第102話 歪んだ愛に絶望と哀しみを添えて
まず、皆様に謝らねばなりません。大変お待たせして、本当に申し訳ありませんでした。お詫びという訳でもありませんが、今回の話は、大分長めになっております。
さて、今回は一応ヤンデレ注意ではあるのですが、見ることをお勧めします。
それから、100万PVを突破しました!おめでとうございます!ありがとうございます!皆さん本当に、ありがとうございます!これからも、どうぞよろしくお願いします!
ついでに、今回のタイトルですが、とある音ゲーのオリジナル曲をもじりました。やっている人は、分かるかも知れませんね。
「ーーーお兄ちゃん、本当に行っちゃうの?」
俺の部屋で舞は、泣きそうな声でそう言った。
「あぁ。でも、出来るだけ帰ってくるから。な?」
俺はそう言って慰めた。
「・・・ねぇ、お兄ちゃん。」
「どうした?」
「異世界に居るっていう大切な人達って、お兄ちゃんとどんな関係なの?」
唐突に、そう言われた。
「だから、どうしてそんなこと聞くんだよ・・・まぁ、えっと・・・一言でいえば婚約者・・・かな?」
すると、舞は近づいて来て、
「・・・許サナイ。」
そう言われ、驚いて仰け反った俺の心臓に、包丁が突き立てられた。
「っ!?・・・ごほっ!ま、い・・・?」
「お兄ちゃんが悪いんだよ?私を捨てて、私以外の女のところに行くなんて・・・お兄ちゃんは私の・・・私だけのものなんだから・・・うふふふっ♪」
舞は、目を妖しげに光らせながら、心底嬉しそうに笑っていた。
「な、にを・・・」
「だからね?お兄ちゃん。お兄ちゃんを殺せば、ずっと一緒に居られるよね?」
舞・・・どうしたってんだ・・・こんなことする娘じゃないはずなのに・・・それに、ヒール系を使おうとしているのに、上手くいかない。ぐ・・・マズイ、視界が霞んで・・・
ドサッ
俺はベッドに倒れ込み、段々と意識が薄れていく。そしてとうとう、完全に意識が途絶えてしまった。
「うふふ、これでずっと一緒だよ・・・大好きなお兄ちゃん♡」
ぎゅぅ・・・
「はっ!?」
俺は目を覚ました。な、何だったんだ?今のは・・・
「・・・夢、か?」
それにしても、酷い悪夢だった。幾ら何でも、舞があんなことをするはずが無いというのに・・・
「それはそうと、もう朝か・・・」
俺は、向こうに戻らなきゃいけない。そろそろ起きようかと、身体を起こそうとすると、
ガシャンッ!
「!?な、何だ?」
変な音がした。まるで、鎖を引っ張ったような・・・
A:マスター!!ご自身の手首と足首をご覧下さいッ!
「っ!な、何だ・・・これ・・・」
否、引っ張ったような、ではない。実際に引っ張っていたのだと分かった。何故なら、俺の手首と足首には・・・
「何で、俺の手足に、手錠が嵌ってるんだよッ!」
そう。何故か手錠が嵌められていたのだ。だが、警察が使うようなものではなく、前にゲーセンで見たような、玩具の手錠だった。
だが、問題なのはそこではない。何故、誰が、俺に手錠を嵌めたのかだ。それを考える間もなく、張本人が登場した。
「えへへ、どう?私の手錠の具合は♪」
「ま・・・舞?」
どういうことだ?私の・・・手錠?それがどういう意味なのか、本心では分かっているのに、それを認められない。だって、そんな・・・舞がこんなことするわけ・・・
「もう、お兄ちゃんってば、そんな信じられないって顔やめてよぉ・・・」
「舞・・・嘘、だよな?」
俺は、有り得ない程少ない可能性を信じ、舞に聞いた。だが、返ってきたのは、
「え?あぁ、手錠のこと?もちろん私だよ♪他に誰が居るっていうの?」
「な・・・なんでっ、こんなこと!」
どうしてこんなことをするのか。事と次第によっては、俺は本気で舞に説教をしなければならない。
「どうしてって・・・そんなの、決まってるでしょ?」
そう言う舞の瞳は、剣呑な雰囲気を漂わせていた。
「お兄ちゃんが、私を捨てて異世界に帰るなんて言うからだよ。」
「・・・は?何言ってるんだ?俺はお前を捨てるだなんて一言も・・・」
「同じ意味だよ!!私を、お兄ちゃんの意思で一人ぼっちにするんだ!!捨てられるのと一緒だよッ!」
悲痛な叫びが木霊した。今までにない、舞の異常な雰囲気に、声を発することが出来ない。
「・・・どうしてそこまで、お兄ちゃんと離れたくないのかって顔してるね?」
「っ・・・」
内心で思っていたことは、顔に出ていたようだ。舞は、一体どうしてこんな・・・なんでそこまでして・・・?
