第113話 お風呂と言えばお約束・・・ですよね?
はい。もはや3日に1度くらいの頻度になってしまいました。最近モチベがとんと上がらないです。本当、申し訳ないです。
・・・ところで、今回の話ですが、皆さんへのお詫びの意味合いも入れて、ちょっぴりHなシーンをぶち込みました。決して作者が書きたかったわけでは・・・ないんだからねっ!
「ーーー!?」
は?ちょっと待って、今聞こえたのって・・・エイルの声、だよな?
俺:あ、アイ!これ、一体どういう状況なんだ!?
A:わ、私にも分かりませんよ!
俺:てかアイ!エイルが居るの気付かなかったのか!?
A:それはその・・・マスターとゆっくり出来るこの時間が嬉しくて・・・ていうか、マスターこそ警戒するって言ってたじゃないですか!無警戒だったマスターにも責任はあると思います!
俺:そ、それはそうだろうけど・・・
「リーク様?」
「っ!」
うわぁぁ、ヤバいヤバい!何がどうしてこうなったのかは分かんねぇけど、とにかく止めねぇと!
「ま、待てエイル!落ち着け!血迷うな!」
「血迷ってなどおりません。もちろん、私の本意では御座いませんが・・・いえ、私のことは良いのです。とにかく失礼致しますっ!」
そう言って、エイルが脱衣所の扉を開け放った。
「のわぁぁ!」
俺は、咄嗟にエイルとは反対方向に顔を逸らした。その時に首から変な音がしたのは気にしない。
ペタ・・・ペタ・・・と、ゆっくりとこっちに近付いてくる足音が聞こえる。
「ま、待て、本当に待て。な、何でこんな・・・」
しかし、その足音は止まらない。仕方ない、ここは少し強引にでも・・・
「ストップ!」
そう言いながら、俺は目を瞑って、振り向き様にエイルを腕で止めた。
ふにっ
すると、手のひらに感じる柔らかい感触。あれ?何かこれ嫌な予感が・・・
「な、何が・・・」
そう言って、柔らかい感触の正体を知るため、恐る恐る、ほんの少しだけ目を開ける。すると、やはり嫌な予感は当たるようでーーー
「んっ♡」
・・・エイルの胸が、そこにはあった。
「あぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺は叫び、すぐさまエイルから離れた。
「ごめん!わざとじゃない!こ、これは、えっと・・・と、とにかく本当ごめん!」
A:ますたぁ?
俺:ひっ!?
アイが、今まで聞いたことも無いほど低い、まるで修羅のような声で言った。さっきのココよりも怖いんですけど・・・
俺:あ、アイさん?これは、その・・・
A:マスター?身体が手に入ったらぁ・・・覚えておいてくださいね?
俺:だ、だから!これは不可抗力なんだって!わざとじゃないんだ!
A:・・・もういいです。私の目の前でそんなことした責任は、私と二人きりの時間でたっぷりと取ってもらいますから。良いですね?
俺:はい・・・もちろんでございます。
そんな脳内での会話をよそに、俺はエイルの身体を改めて見ることになってしまった。
ちゃんと布をタオル代わりにして、身体をちゃんと覆ってはいるが、出るとこ出てたら、それを強調するだけだ。
・・・はっきり言って、エイルのスタイルはかなり良い。胸はニノより大きいし、お腹はそこまで余分な肉がない・・・ように見える。タオル越しだから良く分からんが。
「あの、リーク様?そんなにジロジロ見られては、恥ずかしいのですが・・・」
「はっ!?い、いや、そんなジロジロ見てたわけじゃ・・・」
・・・多分見てない。落ち着け、平常心だ。
「って!それより、何で入って来たんだよ!」
俺は再び目を瞑り、エイルを問い詰めた。すると、
「も、申し訳ございません・・・ただ、お背中でもお流ししようかと・・・」
いやいや!あんたどこかのメイドさんかよ!・・・あ、ココの家のメイドさんだったわ。
って、そんなことはどうでもいい。
「背中くらい自分で洗えるって!だから、別にやらなくていいって。」
厚意を無駄にするようではあるが、ココから手を出すなとも言われてるし、何が「手を出す」部分に抵触するか分かったもんじゃない。
A:既にさっき胸に手を出したじゃないですか。
俺:そういう意味じゃない!物理的なことじゃねぇよっ!
