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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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第93話 久しぶり(?)のアイと雑談

後半めちゃくちゃになったこと、慎んでお詫び申し上げます。

「ん・・・」


「う・・・」


しばらく寝かせておいてから、何時間か経った頃、2人が起きた。


「大丈夫か?2人とも。」


「あ、ご主人様・・・」


「リーク・・・」


2人とも元気が無い。一応俺は許したが、怒られるとでも思っているのだろうか?


「ごめんな、2人とも。本当に、やり過ぎたよな・・・」


俺は、まずは2人に謝った。俺は2人の限界を見誤っていた。


「わ、私達の方こそ、その・・・ごめんなさい。」


「リーク、本当にすまなかったのじゃ・・・」


2人は、きっちり反省しているようだった。可哀想ではあったが、効果はあったようだ。


「ちゃんと反省してくれたなら、それでいい。ただ、説教をするつもりじゃないが、今回のことを踏まえて、2人には気を付けて貰わなきゃいけない。」


「は、はい!」


「わ、分かったのじゃ!」


いや、まだ何も言ってないんだが・・・


「2人とも、これからはちゃんと、今から言う事を意識しておいて欲しい。それはな・・・『自分の発言には、責任を持つこと』だ。分かるな?」


「えぇっと・・・つまり、口に出したことは、ちゃんとやれってことですか?」


「有言実行、というやつじゃな?」


「まぁ、そんな感じだ。ただ、どうしても駄目な時は、逃げるんじゃない。誰かの助けを借りて、ちゃんとやり遂げること。まぁ、逃げるしか道が無いのなら、それは逃げるのが最善だけどな。分かったか?」


「はい!」


「分かったのじゃ!」


うん、良い返事だ。


「よろしい。」


よし、これで2人はもう大丈夫だろう・・・多分。


「やっぱりぃ・・・考えがあったんですねぇ~。」


と、そこにベルが来た。


「やっぱりって・・・分かってたのか?」


「まぁ~、リークさんは優しいですからぁ、何か考えが無かったらぁ、あそこまでしないと思ってましたからねぇ~・・・」


何でベルはそこまで俺を信用(?)してるんだろう・・・


「・・・私達、ベルさんよりも長くご主人様と一緒にいるのに、ベルさんよりご主人様を信じてなかったんですね・・・」


「リークへの信頼は、誰にも負けぬつもりじゃったのじゃが・・・まさかこんなにも信じておらんじゃったとは・・・」


2人は、俺への信頼がベルに負けていたことで、凄いショックを受けていた。


「まぁ、俺に怒られてショックだった2人が、正常に判断出来なかったと思えば良いんじゃないか?」


咄嗟に、俺は2人をフォローした。


「そ、そうですよね!でないと、私の愛が負ける訳ありません!」


ニノが豪語するが、ココとベルから、ちょっと殺気が漏れた。


「何を言うておる?リークを1番愛しておるのは妾じゃぞ?」


「あらぁ・・・?お2人とも何を言っているんですかぁ?リークさんを1番に想っているのはぁ・・・私ですよぉ?」


誰が1番俺を愛しているかで、3人が争い始めた。やめて!俺の為に争わないでっ!


A:全く・・・3人には困ったものです。


俺:ん?アイ、急にどうしたんだ?


A:だって、マスターを1番に考えているのは、私です。


俺:あ、あれ?アイ?お前まで参加すんの?


A:参加するまでもありません。マスターと1番距離が近いのも私ですし、マスターのことを1番知ってるのも私なんですから、マスターのことを1番愛しているのは私です♪ね?マスター♡


あれれ~?おかしいぞ~?嬉しいことを言われてるはずなのに、アイがとっても怖いな~?


A:そんなことありませんよ?ふふっ♪


ガクガクブルブル・・・


3人の言い合いは全然終わる気配が無い。多分、俺が止めないと、延々と続きそうだ。


「3人とも、落ち着けって。別に誰がどれだけ好きかなんてどうでも・・・」


「良くありません!」


「良くないのじゃ!」


「良くありませんよぉ!」


3人同時に否定した。あまりの気迫に、俺はちょっと後ずさってしまった。うーん・・・これは俺が止めても無駄っぽいな~・・・どうしよう?


