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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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第95話 兄妹 Q & A

前話の、妹ちゃんが兄のことが分からなかった件について、感想欄に正解を書かれてて、ちゃんと気付いてくれるほどこの作品を読んで下さっているのかと、ちょっと感動しました(´;ω;`)

「・・・いやいやいや!ちょ、どなたって、自分の兄を忘れたのか!?」


だとしたら、めっちゃショックなんですけど!?えぇ、どういうこと!?

ってか、俺がそう言った瞬間、妹の目の色が変わった。


「っ!ふざけないで!!変なこと言わないでよ!何なの!?悪質なイタズラ!?最低!!」


妹は、突然金切り声をあげ、派手な音を立ててドアを閉めた。


「あ、おい!?ま、待ってくれ!話を聞け!」


俺は、ドアを閉めた妹に向かって叫んだ。すると、妹はさらに大きな声で叫び返してきた。


「うるさいっ!!誰だか知らないけど、こんなことして何が楽しいっていうの!?突然消えたお兄ちゃん達の家族の傷を抉って、何が楽しいのよぉ!!何で、何でこんなことするのよぉ・・・」


そんな声が、ドア越しに聞こえた。俺のことを忘れているのかと思ったが、どうやら違ったようだ。だが、それならどうして他人の扱いになってるんだ?


俺・A:・・・あ。


俺とアイが、同時に気が付いた。そうだ、俺『変装』を解いてなかった。


A:すみません・・・私がもっと早く気がついていれば・・・


俺:いや、忘れてた俺が悪い。アイも気にしないでくれ。


A:で、ですが・・・いえ、分かりました。


アイは、俺が妹と話を進めたいのを察してか、大人しく引き下がってくれた。


まずは妹を説得しねぇと・・・


「ご、誤解させて悪かった。もう1回、俺の顔を見てくれ。今度は、元の姿に戻ってるから。」


「元の、姿・・・?」


良かった。反応してくれた。


「別に、ドアを開けて確認してくれとは言わない。インターホンの画面でもいい。もう1度、見てくれないか?」


「・・・」


少しの沈黙の後、ドアの向こうの足音が遠ざかって行くのが聞こえた。確認してくれるのだろうか?

そう思った俺は、インターホンの前に立った。

どうでもいいが、妹はインターホンを鳴らしても、画面を確認せずに直接玄関に向かう癖がある。不審者だったら危険だから、やめろと言うのだが、中々直らない。


そんなどうでもいいことを考えていると、ドタバタと走る音が聞こえ、ドアが勢い良く開かれた。


「・・・う、嘘・・・」


妹は、俺の顔を見ながら、呆然と呟いた。まぁ、さっきと全く違う顔をしていれば、そりゃ驚きもするよな。


「ほら、いつもの俺だろ?」


そう言って俺は近付くが、妹はハッとし、逆に遠ざかった。


え、待ってお兄ちゃん悲しいよ?何で元の顔に戻ったのに離れるの?いつも甘えて来たじゃん。ほら、いつも通り近付いて来て良いんだぞ?


俺は、さっきよりもショックを受け、震えながら心の中で訴えた。そんな状態になりながらも、妹に近付く俺は、自分で自分が凄いと思った。


「と、止まって!ストップ!」


妹が、俺に静止をかけてきた。言われた通り、俺は止まった。


「た、確かに顔は同じだけど、本人かどうかは分からないわ!だから、本物かどうか、今から私がする質問に答えて。」


「あぁ、なるほど。分かった、答える。」


本物かどうか分からなかったから遠ざかったのか。納得したが、それはそれで結構ショックだった・・・


「じゃ、じゃあ質問1。私の名前は?」


簡単、簡単。


神凪かんなぎ まい。」


「正解。まぁ、これは簡単だけど・・・次の質問!私の年齢は?」


妹・・・舞はまだ、誕生日じゃないはずだから・・・


「15。誕生日は12月6日だよな。」


「うぐ・・・正解。じゃあ、お兄ちゃんの名前と年齢と誕生日は?」


「神凪 陸魔。17歳。9月11日生まれだ。」


「・・・正解。じゃあ、私の身長は?」


舞の身長は、今年のは聞く前に異世界に飛ばされたから・・・


「去年のが、確か161だっけ。中3の女の子にしては、結構高いもんな。」


「むぅ・・・せ、正解。」


「もう俺だって確信を持っても・・・」


「ま、まだ!私は疑り深いんだから!私の体重は!?」


はぁ!?ちょ、そんなの聞いたこと無いぞ!?身体測定があっても、絶対に体重だけは聞かされなかったぞ!


