第117話 食べ過ぎの境地へ・・・
すみません、昨日どうにも眠たくて、10時くらいに寝てしまいました(´;ω;`)
そして今日、リークがようやく『暴食』を・・・!
今日が祝日で、本当に助かりました(*´・ω・`)=3
皆さん、おはこんばんにちは。突然ですが、俺は今エルドールの食事処で、これ以上無いほどに死の危険を感じております。え?何故かって?こんな状況に陥った原因は、今朝にまで遡るーーー
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起きて着替えた俺は、皆の居る部屋に赴いた。
「おはよう、皆。」
「あ、おはようございます!ご主人様!」
「おはよーございますぅ~・・・Zzz」
「おはようなのじゃ。リーク。」
俺が挨拶したら、皆も挨拶してくれた。てか、ベルはいつまで寝てんの?起きてないよね?あれ完全に寝てるよね?
「ほらベル、起きろ。」
「んーにゃ~・・・まだぁ・・・後5分・・・Zzz」
「ベタな展開にするんじゃないっ!」
何とまぁ、ベタな回答だよ・・・どこぞの恋人か夫婦みたいなやり取りじゃねぇか。しかも立場逆じゃね?
「はっ!?今リークさんからぁ、とても嬉しい心の声がぁ、聞こえた気がしますぅ・・・」
ちょっと待て、何だその聴力は・・・多分ベルが言った「嬉しい心の声」ってのは、恋人か夫婦ってとこだろうけど・・・
「都合の良い部分だけ聞き取るなよ!」
突っ込んでしまったのは仕方ないだろう。
「いいじゃないですかぁ~・・・とにかくぅ、朝から嬉しいのでぇ、起きれますよぉ~!」
元気になりやがった。まぁいいか。
「はぁ、とにかく、ご飯食べに行こうか。ココ、食事って何処で食べるんだ?」
「うむ?食べるのは、別に自室でも構わんぞ?無論、食卓はあるがの。」
なんと、自室でも食べれるのか。・・・けど、食事は皆で食べた方が良いよな。
「ご主人様!その、お食事は皆で食べませんか?」
ニノは、上目遣いになって聞いてくる。多分、俺が自室で食べると思ったのだろう。・・・昨日俺がたまには別々も良いとか言ったから。
「もちろん、皆と食べるぞ?」
「はぅ・・・やっぱりお一人が・・・って、え?み、皆と食べるんですかっ?」
どうやら、断られると思ってたみたいだ。だが、俺が皆と食べるって言ったから、凄い驚いてた。最初、凄い耳が垂れてて、めちゃくちゃ可愛かったのは内緒だ。
「もちろんだ。皆で食べよう。ココ、案内してくれるか?」
「うむ。もちろんじゃ。」
そして、俺達は食卓に行き、中々に美味しい料理をご馳走になった。その際、誰が俺の隣の席に座るかで、凄い争ってた。結局、ベルが右隣、ココが左隣で、ニノが思いっ切りむくれながら、渋々俺の向かい側に座った。
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「ふぅ、食った食った。結構美味しかったな。」
「そうですねぇ・・・あ、そうですぅ、食事で思い出したんですけどぉ・・・」
俺が食事の感想を言うと、ベルが食事で何かを思い出したらしい。
「リークさん、『暴食』を取るのをぉ・・・忘れてませんかぁ?」
「・・・あ。」
そ、そうだったぁ!すっかり忘れてた!おい、『完全記憶』!お前どうなってんだよ!名称詐欺か!?それとも息してないのかっ!!?
