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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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第116話 アイ、大分ヤバくなる

私、実は昨日風邪を引きました。学校を1時間目から早退するという、中々ない異常事態でした(白目)

まぁ、病院で点滴打って薬飲んだら今日には治りましたけどねw治ってなかったら、書いてなかったかもですw

ーーー血塗れの女の子。


ーーー横たわる赤茶髪の女の子。


ーーーその子の側で必死に声をかけ続ける男の子。


ーーー騒ぐ民衆。


ーーー響き渡る怒声。


ーーー遠くに聞こえるサイレン。






ーーーその喧騒は、2人の耳には入らない。ただ、2人の世界でーーー








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「っ!」


目を覚ました。あまりの夢見の悪さに、過去最悪レベルの目覚めだった。


「はっ・・・はぁ・・・」


震える声で荒い呼吸を繰り返す。俺の身体中は汗に塗れて、服はベトベトだった。


「ーーーお目覚めですか?リーク様。」


その時、心配そうに声を掛けてきたのは・・・


「あ、あぁ。悪い、少し悪夢を見てしまって・・・心配かけて悪い、エイル。」


そう、ココの家に住まう使用人の1人で、ココとの関係もかなり深いであろう、エイルだった。


「そ、それは無神経なことを・・・申し訳ございません・・・」


あまりに俺の様子が酷かったのか、聞いてはいけないことを聞いたように、謝ってきた。だが、別にエイルが悪いわけでもないので、俺はそれを軽く流し、


「いや、いい。それより、今は何時くらいだ?」


「あ・・・い、いえ。そうですね、今は9時くらいでしょうか?」


エイルは、何かを言おうとしてやめた。・・・って、9時!?


「9時って・・・エイルは仕事とか無いのか!?」


そう、俺の知識では、メイドの朝は早いというイメージがあるのだが・・・


「あぁ、それでしたら、当家は毎日交代制ですので、毎日早く仕事に取り掛からなくともよいのです。」


マジか・・・メイドも交代制とかあるんだな。


・・・そこで俺は、ハッと思い出した。


「な、なぁエイル・・・」


「?はい、何でしょう?」


「き、昨日の夜のことなんだが・・・」


そこまで言って、昨日のことを思い出したエイルは、一瞬で顔が茹でダコになった。


「ひ、ひひゃにょあにょへひあふれあ!?」


そして訳の分からない声を出した。


「お、落ち着け!そ、それでだな・・・その、俺の理性が飛んだ後のことなんだが・・・」


「~~~~~~~~!!?///」


そしてエイルの顔が限界を迎えそうになる。てか、こんな反応したってことはまさか・・・いやいや、流石の俺でもそこまではしてないはず・・・っ!


「あ・・・っあの時のリーク様はその・・・なんと言いますか・・・凄かったです///」


う・・・うわぁぁぁぁぁぁ!!!?ま、まさか俺、本当にエイルにまで手を出したのかぁぁっ!?

俺はショックで、顔が強ばった。まずい、それは本気でまずいぞ!?昨日ココは何も言わなかったけど、もしも本当に手を出してたら、俺これから何をされるか・・・っ


「っ・・・え、エイルっ!!」


「ひゃ、ひゃいっ!?」


俺は意を決し、エイルに呼び掛ける。手を出してしまった以上、俺は責任を取らねばなるまい・・・


A:あ、あのマスター・・・?


エイルにも好きな人とか居たかもしれないのに・・・俺は・・・っ!


A:あ、駄目です。これは完全に聞いてません・・・仕方ありません、マスターが勘違い(・・・)しているのは、多分すぐ分かるでしょうし、放っておきましょう・・・まぁ、本当に結婚などする流れになってしまったら、私が無理矢理にでも分からせますが。


「エイル、すまない!俺はちゃんと責任を取るから・・・」


「・・・へ?せ、責任・・・?」


「そうだ。だって俺、昨日お前に手を出したんだろ?だからーーー」


「な、ななな何を仰ってるんですかっ!?ち、違います!そ、そのような事実は、一切ございません!」


・・・え?