「そ、それに・・・」
どうやら、エイルの言葉には続きがあるようだ。
「それに?」
「その・・・大奥様から、リーク様にこのようなサービスをすれば、喜んで貰えるからして来いと・・・」
「何考えてんだあの人!」
俺は、がっくりと肩を落とす。あの人が原因か・・・あぁ、もしかしたらココを嫉妬させたいのを続けてるのか?なるほど、あれだけでは足りなかったと。・・・まぁ、見てみたい気持ちもあるけど、流石にこれはやり過ぎだと思うので、帰って頂こう。
「別に無理してやる必要は無いぞ?ココのお祖母様の命令も大事だろうけど、嫌ならやる必要は・・・」
「いえ!私は、決して嫌などということは御座いません!ですから、リーク様にサービスをさせていただきます!」
エイルが顔を真っ赤にしながら言う。いやいや、明らかに無理してるよな?
「顔赤いじゃん。別に無理しなくても・・・」
「へぁ!?か、顔が赤いのは別です!と、とにかく、背中を向けてくださいっ。」
「あ、おい!?」
そう言われ、無理矢理に背中を向けさせられてしまった。
「そ、それでは失礼致します・・・」
エイルはそう言いつつ、目の粗い布に謎の黄色い物体を包み、布を擦って泡立て始めた。
「石鹸か・・・?」
ボソッと呟いたのを、エイルは聞き逃さず、
「はい。昔の勇者様が仰った、石鹸と呼ばれるものです。」
ほんっと色々作るよなぁ・・・ま、いいけど。ちなみに俺は、もはやされるがままだ。女の子相手に暴力は嫌だし、説得は何か無駄な気がする。何でここまでやりたいのかは分からないが。
「それでは、いきますね・・・」
それを合図に、エイルが俺の背中に、布を当てて擦っていく。
「ど、どうですか?気持ちいいでしょうか?」
「え?あ、うん。気持ちいいよ。」
A:マスター、すっごくイライラするのは、私が勝手なんですか?
俺:すいませんごめんなさいマジで許してください。
A:・・・次はありませんよ。
俺:は、はい。
そんな会話をしている間にも、エイルの背中を洗ってくれるサービスも終わりを迎える。
「終わったか?」
「は、はい。お背中は・・・」
・・・ん?お背中は?
「次は、前の方に失礼致しますね・・・」
「は!?ちょ、待っ・・・っ!?」
前の方もやると言い出したエイルに俺は焦るが、それを意にも介さず、エイルが俺の背中に胸を押し当ててきた。
ふにゅうっ・・・
「お、おいエイル・・・っ。」
「お、大奥様は、これくらいしないとサービスにならないと・・・わ、私の胸などでご満足頂けるとは思ってはおりませんが、如何ですか・・・?」
ちょ、如何ですかとか言われても・・・っ。いや、確かに気持ちいいけど・・・って、そうじゃない!!
「流石にここまでするのは駄目だって・・・」
「や、やはり私ではご満足頂けませんか・・・し、しかし、せめてお身体だけは最後まで洗わせてください・・・」
駄目だ。聞く耳を持ってくれない。
そうこうしていると、エイルの胸は俺の背中でさらに潰れ、俺の背中にとんでもなく柔らかいものが押し付けられる。落ち着け!COOLになれ!平常心を保つんだ・・・っ!
