第9話 やってしまった・・・
主人公がやってしまいます。何をかって?それは見てのお楽しみです。ていうか早くヒロインを出したいいいい!
さて、魔法創造を使うのはいいがどんなのを創ろうか。・・・友人にラノベを貸してもらった俺は、少し遅めの厨二病だからな。ここはカッコよさそうな名前を付けた魔法を創ってみたい・・・それにどうせ創るなら強い方が良いよな。どんなのがいいだろう・・・
ーーー考えること数分
よし、どんなのを創るか決めたぞ。・・・ちゃんと創れるかドキドキするな。よし、やるぞ・・・
「魔法創造『天体消滅魔法・アリア』っ!」
チュドーン!
・・・あれ?俺創っただけなのに何で発動したの?ていうか・・・あそこにあった山、どこ行った?
【魔法『天体消滅魔法・アリア』を創ることに成功しました。】
【レベルが上がりました。】
え?ちょっと待って?俺の脳のキャパシティオーバーしてるから。マジで待ってお願いちょっと整理させてくださいお願いします。
・・・まず一つ目、何で魔法創っただけなのに発動したのか。
A:魔法創造を使って魔法を創った場合、創った時に創った魔法が発動するからです。
うぇいっ!?びっくりしたよ!いきなり出てこないでくれ。心臓に悪い。
A:申し訳ありません。マスター
まぁ、とりあえずそういうことらしい。次、あそこにあった山は一体どこに行ったんでしょうね?
A:それはマスターの創った魔法で・・・
あー!あー!聞こえなーい!俺関係ないもん!あそこの山が俺の魔法で消し飛んだとか、そんな事実は一切無い!絶対だからな!
A:現実を見てくださいマスター。
嫌だぁぁ!俺は関係無いんだぁぁぁ!
A:落ち着いてくださいマスター。
う、うるさい!この話終わり!終わりだかんな!まだ三つ目の謎が残ってるんだ!
A:何でしょうか?
てか今更だけど何ちゃっかり話し相手になってんの?・・・まぁいいや。三つ目、なんで俺のレベル上がったの?
A:それはマスターが消し飛ばした山に住んでた魔物たちがマスターの魔法で倒されたからだと思います。
・・・う、うわぁぁぁぁ!言い訳が思いつかないいいい!くそぉ・・・やっぱりあの山は俺がやってしまったのか・・・
A:ようやく現実を認めたのですね。
認めたくないが・・・覆しようのない証拠があるからな。認めるしかあるまい。
・・・とりあえずステータスを確認しておくか。
ーーー愕然とした。自分のステータスを見た俺は愕然としてしまった・・・
「嘘・・・だろ?」
そこには認めたくない現実が思い切り表示されていたのだ。
リクマ・カンナギ
Lv62
HP 62000000/62000000
MP 61999000/62000000
攻撃 62000000
防御 62000000
魔攻 62000000
魔防 62000000
運 100
スキル 鑑定、超鑑定、隠蔽、スキル創造(固有)、全魔法習得、ステータス超絶補正、変装
魔法 全魔法使用可能、天体消滅魔法・アリア
魔法適性 火、水、土、風、雷、氷、光、闇
称号 魔神、スキルを創りし者、魔法を創りし者、全ての魔法を習得せし者
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なにこのステータス。おかしくね?何で全ステータス(運以外)62000000なの?冗談だよね?もしかしてこれステータス超絶補正のせい?幾ら何でもやりすぎじゃない?しかもレベルから考えて、レベルが1上がった時の補正が1000000ってことだよね?
これだけあったらもう既に魔王倒せんじゃね?いやいや、俺はこの世界を満喫するんだ。旅をして、ずっとこの世界で生きていく!その為には、こんなにも早く魔王を倒しちゃいけない。・・・とにかく、いざという時までこの魔法創造は封印しとこう。流石にやりすぎた・・・なんて思っていると、
「さっきあっちの方で凄い音がしたぞ!」
「おい、山が消し飛んでやがるぞ!」
あ、ヤバい。さっき凄い音してたもんなぁ・・・そりゃみんな気付くわ。と、そこに、
「あっ、だ、大丈夫ですか!?」
門番の兵士さんがこちらに気付いて寄ってきた。
「あ、は、はい。大丈夫です。」
「良かった・・・それにしても一体何があったんですか?」
「分かりません・・・突然あそこにあった山が消滅して・・・」
とりあえず俺は誤魔化した。
「そうなんですか・・・山が消える前に何か見えたりしませんでしたか?」
「えっと・・・何か強い光で一瞬辺りが見えなくなったような・・・」
もちろん出まかせである。けど強い閃光みたいなのが走ったのは本当だ。多分、極太のレーザーみたいなものだと思う。
「そうですか。ありがとうございます。今は少しでも情報が欲しいですから、とても助かります。」
「いえいえ、それでは俺はこれで・・・」
「あ、ちょっと待ってください!」
俺が先を行こうとしたら止められた。こんな所にいたら絶対国王に見つかる!それだけは嫌だ!
「な、何でしょう?」
「今行くとまたさっきみたいな事が起こるかも知れません。危険ですのでしばらく街の中に居た方がいいです!」
ここに待機どころかまさかの街に戻れ宣言。でも兵士さんの言ってることは正論だし・・・どうしよう。無理矢理にでも次の街に行くか?でもそれだと兵士さんの好意を無駄に・・・あーもうどうすりゃいいんだよっ!
「・・・分かりました。それでは少しだけ残ることにします。」
うん、やっぱり好意を無駄には出来なかったよ。まぁ俺のステータスなら馬車とかより速く走れるかもだし・・・とにかくここは大人しく好意を受け入れよう。
そういえば魔物倒したのにお金が入ってこない・・・どうしよう( ´・ω・`)