第98話 兄妹らぶらぶデート!?(前編)
新学期が始まって、大分忙しいです。書く暇が無くて辛いです∩(´;ヮ;`)∩ンヒィィィィィ
自殺ーーー
そんな言葉を聞いた俺は、舞を叱ろうと思った。だが、舞は何も悪くない。悪いのは、舞をそこまで追い詰めた奴らだ。舞を傷付けるようなことをした、舞の話の中に出てきた奴、勝手に居なくなって、舞を悲しませてしまった俺、それに、自分達の身勝手で、俺達を異世界に呼び出した王城の奴らーーー
「・・・ごめんな、舞。長い間、苦しかっただろ?本当にごめん。」
俺は、舞に謝罪した。苦しませて、悲しませて、俺は兄失格だ。
「ふぇ・・・お、お兄ちゃんは悪くないよ!悪いのは、お兄ちゃん達を馬鹿にした人達だもん!」
「それでも、俺はお前に悲しい思いをさせた。それは事実だ。だから謝らせてくれ。」
舞は、俺の謝罪を受け取ろうとしないが、それでも俺は謝った。何度かやってると、ようやく舞が折れてくれた。
「わ、分かったってば!お兄ちゃんの謝罪は受け取るから、もうやめて?ね?」
「・・・あぁ。」
まだ謝り足りない気もするが、あまり舞を困らせるのも悪いだろう。とにかく、俺達が居なくなってからの、地球での出来事は大体分かった。
A:マスター、マスターのご友人のご家族には、何も知らせなくて良いのですか?
俺:お前だって分かるだろ?そんな話、信じる訳がない。仮に信じたとして、何で俺だけがのこのこ帰って来たんだと、非難されるだろ?これが異世界がどうのとか、皆に今帰る手段が無いとか、そういう事実が無いのなら、今すぐにでも説明しに行くさ。けど・・・
A:マスター、分かりましたから、もう良いです。もうそれ以上言わなくて構いませんから・・・ね?
俺:・・・あぁ。少し取り乱しかけたかな。ありがとな。
A:い、いえ!私にとって、マスターのことは最優先事項ですから、当然のことです!
俺:あぁ、それでも、ありがとう。
A:はにゃ・・・は、はい・・・♡
何やらアイから、ハートのオーラを感じたが、まぁいいか。取り敢えず、舞には何かお詫びがしたいな。さて、どうしたものか・・・
「なぁ舞。」
「なぁに?お兄ちゃん。」
「どこか連れて行って欲しい場所とかあるか?もしくは、食べたいものとか、買ってほしい物とかでもいいけど。」
「ど、どうしたの?急に・・・どういう風の吹き回し?」
「失敬な。お前に対するお詫びだよ。」
「い、いいのにそんな・・・あ、でも、行きたいところはあるかも・・・」
どうやら、舞は行きたいところがあるようだ。ちょうど良いだろう。
「で?何処に行きたいんだ?」
「へ!?あ、えーと、その・・・行きたいところって言うより、そのぉ・・・」
「なんだよ。はっきりしろって。」
場所じゃないのか?じゃあ一体どういう事なんだ?
「えぇっと・・・ね?その・・・お兄ちゃんとデートに行きたいっ!」
「・・・は?」
A:・・・は?
俺:アイ、声が怖いぞ。
A:だ、だってっ!兄妹ですよ!?それなのにデートだなんて・・・
俺:いや、明らかにそれ以外の理由であんな声出したよな?
A:うぐっ・・・うぅ、そ、そんなこと・・・
俺:アセロアンダル、舞に食べさせようかなぁ・・・
A:だ、駄目ですっ!言います!言わせていただきますっ!嫉妬したんですよぉ!
やっぱりか。
俺:嫉妬してくれたのか?嬉しいぞ。
A:う、うぅ~・・・と、とにかく、妹さんへの返事はどうするおつもりですか?
俺:うーん・・・取り敢えず、理由を聞こうかな。
「舞?何でデートなんだ?しかもお兄ちゃんである俺と。」
「えっ・・・だ、だってぇ・・・久しぶりのお兄ちゃんなんだもん。一緒に遊びに行ったり、お買い物に行ったりしたくて、1つだけ選ぶのは無理なんだもん・・・駄目?」
舞は、涙目+上目遣いでお願いしてきた。これは、舞の最上級のお願いの仕方で、俺はこれが発動されると、絶対にお願いを聞いてしまうのだ。つまりーーー
「分かった。デートしよう。」
はい、妹とデートすることになりました。だって、可愛い可愛い妹が涙目と上目遣いでお願いしてくるんだぞ?断るなんて出来るわけ無いじゃん。
A:むぅ~・・・羨ましいです~・・・
アイは、とてつもなく恨みがましい声で、そう言った。
俺:俺を独占出来るようになった時にお願いすればいいだろ?それまで我慢してくれ。
A:独占出来るようになるまでが長いんですよぉ!早く身体が欲しいです・・・っ。
アイには、本当に我慢させっぱなしなんだよなぁ・・・他にも何か、ご褒美でも考えとこう。
「それで?舞、何処に行くんだ?」
「ふぇ!?い、今から行くの!?」
「買い物もしたいなら、パンとかも買いたいしな。」
「そ、そっか。分かった。じゃあまずは、お買い物デートね!着替えてくるから待ってて!」
舞はそう言い残し、一瞬で部屋の中に消えていった。どれだけ俺と出掛けたいんだ・・・
それから数分後、
「お待たせ、お兄ちゃん!どう?似合う?」
そう言って出てきた舞は、正直かなり可愛かった。どこにそんな服があったんだと突っ込みたくなるほど、見覚えのない服を来ていた。
上は、白いブラウスの上に黄色っぽい上着を羽織り、下は、ふわっとした白の膝丈ほどのスカートだった。1人で満員電車なんぞに乗れば、120%痴漢に遭う。俺が守らねば!
「お兄ちゃん?どうしたの?」
「い、いや、何でもないぞ、妹よ。ただ、普通に凄く可愛いと思っただけだ。それだけだぞ。」
痴漢がどうのは、舞が少しトラウマになってるから、言わないようにしている。
「か、可愛い・・・?え、えへへ♪嬉しいっ!お兄ちゃん♡」
舞は、またしても俺に抱き着いてきた。うん、非常に可愛い。俺は、舞の頭を撫でた。
「さぁ、行こうか。」
「うんっ!」
舞は笑顔で答え、俺達は買い物をするため、店へと足を運んだ。
あ、そういえば、今日本屋に言ってみたら、現代知識チートのマニュアルみたいな本が売ってありました。現代知識系チートを使うような小説を書く方は、参考にしてみては如何でしょう?まぁ、作者は別に使わないので、買いませんでしたが、、、