こ、これはどうすれば・・・当てずっぽうで言って、もし間違ってたら偽者だと思われるかも・・・仕方ない、ここは正直に・・・


「体重は聞かされたこと無いよ。」


「う~・・・当てずっぽうで答えると思ったのにぃ・・・」


どんだけ俺を偽者扱いしたいんだ?妹よ。


「じゃ、じゃあ、私の胸のサイズは!?」


ピシッ


時が止まった。いや、俺が時間停止使った訳じゃないぞ?普通に考えてみろよ?妹のバストサイズを把握してる兄が居るか?普通。俺は知らんぞ?あ、でも舞はいつも、「私はDはあるもん!」って言ってたなぁ・・・


「・・・D?」


「~~~///よ、ようやくお兄ちゃんがDって認めてくれたぁ・・・」


「は!?お、お前まさか、最後のは俺に自分がDだと認めさせる為に!?」


「流石にあそこまで正確に答えられたら、認めざるを得ないでしょ?」


嵌められた・・・っ!


「・・・本当に、本当にお兄ちゃんなんだよね?」


舞は、俺に確認してきた。


「当たり前だろ?舞。」


そう言うと、舞は瞳に目一杯涙を浮かべ、俺に抱き着いてきた。


「もう!お兄ちゃんのばかぁ!今まで何処行ってたの!?心配したんだからぁ!うぅ~・・・」


舞は、嗚咽を漏らしながら、俺の胸で泣いた。なんか最近、女の子に泣かれることが多いなぁ・・・


「ごめんな、心配かけて。本当にごめん。・・・それから、ただいま。」


「ひぐっ・・・うぅっ・・・おがえりなざぃ、お兄ちゃぁん・・・」


おかしいな~?昨日味わったばかりの、ニノの締め付けと同レベルの力が入ってる気が・・・って、流石に気のせいだよな。舞の辛さが、締め付ける力を強く感じさせてるんだよな・・・実際、HPは全然削れてないし。


とりあえず、俺は可愛い妹の頭を撫でて、落ち着くまで待った。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




結局、舞が落ち着いたのは、2時間くらい経ってからだった。流石にずっと外にはおらず、舞が泣き始めてから、すぐに家に入ったが。


「んん・・・おにーひゃん・・・」


俺達を心配して、ずっとほとんど寝られ無かったようで、目の下にクマがあった。まぁ、今ぐっすり寝てるから、多分もう大丈夫だと思うけどな。


こうして、俺は家に帰ってくることが出来たのだった。






ちなみに、食事は自分で作ってどうにかしていたようだが、他のことは、案の定ほとんど駄目だった。


洗濯機は、どうにかして回して干したりしてたみたいだが、畳み方が分からなかったようで、箪笥の中はぐちゃぐちゃだった。


ゴミは、一応捨てたり纏めたりはしてるけど、ゴミを捨てたゴミ袋は、リビングに散乱してた。


冷蔵庫の中は、とりあえず数日の食事分を確保しただけって感じだった。


失礼して舞の部屋の中を覗いてみると、服が散乱してました。自分の服は洗濯してないのか・・・?洗濯機の中を見ると、一応舞の下着類が入ってたので、少ないとも下着は洗濯しているらしいので、安心した。


食器類は、洗いはしてあったものの、ちゃんと拭ききれて無いのが幾つかあって、ちょっとカビが生えてた。これは捨てなきゃな・・・


うん。やっぱり舞は、1人で生きていくのはキツそうだ。ちゃんと帰ってきて良かったぜ・・・


とりあえず、舞が寝ている間、色々と綺麗にしておいた。その後、舞が起きるのを待っていたが、結局起きず、俺も舞の傍で寝た。明日、舞に全部説明して、しばらくして落ち着いたら、向こうに戻らねぇとな・・・それじゃ、おやすみ・・・

ブクマいつの間にか、700超えてましたヽ(*´∀`)ノ

私、とっても嬉しいです!これからも頑張ります!

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