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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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Y8 疑惑

久々の勇者編です。そろそろ欲しい頃かと思いまして。いえ、別に私が本編のネタが思い付かなかったとか、そんなんじゃないですよ?ほんとですからね?


・・・というか、最近更新ペースがまた遅くなってますね・・・本当に申し訳ないです。ただ、今とても大事な時期ですし、結構時間が空かなくて(ry

ーーーside 東宮 明


よぉ。自己紹介の時をカウントしなけりゃ、初めましてかな?ま、どっちでもいいか。ご存知の通り、俺達は迷宮ダンジョンに潜り、 レベル上げをして、一部の奴はステータスが大幅に上がった。んで、一旦王城に戻って来たのだ。


「はぁ~・・・疲れたねぇ~・・・」


綾小路が、王城の廊下でボヤいた。今は、各々の部屋に戻る最中で、マガラさん等、こっちの世界の人は居ない。


「ぁ・・・ゅ・・・ぁま、ぉつ・・・れさ、でぅ・・・」


と思ったら、向かい側から、如何にも高級そうな服を身に纏った、金髪美少女が現れた。


「エメリア姫、でしたか。ご機嫌麗しゅうございます。」


桐翳がいち早く反応し、頭を下げた。そう、その少女は、この国の王女様だった。金髪ロングをカールにして、可愛らしいうさぎのぬいぐるみを腕に抱いている。名をエメリア・アルガネス。アルガネス王国第4王女だ。ちなみに、第3王女は、既に死ん・・・いや、亡くなられたらしい。


「あ、あぅ・・・ぁた・・・ぉぁげ、くだ・・・」


エメリア姫は、辿々しくそう言った。何となく分かったと思うが、この王女様、臆病で口下手でコミュ障なのだ。

一応、何を言ったか分からない人の為に翻訳しておくと、最初が「勇者様、お疲れ様です。」で、さっきのが「頭をお上げください。」だ。俺は舌っ足らずの子供の相手をしていたから、こういうのは得意だ。姉ちゃんが保育士だから、それでたまに助っ人に呼ばれたりするのだ。


・・・それにしても、一体何でこんな所うろついてるんだ?


「ぁ、の・・・ぉ・・・まを、み・・・ぇんで、たか?」


・・・ん?今、なんて言ったんだ?流石に今のは分からなかったぞ。


「ぇう・・・んぅぅ~・・・」


って!目に涙を浮かべ始めやがった!!上手く伝わらなかったからか・・・?てか、目を潤ませながら上目遣いになったせいで、男子数人が鼻血出してやがった。ちなみに、さっき少女とは言ったが、実年齢は9歳だからな?つまり、今鼻血を出した奴らは皆ロリk・・・


ギンッ!


ぞっ・・・何だ?男子達から殺気が飛んできたような・・・?流石に気のせいだよな。心の声が聞こえる訳ないし。・・・多分。


「あらあら、何を泣いているのですか?エメリア。」


「ぁ・・・ぉね・・・ぁま・・・」


エメリア姫が泣いている所に、俺達が右往左往していると、奥からリンシア姫が出てきた。ちょうど良かった。


「勇者様。エメリアはどうして泣いているのですか?」


その物言いには、純粋な疑問と共に、少しの疑惑と、若干責めるような雰囲気があった。俺達が泣かしたと思われているのか。失礼だな・・・そんなことはしない。・・・まぁ、エメリア姫の意思を汲み取れなかったのが原因であれば、あながち間違ってもいないのだが。


「えっと・・・エメリア姫が何か言ったようなんですけど、僕達は聞き取れなくて、そしたら急に泣かれてしまって・・・」


聖が説明しようとするが、良く分からずに泣かれたからか、上手く説明出来ていなかった。これでは伝わらない・・・と思ったのだが、


「あぁ、このは上手く喋るのが苦手ですから、自分のせいで意味が伝わらないのだと思い込んで、良く泣いてしまうのです。申し訳ありません。ほんの少し、皆様を疑ってしまいましたこと、慎んでお詫び申し上げます。」


どうやら、そんな感じの理由だそうだ。てか、別に謝られるようなことをされた覚えは無いけどな。


「ぁぅ・・・ぉ・・・さま、探し・・・でぅ。」


多分これ、「お姉様を探してたです。」か?まぁいいか。とにかく、俺めちゃくちゃ眠いから寝たいんだが・・・


「そうですか。では、勇者様のお邪魔にならないよう、向こうへ行きましょうか。」


そんな状態を察したのか、リンシア姫はエメリア姫を連れて行った。ありがたい。これでようやく寝れるわ。


それから俺達は、自分の部屋に戻り、眠りについた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




朝だZE!霊〇の所に遊びに行きたいが、幻〇郷に行くことは出来ないから、諦めるしかあるまい。


ま、いつもの自分ノリツッコミも終わったところで、今日は何が起こるんだろうか。いい加減陸魔が見つかっても良いとは思うが、あいつは今どこで何やってんだか、全く包囲網に引っかからないらしい。やっぱ、変装系スキルでも持ってんだろうか?多分死んじゃいねぇだろうが・・・確信が持てねぇのが痛いな。・・・とにかく、そろそろ朝飯の時間だし、支度するか。


着替え(国王から貰った寝巻きから、これまた国王から貰った普段着兼戦闘着に。)を終えて、暇潰しにこの世界の本を読んでると、咲〇さんっぽいメイドさんが呼びに来た。三つ編みに銀髪のメイド服とか、めっちゃ似てる。


「アズマミヤ様、お食事の準備が出来ましたので、呼びに参りました。」


「あぁ、ありがとう。すぐに行ける。」


いつも通りの返事をし、俺は部屋の外へ出る。それから、メイドさんに連れられ、食卓(というには大きすぎるが)に着いた。既に居たのは、聖と桐翳、そしてちゃっかり座っていた、クラスでも地味であんまり目立たない、はっきり言ってかなり影の薄かった、「繃靜ましず さとり」だ。


それからしばらく、聖達と雑談していると、ちらほらとクラスメイトも集まってきた。全員集まったところで朝食を摂る。今日は珍しく、国王も一緒の卓についていた。何かあるのだろうか?


もちろん、普段はいない国王の存在を気にしている奴も多く、若干気まずいような空気のところ、2つの声が切り裂いた。


「あのー・・・国王様。」


「お聞きしたいことが」


「「あるのですが。」」


その2つの声は、クラスに居る双子・・・名前は確か、「時罷懈ときまかげ 須臾しゅゆ」と、「時罷懈ときまかげ 刹那せつな」だったような。何でうちのクラス、こんな難しい名前ばっかなんだよ・・・

ちなみに、須臾の方が姉、刹那の方が妹らしい。一卵性双生児のため、性別は同じだ。見分け方は、ショートにしているのが刹那、背中まであるロングの髪の先を、少しカールさせているのが須臾だ。


「うむ?何かね?」


「「神凪君のことですが、あまりにも情報が無さすぎでは?」」


陸魔の名前が出た瞬間、全員の中に、重苦しい空気が流れる。というか、確かに情報は少ないが、何が言いたいんだ?本命の質問が分からない。


「それは・・・どういう意味かの?」


国王も、同じことに気が付いたようだ。そして、次の双子の言葉で、全員が言葉を失うことになる。それはーーー


































「「もう既に、神凪君を捕まえて殺したり・・・しているのでは?」」

国王様、大変な疑惑をかけられてしまいました。皆の反応は!?国王の答えは!?真実は如何に!?等、地味に気になる要素を盛りました。この展開を使ったからには、やはりあそこをああして書くか・・・


それでは次回の勇者編をお楽しみに。

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