「あのね、お兄ちゃん。私、お兄ちゃんのこと大好きなんだよ?」
「それは・・・俺に甘えたりしてくるし、俺のことを兄として好きだとは知ってるぞ?」
流石に、あそこまでベタベタくっつかれて、好かれていないだなんて思う奴は居ないだろう。
「違うッ!私は、お兄ちゃんを『お兄ちゃん』として好きなんじゃない・・・お兄ちゃんを、『異性』として好きなのっ!!」
「はぁ!?」
流石にそれには驚いた。舞がまさか、俺のことを異性として好き・・・?いや、それは有り得ないだろう。何せ、俺達は兄妹だぞ?そんな、あるわけ・・・
「そんなこと有り得ないって顔してる。本当、お兄ちゃんって分かりやすいね。でもね、お兄ちゃん。本当なんだよ?私、お兄ちゃんを男として見てる。その上で、大好きなの。」
「・・・けど、俺達は兄妹だし・・・」
「そんなの、愛があれば関係無いよ!・・・って、こんな話はもういいや。本題に入るね?」
まるで、昨日の俺のような言い回しだ。ふざけているのか、それとも無意識に真似をしているのか?
「・・・本題って、何だ?」
「ふふ、聞いてくれるんだ?今のうちに『転移』で行けたかもしれないのに。でも残念、もう遅いね♪」
しまった!舞に乗せられて、『転移』のことを忘れていた!舞は、仰向けの俺の上に馬乗りになって、俺を見下ろす格好になった。
「じゃあ、本題に入るね。早速だけどお兄ちゃん。・・・死んで?」
「・・・はい?」
・・・今、何て言った?「死んで」?これじゃまるで・・・さっきの夢・・・
「あ、ちょっと単刀直入過ぎたね。詳しく説明するとね、お兄ちゃんを殺して、私も死ぬの。だって、そうしないとお兄ちゃん異世界に行っちゃうでしょ?お兄ちゃんと私が死ねば、私達、死後の世界でずーっと一緒に居られるよね。うっふふふ・・・」
ゾッとした。一体何が、舞をここまで変えてしまったのか・・・舞はニノと同じ、ヤンデレというものだろう。
・・・だが、俺にはステータスが反映されている。はっきり言って、舞が俺を殺すことは、物理的に出来ないのだ。
「・・・随分冷静だね?もしかして、もう既に私と一緒に逝く覚悟が出来てるの?」
舞が嬉しそうに言うが、そうではない。
「違う。ステータスの話をしただろう?そのステータスは、この地球でも反映されてるからな。舞が俺を殺すことは出来ないよ。」
何故か俺は、非常に冷静でいられた。舞の意外な・・・いや、異常な一面を見て、実の妹に殺すとまで言われたというのに、何故か冷静だったのだ。
「・・・どうだろうね?」
舞は、徐に俺の首に手を伸ばした。首を絞めるつもりなのだろう。だが、俺は無駄だと思いつつ、素直に受け入れた。どうしても無理だと分かれば、解放してくれるだろう。そしてその後、たっぷりお説教をしてやればいい。そう考えていた。
だが、現実はそんなに甘くなかった。
「ガッ!?グッ・・・かはっ!な・・・なん、だこの力・・・ぐぅ・・・」
息が出来なかった。ステータスがある俺に、舞は有効打を持たないはずなのに、俺の首は絞められているのだ。有り得ないことが起こっている。一体、何で・・・
A:ま、マスター!大丈夫ですか!?くっ、いくらマスターの妹とは言え、やっていいことと悪いことがありますっ!でも、私には何も出来ない・・・こんな時に、身体があれば・・・っ!
アイは、自らの身体がまだ無いことを、とても悔やんでいた。だが、無いものはしょうがない。
俺:アイ・・・舞のこの力の謎を調べられないか!?このままじゃ・・・本気で死んでしまう・・・
A:は、はい!かしこまりま・・・あ・・・
俺:ど、どうした!?
A:・・・妹さんにも、ステータスがあるのかもしれません。有り得ないはずですが、マスターにダメージを与えられる程の力があるということは・・・
賭けてみるか・・・『鑑定』!
マイ・カンナギ
Lv1
HP 9.999999E+200/9.999999E+200
MP 9.999999E+200/9.999999E+200
攻撃 9.999999E+200
防御 9.999999E+200
魔攻 9.999999E+200
魔防 9.999999E+200
運 88
スキル 歪んだ愛情(固有)
魔法 なし
魔法適性 なし
称号 ヤンデレ妹、お兄ちゃん大好きっ子、甘えん坊、自称Dカップ、歪んだ愛の体現者
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・・・色々突っ込みたかった。取り敢えず、称号のギャグみたいな部分は置いておくとして、何このステータス?俺でさえ、E+160くらいなのに、何で舞はこんな・・・?
