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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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第105話 魔力操作の天才

はい。前回言ってた、本日も投稿するかもなんて言いましたが、結局無理でしたね。出来ないかもしれないことを、安易に口に出すものではありませんね。そして、最近マジで更新ペース遅くなってますね。本当にごめんなさい(´;ω;`)

「今回はちゃんと覚えてたんですねぇ・・・」


「はい。もちろんです。」


俺がベルを呼び出した時、言われたのが今の言葉だ。もちろん、覚えていましたとも。えぇ。決して、2人とイチャついてて、2人に言われるまで忘れてたなんて、そんなことは絶対にありませんとも。えぇ、そりゃあもう!


「・・・何となく変な感じがしましたがぁ、まぁ、ちゃんと早く呼び出してくれたのでぇ、許してあげますよぉ~。」


何かを感じ取られたようだ。だが、特に言及するでもなく、普通に許してくれた。


「・・・ところでぇ、私にとってあんまり嬉しくない報告・・・というか、お願いがあるのですがぁ・・・」


「ん?お願い?なんじゃそりゃ。」


ベルのお願いとは何ぞや?ベルにとってあまり嬉しくないということは、少なくともベルに利益があることでは無いようだが・・・悪魔の招集の時に、何かあったのだろうか?


「えぇっとですねぇ・・・会議の後、マモンさんが私とサタンさんの契約者が同じだということを言っちゃってですねぇ・・・それから、大罪悪魔の方々がリークさんに興味を持って、リークさんの詳細を私が話すことになったのですが・・・色々あって、『暴食』の大罪悪魔である『ベルゼブブ』・・・ベルゼさんをリークさんの観察役にしようとされましてぇ・・・ですからそのぉ、リークさんに『暴食』のスキルを取って頂けないかなぁ、と・・・」


はぁ!?何じゃそのよく分からない混沌カオスな状況は!?そして、色々の部分、大切なところが抜けてるじゃねぇか!


「・・・とにかく、もう少し詳しく聞かせてくれないか?特に色々の部分を。」


「あ、はい。えぇとですねぇ・・・それはーーー」


説明が地味に長かったので割愛。


「ーーーって訳でぇ・・・」


「なるほど。つまり、大罪悪魔のトップである『傲慢』の『ルシファー』が、自分が本気で戦えそうな相手だと考えたせいで、本当に取るに足るかどうか、それを確かめようとしてるって訳だな。」


「まぁ、簡単に言えばぁ、そうなりますぅ・・・」


面倒なことになってね?俺、いつの間に大罪悪魔のトップにライバル視(的なやつ)されてんの?


「・・・と、いう訳なのでぇ・・・」


「まぁ、理由は分かった。とりあえず、『暴食』のスキルを取れってことだな?」


「はい・・・お願い出来ますかぁ?」


うーん・・・どうしたもんかな~・・・


「・・・とりあえず、まずは王都に行くのを優先していいか?もう少しで着きそうだから。」


先に、ココの家族に挨拶もしておきたい。


「分かりましたぁ。多分大丈夫だと思いますぅ・・・」


「よし、それじゃあ王都に出発するか!」


え?そう言えばニノとココはどこかって?なんか、近くの川で、スキルや魔法の練習してる。そう言えばこないだ、ココがそわそわして、如何にも何があったのか聞いて欲しそうな様子だったな・・・出発の前に聞いてみるか。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「む?この前、妾がお主に話したそうにしておった理由じゃと?」


「あぁ。何か言いたそうだったじゃん。」


2人を呼び、俺はココに問いかけた。


「あぁ、気付いておったんじゃな。本当は、いつリークを驚かせようかと思っておったんじゃ。」


「え?俺を驚かす?何か凄いことでもあったのか?」


「でも、ココって特に変わったことしてませんよね?」


ニノが、横からツッコミを入れた。どういうことだ?


「ふふん。それはお主の前でも見せておらんかっただけじゃ。」


ココは、自慢げに胸を張った。・・・失礼だが、さほど胸が無かったため、あまり凄そうに見えなかった。ごめんよ、ココ。


「リーク、お主今失礼なことを思ったじゃろう?後で覚えておれ。」


「えぇっ!?俺が失礼なこと思ったのは前提なの!?」


当たってはいるが、それが逆に怖かった。何でそんなこと分かるんだ・・・そして、何故それが確定してるんだよ・・・


「では聞くが、失礼なことを思っておらんと言いきれるかの?」


「うっ・・・お、思ってない!」


「ほれ、嘘じゃ。獣人に嘘をつくなど、愚かじゃぞ?リーク。」


しまった・・・素直に認めて謝っとけば良かった・・・


「ま、それは置いておいてじゃ。妾の成長、しかと見るがよい!『アージオ・グノス・ケレトーマ』!」


すると、ココの掌から、3つの魔力が集結し、目標物の大岩にぶつかった。そして、高さ約3m、幅約2m、奥行き約4.5mもあった大岩は、跡形もなく、粉々に砕け散った。


「すげ・・・」


「ふぇぇ・・・凄いです・・・」


「ま、まぁ、ここまでの威力になったのはリークから貰ったステータスのお陰ではあるのじゃが、それよりも!妾は、三属性の魔法を、混合させることが出来たんじゃ!」


「さ、三属性を混合?それって、そんなにも凄いことなのか?」


この世界の常識など知らない俺は、ついそんなことを聞いてしまった。すると、


「あ・・・そ、そうじゃったな・・・リークはこの世界のこと、何も知らんのじゃったな・・・すまぬ、忘れておくれ・・・」


俺:や、やばい!ココを思いっきり悲しませちまった!ど、どうすれば・・・あ、そうだ!アイ!三属性を混合させた魔法の凄さを教えてくれ!