「え、っと・・・手を出してない・・・?」


「そ、そうですっ。リーク様は、私に一切手出しなどなさっておりません!ですから、責任など取る必要はございませんよ!」


・・・あ、あれ?つまりこれって・・・


「俺の、勘違い?」


「は、はい・・・」


「え?じゃ、じゃあ俺が凄かったっていうのは・・・?」


「そ、それは・・・///リーク様とココ様達がなさっていたのが・・・そのぉ・・・」


「・・・」


ぬわぁぁぁっ!?恥ずかしっ!?じゃあ何?俺勘違いでエイルと結婚しようとかしてたの!?うっわぁぁぁ!!


「わ、悪い!俺の勘違いでこんな変なこと・・・っ!わ、忘れてくれ!」


「え?そ、それはその・・・」


「え?」


・・・ん?エイルの今の言葉、一体どういうこっちゃ?


A:・・・(威圧)


ゾッ!


な、何だ?今、身体中の毛が逆立っ・・・


A:へぇ・・・


俺:ひっ!?あ、アイ?今の威圧感はまさか、アイから?


A:ふふ、ふふふ・・・ウフフフフフフフ・・・


あ、駄目だ。聞いてない。てか、アイがヤバいって!一体何でだよ!?


「えっと・・・その、私などではリーク様とは釣り合いませんし、どうしても忘れろと仰られるのでしたら、忘れますが・・・出来ればあまり忘れたくないと言いますか・・・って、私何言ってるんですかっ!?」


なんか、エイルの声が聞こえるが、正直俺の耳に入ってこない。だって、アイがヤバいんだもん。


A:へぇ、そうですかぁ・・・やっぱりそうなんですねぇ・・・アハハハハハハ・・・


やばいやばいやばいやばいっ!一体どうしたってんだよ!?アイ!!


A:・・・ねぇ、マスター?


俺:お?ようやく正気に戻ったか?それで、どうした?


A:前々から私に、もっと何かご褒美をくれるとか思ってくれていましたよね?


俺:ん?あぁ、そうだな。


A:それでは、そのご褒美、私が決めても良いですか?


俺:あ、あぁ。もちろん。


A:それでは、挙式は1番最初に私として下さい。


俺:・・・え?


アイの予想外のご褒美に、俺は戸惑った。


A:でないと、私のこの威圧感、ずーーーーーっと続くことになりますよ?


俺:だーっ!分かった分かった!挙式はお前が1番最初だ!だからその威圧感を解いてくれ!


A:本当ですね?約束ですよ?


俺:あぁ。お前が1番だ。


A:・・・


アイの少しの沈黙の後、威圧感が一気に引いていく。どうやら、落ち着いてくれたみたいだ。・・・ところで、何であんなに荒ぶってたんだ?


A:・・・ふん。


俺:えぇ・・・


どうやら、教えてはくれなさそうだ。ま、まぁいいか。それより、さっきからずっとエイルを

放置してたわ。


「リーク様?先程から虚ろでしたが、大丈夫ですか?」


「あぁ、ちょっとな。それより、さっきの言葉の本意は?」


「へっ!?あ、それは・・・や、やっぱりお気になさらないで下さいませ!」


エイルにまで拒否られてしまった・・・


「そ、それより!皆様も起きているかもしれませんし、様子を見に行った方がよろしいと思いますっ!」


「あー・・・うん。それもそうだな。」


エイルの話の逸らし方がかなり強引だったが、あまり詮索されたくないのかもしれない。ここは大人しく従っておこう。


「んじゃ、皆の所に行くとしますかね~・・・」


俺は1つ伸びをすると、いつもの服に着替え始めたーーー


え?エイル?ちゃんと間仕切りはしてあるから平気だ。

アイも中々にヤンデレ度が上がってきた感じが凄いですね(⌒-⌒; )


皆さんは、こんなアイでも好きでいてくれますか!?


皆さん「もちろん!(幻聴)」


あぁ、良かったです。私もアイはお気に入りのキャラなのでヽ(*´∀`)ノ


それでは、また次回!


P.S.それから、アウスの通貨を日本円で換算した時、黒金貨10億、聖邪1兆になってましたが、よくよく考えると、黒1億、聖邪100億だったので、変更しておきました。もしも気付いてた方は、ご確認ください。

それにしても、こんな単純な計算を間違えるとは・・・

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