あ、やばい・・・意識が薄れてきた・・・
「・・・えへ、どうやら殺せそうだね♡」
そんな言葉と共に、舞の手から力が抜けた。このまま締めていれば、俺を殺せたはずなのに・・・
「ごめんね、お兄ちゃん。苦しかったよね?私、お兄ちゃんに死んでもらうつもりだけど、苦しみながらは嫌だから、ひと思いに苦しまずに殺してあげるね。」
舞の手には、何処から持ってきたのか、包丁が握られていた。まずい・・・このままだと、本当に殺される・・・いや、いくら舞のステータスが高くても、包丁の方は普通のだから、俺の防御を貫けはしない。
・・・とは思うが、舞の首絞めの時のように、万が一があるかもしれない。だから俺は、『物質鑑定』を発動させた。
魔剣・歪愛
品質:神級
攻撃力:所有者に準ずる。
耐久力:INFINITY
特殊性質:称号欄に、『ヤンデレ』と付く者でないと使えない。
説明:破壊不可。一見、ただの包丁。神凪 舞の、兄を病的なまでに愛する気持ちから生み出された魔剣。兄を殺す為だけに存在する。
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もはや包丁でさえ無かった!!何だよ、魔剣って!地球は異世界か!?アウスにさえ、魔剣があるかも分かんねぇよ!
A:魔剣はあります。
俺:あ、そうなの?・・・って!そんな悠長に話してる場合じゃない!ヤバいって!あんなもんを舞のステータスで振り下ろしたら、いくら俺でも死ぬって!やばいやばいやばい・・・どうするどうする!?
「舞!やめろ、冗談だろ!?お前はこんなことする娘じゃないはずだ!!」
どうにか説得を試みようとした。
「えへ♪そう言ってくれるのは嬉しいな。でもね、お兄ちゃん。私、お兄ちゃんを手に入れる為なら、どんなことでもするの。例えそれが、お兄ちゃんを殺すことだとしても・・・」
舞は、悲しそうな顔をして、そう言った。俺を殺したい訳じゃなく、自分と一緒に居て欲しいが為に、嫌々やってる感じだった。
「・・・ねぇお兄ちゃん。私ね?本当はこんなことしたくないの。だから・・・もう一度聞くね?私と一緒に地球で暮らすか、私も異世界に連れて行ってくれるか、それとも私と一緒に心中するか・・・選んで?お兄ちゃん・・・」
舞は泣きそうだった。苦渋の決断だったのだろう。そんな妹を目の当たりにして、俺は心が痛かった。
A:マスター・・・ここは、素直に連れて行った方が良いのでは・・・
アイの提案は、普通なら誰もが選ぶ決断だろう。俺もそれを選びたかった。
ーーーだが。昔のトラウマが蘇る。あの日、あの時、あの場所で、俺のせいで失ってしまった、俺の大切だった人の命をーーー思い出してしまった。
・・・無理だった。舞を連れては行けない。俺の強さは絶対じゃない。1度は、舞にもステータスを分けて一緒に連れて行こうとも思った。けど、駄目だったのだ。もう・・・もうこれ以上、大切な人を失いたくない・・・
・・・舞の為のように言っていたのに、どれだけ俺は自分勝手なんだろうか。こんなだから、舞はこんな風になってしまったんじゃないのか。でも・・・やっぱり俺には、連れて行く道を選べなかった。臆病者だと、笑いたければ笑えばいい。俺が誰よりも強くなれれば、そんな心配も無いのだろうか・・・
「・・・ごめんな。俺には、お前を連れて行くことも、お前とずっと地球にいることも、出来ない。」
すると、舞はとてつもなく傷ついた顔をした。
「どう・・・して・・・っ!うぅ・・・」
舞は涙を流し・・・
「あは・・・あははははははははははっ!!」
狂ったように笑い出した。
「あはっ!やっぱり私達は死んで一緒になる運命なんだねっ!それじゃあお兄ちゃん・・・先に逝って待っててね?」
泣きながら、笑っていた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
舞は、叫びながら大きく包丁・・・否、魔剣を振り上げ、一気に振り下ろした。そのまま、凶刃は俺の心臓を貫く・・・直前、俺は呟いた。
「・・・ごめんな、舞。『催眠』。」
「っあ・・・!?あぅ・・・」
トサッ・・・
「いっ・・・てて・・・」
舞を眠らせた。その際、舞と一緒に落ちてきた魔剣が、軽く胸に刺さった。遠く及ばないだろうが、少なくともこれ以上、舞の胸は痛かったのだと思っておこう。
「・・・『転移』。」
舞が俺の身体に触れている為、まずは手錠から抜け出すことにした。何故か、手錠も壊せなかった。これも、舞の想いが創り出した道具なのだろうか?