A:は、はい。えっと、三属性混合魔法を使うには、とても繊細な魔力操作が必要で、天才と呼ばれる中でも、更に天才の魔力操作技術を求められます。その為、過去に成功させた者は数少なく、分かっているだけでも、たった4人しかいません。


マジかよ!?ココってとんでもない天才じゃねぇか!!


「ココ!凄いじゃないか!三属性混合魔法って、今まで4人しか成功させたことが無かったんだろ!?ココは天才だ!」


俺が、ココが天才だと思った時には、既に言葉が出て来ていた。とにかく、ココを元気付けたい一心だった。


「な、何故リークがそんなことを知っておるんじゃ・・・?」


「あ、えと、それは・・・」


アイのことを今まで言ってないから、急に長い説明もあれだと思って口籠もってると、あることを思い出した。


「アセロアンダル職人を見つけた時に、『この世界の全てを知っている程の情報通がいる』って話をしただろ?そのが教えてくれたんだ。」


そうだ。あの時、アイのことを大雑把に説明していたんだった。


「・・・本当に何でも知っておるんじゃな・・・じゃ、じゃが、そのお陰でリークに褒められたんじゃ。悪い気はせんのう・・・」


「それは良かった。機嫌、直してくれるか?」


流石に、それは虫が良すぎるかなぁ、と思ったら、


「元々、機嫌なんぞ悪くしておらんよ。じゃが、その・・・もっと褒めて貰えんかのぉ?リークに褒められて、頑張った褒美とかも欲しくてじゃな。その・・・」


あぁ、ココは褒められたかったのか。そう思うと、無性に可愛くて、褒めまくってやりたくなった。


「勿論だ。ココは本当に凄いな。間違いなく天才だよ。そんなを娶れるなんて、俺は幸せだな。」


そう言いつつ、俺はココの頭や耳を撫で回した。改めて褒められたりするのは恥ずかしくなったのか、顔がめちゃくちゃ赤かった。だが、とても嬉しそうだった。


そしてそれを、とても面白くない表情で睨んでいる少女がいた。それはもちろんーーー


「・・・ずるいです・・・」


ニノだ。


「ん?どうした、ニノ?ほら、ニノも褒めてやろうぜ。」


「ずるいですッ!!私にはそんな才能無いのに・・・ココばっかり!裕福な家庭に生まれて、街が壊されるまで、ほとんど不自由無い暮らしだったんでしょう!?それに加えて、そんな魔法の才能まで・・・何もかも、私とは大違いです!そんなの、ずるいですよぉ・・・」


ココからすれば、とても理不尽とも言える僻み。だが、自分にない才能が、他の・・・それも、身近な人は持っているというのは、どうしても嫉妬せずにはいられない。その気持ちは、俺も良くわかる。だが、だからって、望んで手に入れた訳じゃないココに暴言とかを言うのは間違いだ。こういう時は、説教すればいいという訳でもない。安心させるように、宥めてやるのが1番いいはずだ。


「ニノ。お前が僻みたい気持ちもわかる。でもな、だからって、暴言を吐けばいいものじゃない。そこまできつく言うのは、何か悩みとかがあるのか?もしくは、不安とかか?暴言とかじゃなくて、そこまで僻む理由を、俺に教えてくれないか?俺は、お前の力になってやりたい。」


「・・・」


「・・・どうだ?ニノ。俺は、お前をその理由を解消させたい。駄目か?」


すると、ニノは首を横に振った。それから、少しずつ話してくれた。


「・・・だって、ココには才能があって、私には何の才能も無くて・・・そんな明確な差があったら、ご主人様にココと対等に見てもらえないんじゃないかって・・・ご主人様が、ココばっかりを贔屓するんじゃないかって・・・不安で・・・っ。ごめんなさい。自分勝手なのは分かってるんです・・・でも、でもぉ・・・」


ニノは、涙ながらにそう語った。つまりは、俺の考えをちゃんと言ってあげれば良いのだ。


「ニノ。俺は、才能とかで差別なんかしたりしないよ。だからさ、お前はお前で良いんだ。いや、お前のままがいいんだ。俺が好きになったのはお前なんだ。無理に張り合おうとしなくていい。そんなことしなくたって、俺はお前達を対等に見てる。贔屓や差別なんて、しないよ。僻んだりしたい時は、俺に全部ぶつけてくれていい。俺はお前達を大切にしてる。同じくらいな。だから、もうこれ以上悩まなくていい。不安にならなくていい。分かってくれるか?」


そう言うと、ニノの目から、更なる涙が溢れ出した。


「お、おい!?そ、そんなに泣くなってば・・・ほら、大丈夫だから。な?」


「はい・・・はい!ありがとうございますっ!大好きです。ご主人様ぁ・・・」


ニノは、思い切り抱き着いてきた。だが、前よりは加減しているようで、少し痛い程度で済んだが。


それから数分後、泣き止んだニノに、俺は声をかける。


「ほら、ココに謝るんだ。」


「はい。ココ、酷いこと言って、本当にごめんなさい・・・」


「良いんじゃ。妾も、少し自慢をしたい気持ちもあったんじゃ。じゃから、お主ばかり気にするでない。妾からも、本当にすまぬ。」


うん。これでいい。さて、とりあえず聞くことも聞いたし、そろそろ出発としますかね・・・


「よし。皆、そろそろ出発だぞ。」


「はい!」「うむ。」「はぁ~い・・・」


3人は揃って返事をし、俺達は獣人国王都に向けて、出発したのだった。

最近、ゲームをやる時間が多くなって、更に平日ばかりなので、まるで書く暇が無いです。他にもやることが多く、このままじゃ過労死するかも・・・(多分無いでしょうが。)

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