「・・・あ。」


そ、そうだったぁ!すっかり忘れてた!おい、『完全記憶』!お前どうなってんだよ!名称詐欺か!?それとも息してないのかっ!!?


そんな風に内心荒ぶってると、3人は呆れたように、


「やっぱり覚えてなかったんですねぇ・・・」


「ご主人様、物忘れ酷くないです?」


「リーク、まさかとは思うが、妾の誕生日まで忘れておらんじゃろうのぉ?」


「さ、流石にココの誕生日は憶えてるって!」


と弁明するが、


「どうじゃかのう?流石に説得力が無いぞ?」


「うぐっ・・・」


ココの台詞が、俺の心にクリーンヒットした。くっ・・・言い返せないけど、悲しい・・・こうなったら・・・


俺:アイ、頼む慰めてくれ・・・


A:大丈夫ですよ、マスター。私はマスターのそんなとこも好きですし、それでマスターを見損なったりもしませんから。私はずっと、マスターの味方ですよ♡


俺:ありがとう、アイ。俺もお前が大好きだよ。


A:も、もう・・・マスターってば・・・


本当、アイが優しいのが俺の心の救いだよ・・・で、アイにも慰めてもらったし、『暴食』も取らなきゃな・・・


「で、『暴食』はどうやって取ればいいんだ?まぁ、何となく予想は着くけど。」


「随分復活が早いのぉ?リーク。」


ココがジト目で言ってきた。何なの?もっと俺に反省しろと?・・・いや、もしかして昨日俺がやったことの仕返しか?・・・もしそうなら、大人しく受け止めなきゃいけないか・・・


「おそらくぅ、リークさんの思ってる通りだと思いますよぉ~・・・とにかくぅ、手に入るまで食べ物を食べ続ければぁ、良いだけですからぁ・・・」


「やっぱり、か・・・俺、あんまり大食いじゃないんだよなぁ・・・」


まぁ、予想通りだったな。しかし、どれだけ食べれば良いのか、想像もつかないから、多分今までで1番入手が難しいかもしれんな・・・いや、『怠惰』も充分厳しかったな。


「それじゃあ、何処に食べに行くんですか?」


と、ニノが尋ねてくる。が、俺には全く分からん。だってエルドールとか、最近来たばっかだし。


「そうだな・・・取り敢えずは美味しい所がいいかな。」


「それなら、妾のオススメの食事処があるのじゃが・・・どうするかの?」


「お、マジで?どんな料理が出てくんの?」


ココという、元王族のオススメだ。きっと高級で美味しいのだろう。


「そうじゃの・・・魚料理もあれば、肉料理もあるぞ?様々な料理が楽しめるし、味も一級品じゃ。・・・多少値は張るがの。」


「そっか。でもま、俺は結構お金あるし、足りるだろ。そこに行ってみよう。」


「「「おー!」」」


皆元気に返事をした・・・ちょっと待て。


「まさか、お前達も食べるの?」


「もちろんです!」「もちろんじゃ!」「もちろんですぅ・・・」


・・・足りるかな?いや、足りるな。獄炎龍イフリート倒した時に聖邪金貨手に入れたし。・・・まぁ、多分使ったら目立つから、絶対に使わないけど。人族の王族からも逃げてるのに、獣人族の王族からも目を付けられたら、マジで洒落にならん。だから何が何でも使わない。多分使うまでもなく足りるだろうし。


「・・・んじゃま、行ってみますか。」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




って感じで、俺達はエルドールの食事処に来て、冒頭に至る。ここまで言えば、俺が死にかけてる理由も分かろうというもの。・・・つまりは、食べ過ぎなのだ。


「うっぷ・・・苦しいって・・・もう無理・・・っ」


「あ、あの、大丈夫ですか?お客様、そこまで無理して食べなくても良いのでは・・・」


んで、まぁ言うまでもなく、店員さんや、ほかの客にもめちゃくちゃ注目されてる。そりゃそうだろうよ。


「い、いやまだだ・・・まだ足りない・・・」


んでもって、ここまでやってるのに、最悪なことに、全く『暴食』のスキルが現れないのだ。ただし、『過食』とか『飽食』とかのスキルが手に入った。だがそれでも、『暴食』が来ないのだ。


「くっ・・・ベル、これでも・・・うぷ、足りない、のか?」


「も、もう少しだとぉ、思うのですがぁ・・・」


ベルさえも、かなり引いている。ベルもここまでとは思わなかったのだろうか・・・おぇ・・・


A:ファイトです、マスター!頑張ってください!


アイからも応援が来る。嬉しくて少し入りそうになった。


「もぐ・・・もぐ・・・あぐ、ぅ・・・っ」


食べるスピードは大分遅く、遅々として進まない。が、着実に食べていく。


そして、俺が今食べ終わった、通算73皿目を、目の前の皿の山に積み上げた瞬間、


【七つの大罪スキル『暴食』を習得しました。】


アナウンスが、頭に響き渡った。


「よ・・・ようやく・・・終わったぁー!!」


あまりの嬉しさに、俺は叫んだ。店員さんや、他の客はすげぇびっくりしてたが、ニノ達は、安堵の表情を浮かべた。そして俺はーーー


「うっ・・・ぶ・・・は、吐きそう・・・」


もう食道の出口付近まで来ていた料理が、俺が叫んだことで出かかったのだ。しかし、俺はそれをどうにか抑え込んだ。


「ふ、ぅ・・・とにかく、これで、ようやく・・・がくっ。」


「り、リークさぁん!?」


「だ、大丈夫ですかっ!?」


「リーク!しっかりせい!」


そして俺は、限界を感じて、その場で気絶したのだった。

え?ベルゼブブ?今日出るなんて一言も(殴


だ、大丈夫ですから!ちゃんと次回は出ますから、だからそれ以上お腹を殴るのは・・・ぐはっ!?


0(:3 _ )~

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