「まずは肩の辺りから・・・」
エイルは、俺の身体を洗うのに、わざわざ身体を密着させまくってきた。
「んっ・・・はぁ・・・♡」
エイルが動くたび、押し付けられた胸がさらにズレる。さらにそこにエイルの吐息が漏れるのだから、タチが悪い。
ていうか、いくら好きって感情が無くても、女の子にここまで密着されたら、平常心でいるのも限界が来そうだ・・・やばい、どうすれば・・・
「お腹まで洗いましたので、次はーーー」
エイルがそこまで言った直後、外からドタドタと走る音が聞こえーーー
「エイルゥ!!一体どういうことじゃあぁぁぁぁ!!!!!!!?」
般若の形相をしたココが乱入してきた。
「ひ・・・こ、ココ様・・・これはそのぉ・・・」
「あ?」
理由を話そうとしたエイルに、ココはドスの効いた声で黙らせた。ココがここまで怒るとこなんて見たことないぞ・・・
「ひぅんっ!?も、もうひわひぇごひゃいまひぇん・・・」
エイルは、思いっきり涙目で謝った。ただ、別にエイルはそこまで悪くないので、俺がフォローに入る。
「一旦ストップだ、ココ。エイルがこんなことしたのにも、ちゃんとした理由が・・・」
「リークはエイルを庇うつもりかのぉ?おかしいのぉ?リークはいつでも妾の味方じゃと思っておったのじゃが・・・おかしいのぉ?フフ・・・あははははは・・・」
ま、まさかココ、ヤンデレ化してる・・・?ココのヤンデレ状態なんて見たことないな・・・じゃない!やばい、これは本気でやばい。
「落ち着け、ココ!」
俺はそう言い、ココを抱き寄せた。
「悪かった。俺の方から謝るから、エイルにもそこまで怒ってやるなよ。お前の気持ちに対して、考えが足りなかったのは俺の責任だ。だから、今回のこと、全部俺のせいにしてくれ。俺ならいくらでも謝るから・・・だから、まずは落ち着いてくれ・・・」
「あ、リーク・・・」
どうやら、少し落ち着いてくれたようだ。
「す、すまぬ・・・少々熱が入りすぎてしもうた・・・」
「いや、俺の方こそごめんな?俺がもっとちゃんとエイルを止めるべきだった。」
「ココ様、その・・・私はココ様の言いつけに背いてしまいました。本当に申し訳ございません・・・」
「・・・何か理由があったんじゃろう?その理由は後で聞かせてもらう。」
エイルも謝り、この場は一旦ココも抑えてくれたようだ。
「・・・まぁ、それはそれとしてじゃ。エイルと混浴なんぞしたのは見逃せんが、その分、妾達とも一緒に入ってくれるんじゃろう?」
ココが妖しげな笑みを浮かべながら、俺に擦り寄ってきた。
「え、いや、そもそも俺は一人で入ろうと・・・」
「問答無用じゃっ!皆と共に入ってもらうからの!」
ココはそう言った途端、脱衣所の方から、服を脱ぎ捨てたニノとベルの姿が現れ・・・
「私達ともぉ・・・」
「入ってもらいますからねっ!?」
ダッシュで俺に飛びついて来て、皆湯船の中に落ちた。
「ちょ、お前ら!いい加減に・・・」
「ふふん♪リーク?妾の耳を触るがよい。」
ココはそう言って、俺に耳を差し出してきた。
「ご主人様ぁ・・・私の胸だって負けてないんですからぁ・・・」
ニノは、俺の背中に撓垂れ掛かり、(エイルよりは小さい)胸を押し付けてきた。
「リークさぁん・・・私の身体ぁ、何処でも触ってくださぁい♡」
一方ベルは、俺の腕の中に入り、身体を押し付けてきた。
・・・あ、これやばいわ。流石にエイルにあそこまでされた後で、平常心が保てな・・・
「「「何しても良いんですよぉ?(良いんじゃぞ?)」」」
プツン・・・
その後は、もうどうなったのか覚えていないーーー
エイルさんってば大胆・・・(ノ∀\*)キャ
ココのヤンデレ状態、普段は見れませんから、ここでしっかり目に焼き付けておきましょう。(適当)
それでは!