そんな風に内心荒ぶってると、3人は呆れたように、
「やっぱり覚えてなかったんですねぇ・・・」
「ご主人様、物忘れ酷くないです?」
「リーク、まさかとは思うが、妾の誕生日まで忘れておらんじゃろうのぉ?」
「さ、流石にココの誕生日は憶えてるって!」
と弁明するが、
「どうじゃかのう?流石に説得力が無いぞ?」
「うぐっ・・・」
ココの台詞が、俺の心にクリーンヒットした。くっ・・・言い返せないけど、悲しい・・・こうなったら・・・
俺:アイ、頼む慰めてくれ・・・
A:大丈夫ですよ、マスター。私はマスターのそんなとこも好きですし、それでマスターを見損なったりもしませんから。私はずっと、マスターの味方ですよ♡
俺:ありがとう、アイ。俺もお前が大好きだよ。
A:も、もう・・・マスターってば・・・
本当、アイが優しいのが俺の心の救いだよ・・・で、アイにも慰めてもらったし、『暴食』も取らなきゃな・・・
「で、『暴食』はどうやって取ればいいんだ?まぁ、何となく予想は着くけど。」
「随分復活が早いのぉ?リーク。」
ココがジト目で言ってきた。何なの?もっと俺に反省しろと?・・・いや、もしかして昨日俺がやったことの仕返しか?・・・もしそうなら、大人しく受け止めなきゃいけないか・・・
「おそらくぅ、リークさんの思ってる通りだと思いますよぉ~・・・とにかくぅ、手に入るまで食べ物を食べ続ければぁ、良いだけですからぁ・・・」
「やっぱり、か・・・俺、あんまり大食いじゃないんだよなぁ・・・」
まぁ、予想通りだったな。しかし、どれだけ食べれば良いのか、想像もつかないから、多分今までで1番入手が難しいかもしれんな・・・いや、『怠惰』も充分厳しかったな。
「それじゃあ、何処に食べに行くんですか?」
と、ニノが尋ねてくる。が、俺には全く分からん。だってエルドールとか、最近来たばっかだし。
「そうだな・・・取り敢えずは美味しい所がいいかな。」
「それなら、妾のオススメの食事処があるのじゃが・・・どうするかの?」
「お、マジで?どんな料理が出てくんの?」
ココという、元王族のオススメだ。きっと高級で美味しいのだろう。
「そうじゃの・・・魚料理もあれば、肉料理もあるぞ?様々な料理が楽しめるし、味も一級品じゃ。・・・多少値は張るがの。」
「そっか。でもま、俺は結構お金あるし、足りるだろ。そこに行ってみよう。」
「「「おー!」」」
皆元気に返事をした・・・ちょっと待て。
「まさか、お前達も食べるの?」
「もちろんです!」「もちろんじゃ!」「もちろんですぅ・・・」
・・・足りるかな?いや、足りるな。獄炎龍倒した時に聖邪金貨手に入れたし。・・・まぁ、多分使ったら目立つから、絶対に使わないけど。人族の王族からも逃げてるのに、獣人族の王族からも目を付けられたら、マジで洒落にならん。だから何が何でも使わない。多分使うまでもなく足りるだろうし。
「・・・んじゃま、行ってみますか。」
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って感じで、俺達はエルドールの食事処に来て、冒頭に至る。ここまで言えば、俺が死にかけてる理由も分かろうというもの。・・・つまりは、食べ過ぎなのだ。
「うっぷ・・・苦しいって・・・もう無理・・・っ」
「あ、あの、大丈夫ですか?お客様、そこまで無理して食べなくても良いのでは・・・」
んで、まぁ言うまでもなく、店員さんや、ほかの客にもめちゃくちゃ注目されてる。そりゃそうだろうよ。
「い、いやまだだ・・・まだ足りない・・・」
んでもって、ここまでやってるのに、最悪なことに、全く『暴食』のスキルが現れないのだ。ただし、『過食』とか『飽食』とかのスキルが手に入った。だがそれでも、『暴食』が来ないのだ。
「くっ・・・ベル、これでも・・・うぷ、足りない、のか?」
「も、もう少しだとぉ、思うのですがぁ・・・」
ベルさえも、かなり引いている。ベルもここまでとは思わなかったのだろうか・・・おぇ・・・
A:ファイトです、マスター!頑張ってください!
アイからも応援が来る。嬉しくて少し入りそうになった。
「もぐ・・・もぐ・・・あぐ、ぅ・・・っ」
食べるスピードは大分遅く、遅々として進まない。が、着実に食べていく。
そして、俺が今食べ終わった、通算73皿目を、目の前の皿の山に積み上げた瞬間、
【七つの大罪スキル『暴食』を習得しました。】
アナウンスが、頭に響き渡った。
「よ・・・ようやく・・・終わったぁー!!」
あまりの嬉しさに、俺は叫んだ。店員さんや、他の客はすげぇびっくりしてたが、ニノ達は、安堵の表情を浮かべた。そして俺はーーー
「うっ・・・ぶ・・・は、吐きそう・・・」
もう食道の出口付近まで来ていた料理が、俺が叫んだことで出かかったのだ。しかし、俺はそれをどうにか抑え込んだ。
「ふ、ぅ・・・とにかく、これで、ようやく・・・がくっ。」
「り、リークさぁん!?」
「だ、大丈夫ですかっ!?」
「リーク!しっかりせい!」
そして俺は、限界を感じて、その場で気絶したのだった。
え?ベルゼブブ?今日出るなんて一言も(殴
だ、大丈夫ですから!ちゃんと次回は出ますから、だからそれ以上お腹を殴るのは・・・ぐはっ!?
0(:3 _ )~