とにかく、一旦ソファーに転移し、舞をソファーの上に横たわらせた。
「・・・ごめんな。ちゃんとまた帰ってくるから、今は行かせてくれ・・・『転移』。」
そうして俺は、舞を置いて、自宅を・・・地球を後にした。
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「・・・ご主人様っ!?」
転移した瞬間、ニノの声がした。たまたま、ニノの目の前に転移したようだ。
「何じゃと!?リークが帰ってきたのか!?・・・り、リークぅ!!」
ココは、俺の姿を見るなり突進して抱き着いてきた。
「あぁ!リークさん!もう戻ってこないかと思ってたんですよぉ!?寂しかったんですからぁ!」
すると、それに続いて、ベルまで突進して来た。避ける余裕の無かった俺は、結局3人の突進を食らうことになったのだった。
「・・・それにしても、ご主人様が帰ってきてくださって良かったです!」
しばらく俺に抱き着いて落ち着いたようだ。だが、それに対する俺の返事は、
「・・・あぁ。」
と、気の抜けたものだった。
「?ご主人様、元気無いです・・・大丈夫・・・ですか?」
ニノは、心配そうに声をかけてくる。今は、1人になりたい気分だった。
「・・・悪い、久しぶりに会えたのは嬉しいんだが・・・今日は1人にしてくれないか?」
「ど、どうしたんじゃ、リーク!?向こうで何かあったのか!?妾達は力になるから、相談しておくれ。」
俺の、普段とは違う一面を見たせいか、皆不安そうな表情だ。しかし、俺はそれを気にする余裕も無かった。舞のこと、思い起こした昔のトラウマで、頭がいっぱいだったのだ。だから俺はもう一度、
「・・・1人にしてくれ。」
と言った。3人は不安そうにしつつ、渋々頷いてくれた。
それから俺は、野宿用のテント(のようなもの)に入り、ずっとその事ばかりを考えていた。そしたら、いつの間にか寝てしまっていた。
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朝起きた時、俺は言い様のない不安に襲われた。その不安は、いつまで経っても無くならず、朝飯を食べた後も続いていた。気のせいだと、俺はその不安を押し殺した。
だが、俺はどうにも舞のことが気になった。1度、様子を見に行った方が良いだろう。
「・・・悪い、今日も向こうに戻る。」
「「「なっ!?」」」
3人が驚くのも無理は無いが、気になってしょうがないのだ。
「い、嫌ですっ!また、1週間近くも離れるんですか!?そんなの、絶っっ対に嫌ですッ!!」
そう言うニノをはじめ、ココとベルも異論を唱えた。だが、今回は日帰りの予定だ。
「いや、今回は今日中に帰ってくる・・・悪いな、せっかく戻って来たのに、ほとんど構ってやれなくて。」
「「「・・・」」」
俺の様子が昨日からおかしかったので、それについては気にしていないみたいだった。有難かった。
「それじゃあ、行ってくる。『転移』。」
こうして、俺は再び地球へと転移した。
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家に戻ると、とても静かだった。テレビの音くらい聞こえてくるものだと思っていた。舞は、俺が直接家に転移してきたから、まだ俺の存在に気づいていないのだろう。ちなみに、ここは玄関前の廊下だ。
「・・・舞~?いるか~?」
俺は、意を決して声を発した。一応念のため、『透明化』というスキルを創っておいた。声は相手に届くが、こちらの姿は見えないはずだ。これなら、舞が急に来ても、一瞬の動揺のうちに逃げられる。
・・・だが、予想とは裏腹に、舞の声はしなかった。居ないのだろうか?
そう思って、俺は風呂の前を通りかかった。すると、風呂場の方から、水が滴り落ちる音がした。それも、1滴では無かった。ピチョン、ピチョンと、何滴もが断続的に落ちる音だった。蛇口から、水が出るような音も聞こえた。舞は風呂に入っているようだ。
「舞?風呂に入ってるのか?」
しかし、やはり返事は無い。俺をおびき寄せて、奇襲でもかけるつもりなのだろうか・・・
そこで、俺はおかしなことに気が付いた。なぜ、蛇口から水が出る音がするのに、水滴が幾つも滴り落ちる音もするのだろう、と。
不審感を抱いた俺は、しばらく迷った末、風呂場の扉を開けることにした。
「舞?悪い、入るぞ?」
ガチャリ
そんな音を立てて、俺は風呂場の扉を開けた。そして俺は絶句した。何故ならそこにはーーー
ーーー紅く染まった湯船の中に、片腕を突っ込んでいる舞の姿があったのだ・・・
一言。妹ちゃん怖い。