その後何度か落ち着かせようと試みるも、全て玉砕されてしまった。もはや何を言っても無駄だと分かったので、俺は、何か暇を潰せるものを探した。ちなみにここは、特に何も無い道の近くだったりする。俺達は木陰で休んでいるのだ。


「そもそも私が1番ご主人様と一緒にいる期間が長いんですからーーー」


「そんなものは、愛情の深さとは関係ないじゃろうーーー」


「いいえ、むしろ1番最後に出会った私こそ、1番愛情が濃いとーーー」


3人のそんな口論をBGMに、俺は何か無いか探すが、何も無い道の近くなだけあって、案の定何も無い。


「うーん・・・どうしたもんかなぁ・・・」


辺りには石ころくらいしか落ちてない。遠投でもやるか・・・?


A:あの・・・マスター?こういう時こそ、私を頼りにしてくれても良いんですよ?


アイが、何やら頼りにして欲しそうな感じでそう言った。


俺:いや、頼りにするったって、アイに何を頼るんだよ?


A:その・・・私が暇潰しの相手にでもなれればと・・・


あ、そっか。その手があったわ。


俺:そうだな。それじゃあ2人で話でもしようか。


A:はいっ♪


アイは、声を弾ませて楽しそうだ。


俺:って言っても、何を話そうか?


A:マスターのお好きな話題で良いですよ。


俺:ほう。ならば俺の推しキャラの良さを語ってやr・・・


A:ますたぁ?私を嫉妬させたいんですか?


アイから、とっても冷たい声を浴びせられました。とっても背筋が寒くなりました。


俺:じょ、冗談だよ。っていうか、俺の好きな話題で良いって言ったじゃんかよぉ。


A:そ、それはそうですけどぉ・・・でも、マスターに好かれてる『きゃらくたー』というが羨ましくて妬ましくなっちゃいそうで・・・


俺:ふっ・・・本当にアイは可愛い反応するよな。


A:ふぇ!?か、からかわないでくださいよぉ、マスターのばかぁ・・・


俺:あははは、悪い悪い。


A:むぅ・・・とにかく、別のお話にしてください!


俺:分かったよ。そうだなぁ・・・じゃあ、俺の妹の話でもしようかな。


A:そう言えば、マスターには妹がいらっしゃるんでしたね。どんななんですか?


俺:可愛い奴だよ。俺のたった1人の家族で、甘えん坊なんだ。


A:マスターによく甘えてたんですか?羨ましいですね・・・


俺:そうだな。よく甘えられたな。そういや、結構ニノに似てるなぁ・・・


俺は、我が妹のことを思い出しながら、懐かしく感じた。


A:そうなんですか。妹とは言え、ちょっと妬ましいです。


俺:おいおい、妹に嫉妬するなよ・・・


俺は内心苦笑い。いや、外面も苦笑いしてたわ。


A:だって、妹ってことは、いつもマスターと一緒にいられるじゃないですか。


俺:いや、別にいつも一緒な訳じゃないぞ?それに、それを言うなら、お前だっていつも一緒にいるじゃん。俺の頭の中で、寝る時も出掛ける時も一緒じゃん。


A:それはそうなんですけど、でも、私はマスターに触れないですから・・・


そうだった。アイの悩みは、俺に触れられないことだった。


俺:・・・そろそろ、アイの身体が見つかれば良いんだが・・・


A:お願い・・・しますね?


俺:あぁ!任せろ!絶対に見つける!


A:もし・・・見つからなければ?


俺:・・・


その可能性も考えてはいた。だが、正直分からない。そもそも、身体なんて普通は無いだろう。多分、アイの身体は、魂の無い人の身体・・・死体になる。アイも、それは了承はしてくれた。ウロボロスの時に出来た、死体欠損の修復をすれば、どんな身体でも使えるだろう。だが、それは死者への冒涜になる。死ぬ運命の人が、自分の死後、身体を使われても良いとでも言わない限り、そんなことは出来ない。そして、そんな人は普通居ない。だから、確率はとてつもなく低い。・・・最悪、無断で使ってしまうかもしれない。俺にとって、アイは死者より大事だから。


A:・・・わ、私から言っておいてアレですけど、こんな暗い話はやめましょう!


俺:それもそうだな。アイ、しばらくはこんな感じかもしれない。ごめんな。


A:いえ、構いません!マスターがいつか、私の身体を見つけて下さることを信じていますから!


俺:ありがとう、アイ。・・・それから、さ。話は変わるんだけど、ニノ達を無視していた時から、ずっと考えていたんだ。


A:何でしょう?


俺:転移で・・・





































俺:ーーー地球には帰れるか?

地球に帰ろうとするリーク。一体どうなる・・・!?次回!

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