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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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ブクマ1000件記念回 もしも陸魔が最初に皆と離れ離れにならなかったら①

これ、数回に分けて切りたいと思います。あまり長くお待たせするのもどうかと思いますし、私自身、結構眠いので・・・


てなわけで、①です。それではどうぞ。

ーーーside ???


ーーー眩しい光が収まって飛び込んできた光景は、まるでどこかの王城だった。


「ーーーここは・・・?」


そうぼそりと零したのは、とある高校生、桐翳葵だ。

それを皮切りに、周りから様々な声が飛び交う。

「ここはどこだ?」「一体何が・・・」「俺達は一体・・・」など、かなり混乱していた。


「ようこそ来て下さいました、勇者様方!」


皆が混乱する中、全員の前方から彼等とは正反対の明るい声がした。


皆がそちらを向くと、そこに居たのは銀髪蒼眼の美少女だった。恐らくは彼等と同じか、もしくはそれより少し下くらいの年齢だと思われるが、その少女は、全員が固まるくらいの異彩を放っていた。


何せその少女は、彼等の世界ではまず見ることのないような、まるで王族が着るような服装に身を包んでいたのだから。


「え、っと・・・貴女は一体?それに、これは何がどうなって・・・」


未だ混乱している聖が、目の前の少女に尋ねる。すると、少女が少し申し訳なさそうな顔をすると、すぐに返事をした。


「いきなりこのようなことに、さぞやお困りでしょう。しかし、これについて私のお父様・・・国王様からの説明がございます。着いてきて頂けませんか?」


少女のどこか曖昧な答えに、少し不満がありそうな者も数人居たものの、ここで問い詰めるより、その「国王様」とやらに、詳しい説明をしてもらった方がいいと切り替えたようだ。


「分かりました。それじゃあ、案内して下さい。」


そう言ったのは、本作主人公、神凪陸魔だ。彼はこの状況を面白く感じている為、他の者より少しばかり緊張感が無い。とはいえ、今はその緊張感の無さが必要であっただろう。


それから皆が向かった先は、如何にもといった雰囲気の玉座だった。そして、そこに座るのはーーー


「ようこそ、勇者達よ。余は、このアルガネス王国国王、メルグリア・アルガネスである。」


そう、陸魔達が飛ばされて来た異世界の複数ある国の1つ、ここアルガネス王国の国王にして、人族代表、メルグリア・アルガネスである。


「皆、突然このような所に居て、混乱しておるであろう。余が今から全てを説明しよう。質問は、余の説明の後からして貰えると助かる。」


国王はそう言うと、皆に説明を始めた。詳しい話は割愛するが、いくらかの確執をどうにかその場で抑えられたのは、双方をして嬉しい誤算であったかもしれない。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「さて、取り敢えずの納得はしてもらえたようなのでな。お主達の能力を知りたい。この世界には、『ステータス』というものがあり、どんなものにもそれがある。それを知りたいのだ。」


幾つもの質疑応答を経て、国王は更なる本題へ入る。そして、陸魔の順番が来てーーー


「申し訳ありません、国王様。俺には勇者の称号がありません。つまり俺は、恐らく勇者ではありません。」


陸魔は告げた。それを聞いた国王は動揺した。まさか、召喚した者達のうちに、勇者で無いものが居るとは、思ってもいなかったのだ。


悲しいことに、この国では、国の機密事項を一般人が知ることは違法とされ、口封じが敢行される。勇者では無かった陸魔は一般人と同じ扱いであり、そうなるということはつまりーーー


「すまぬが、カンナギ殿の口封じをせねばならん。」


国王は、重苦しい感じで決断を口にする。それを聞いたクラスメイト達は、無論猛反対をした。だが、国王にも国王の正義があり、国王はそれを通そうとした。


このままでは、何を言っても埒が明かない。クラスメイト達がそう思ったその時。


「お待ち下さい、お父様!」


そう声を上げたのは、アルガネス王国第一王女、リンシア・アルガネスであった。


「この度のこと、カンナギ様に非はございません!お父様が懸念なさることも重々承知しています!しかし、もう1度良くお考え下さい。そもそも、勇者様方を召喚したことは、いずれ民達にも言わねばなりません。魔王の国にも、いずれ噂は届くでしょう。ですから、今カンナギ様を殺害なされなくともよいはずです!」


国王に、そうやって真っ向から正論を叩きつけるリンシアは、陸魔達の目には、天使か何かに見えていたかもしれない。

だが、国王もそう簡単には譲れない。


「しかし、このままでは王城から立ち去って貰うことになる。その時に勇者達の個人的な情報が、うっかりでも流れてしまえば、奴らはそれすら逆手に取ってきかねん!そうすれば、この国の民は・・・」


「ーーーお父様は、この国さえ良ければよろしいのですかっ!!」


正論に追いすがる国王に、王女の一喝が突き刺さる。それは、国王を撃ち抜き、国王を黙らせた。そしてーーー


「ーーーいや、すまぬな。余は少々、熱が入りすぎてしまったようじゃ。確かに、余はあまりに理不尽を押し掛けてしまった。此度の不始末、どうかご容赦願いたい。」


そう言い、国王は玉座に座ったままではあるが、深々と頭を垂れた。


「カンナギ殿、本当にすまなかった。」


どうやら、国王も分かってくれたようだった。それに皆はホッとし、


「いや、分かって貰えれば良いですから。・・・やっぱ、お詫びを兼ねてしばらくはここに住まわせて頂きたい。」


と、陸魔はボケる。だが、しばらくここにいようと思っているのは本当である。


「うむ。それは、こちらとしても願ったりであるな。それでは皆、これからよろしく頼むぞ。」


こうして、皆しばらく、王城で過ごすこととなるーーー

短めで、ちょっとめちゃくちゃになってるところがあるかもしれませんが、大目に見て下さい。え?続き?それはブクマ2000件記念に((殴

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