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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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第91話 心を鬼に・・・え?やりすぎ?

今回、ちょっと不自然な終わり方になりましたが、ちょっと作者の頭の中がごちゃごちゃなので、これ以上書くと、内容がめちゃくちゃになりそうなので、変な所でぶった斬りました。題名がちょっとふざけた感がありますが、内容が意外と真面目で、ギャップがあるかもです(⌒-⌒; )

「くそう・・・よくも裏切りやがってぇ・・・」


ベルからのお仕置き(?)が終わったあと(もう既に夜だった)、俺は寝床で、不貞腐れながら呟いた。


「ご、ごめんなさい・・・あまりにも怖くて・・・」


ニノが、苦笑いしながら謝ってきた。


「す、すまぬ・・・妾達も、逃げるつもりは無かったんじゃ・・・」


ココは、謝りながらも、言い訳しやがった。


「ふん、もういい。お前らなんか嫌いだ。」


俺はそっぽを向き、吐き捨てるように言った。


「そ、そんなぁ!?ごめんなさい!どうか許してください!」


「妾もちゃんと反省しておる!じゃから・・・じゃから、嫌いにだけはならないで欲しいのじゃあ!」


2人が必死に言ってくるが、知ったことではない。ちなみに、2人は怒られてない。ベルは怠惰の為、既に寝ている。


「もう知らん。しばらくは構ってやらん。」


俺は、結構怒っていた。裏切りという行為は、犯罪に等しい、最悪の行為だと思っている。だから、どれだけ言い訳して謝られようと、そう簡単に許しはしない。


「そ、そんなぁ・・・本当に反省してますからぁ・・・」


「リーク・・・妾達が全面的に悪いのじゃから、多少の仕置きは覚悟しておる。じゃが、どうかそれだけは・・・」


2人は、露骨に落ち込んでいた。だが、俺は無視を決め込む。目を瞑り、布団(街で買ってきた大きめの布を、そのまま布団にしている。)にくるまり、2人に背を向けて、もう何も聞かないという感じの体勢になった。


「「・・・」」


2人は黙り込んだ。しばらくして、もうそろそろ2人とも諦めて寝るかと思っていると、俺の布団が抓まれた。


「ご主人様ぁ・・・」


と、ニノの泣きそうな声が聞こえた。俺の無視が、そうとうこたえたのだろう。隣には、まだココの気配がする。まだ諦められないようだ。

だが、ここで俺が折れたら、また同じようなことがあっても、また許してくれると思うかもしれない。2人に限って、また同じことをするとも思えないが、念には念を入れた方が良いだろう。そう思い、俺は辛辣に、


「触るな。」


と、一言だけ言った。ニノがビクついたのが分かったが、俺は反応しない。数日くらいこうすれば、流石に「裏切る」ということはしないだろう。2人が恐怖で身体が勝手にだとしても、自分の言ったことには責任を持たせなきゃいけない。しばらくは、俺も心を鬼にしなければ・・・


「ご・・・ごめん、なさい・・・うぅ・・・」


ニノのすすり泣く声がする。心が痛いが、これも2人の為だ。


「今はリークの言う通りにした方がよい。妾達が悪いのじゃ。無視されるのは苦しいが・・・それだけのことを妾達がしたということじゃろう。じゃから、許してもらえるまで、大人しく言う事を聞くべきじゃ。」


「ぐすっ・・・はい・・・」


ココがニノを宥めてくれた。俺が宥める訳にもいかないから、正直助かった。


「ほれ、もう寝るんじゃ。今のリークには、何を言ったって無駄じゃろう。明日になれば、もしかしたら機嫌が治っとるかもしれんじゃろ?」


「・・・はい。そうですね。それじゃあ、おやすみなさい。・・・ご主人様も、おやすみなさい・・・」


「うむ。それでよい。妾ももう寝るからの。リーク、おやすみなのじゃ。」


2人は、俺にまで挨拶してきた。そんなにいい子で居られると、すっげぇやりにくい。実際怒ってはいるので、出来ない訳でもないが。


A:あの、マスター。もう既に2人とも、大分堪えてると思うのですが・・・


俺:・・・まぁ、それは分かるんだが、この先やっていくのに、人を裏切るのは絶対に駄目だって身体に叩き込まないと、また誰かを裏切ったりするんじゃないか、って不安なんだよ。


A:マスターの優しさなのは私には分かりますが、2人は納得するでしょうか?


俺:さぁな。でも、恨まれたって良い。2人がこれからやっていけるのなら、俺はそれで良いからさ。


A:・・・もしもマスターが、2人とのお別れを選んでしまったら・・・ですか?


俺:分かってるなら聞くなよ。いつまでもこのままなら、俺は2人とは別れないけどさ。もし、地球に帰る手段が見つかれば・・・どうなるんだろうか。


A:(・・・本当は、既にマスターの星に帰る手段はあるのですが、それを教えてしまったら、マスターは・・・)


俺:・・・まぁとにかく、しばらくはこうなるだろうな。


A:・・・そうですか。マスターがそうすべきだと思ったのであれば、私はそれに従います。


俺:あぁ、ありがとう。・・・そういえば、アイはベルのこと覚えてたのか?


2人は忘れてたが、アイも忘れていたのか、少し疑問だった。


A:いえ、私は覚えていたのですが、なにせ色々なことがありましたから、マスターにお伝えする機会が無くて・・・


俺:あ〜・・・確かに、伝えられてもどうしようもない時ばっかりだったもんなぁ・・・


なんか納得。


俺:まぁいいや。とりあえず俺は寝る。明日もずっと歩くだろうしな。


A:はい。今日もお疲れ様でした。おやすみなさい。


そうして、俺は眠りに落ちた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




翌朝。俺が目を覚ますと、ニノとココが、俺の目の前に正座していた。何事かと思ったが、すぐに昨日のことだろうと推察した。


「あ、あの、ご主人様・・・昨日は、本当にごめんなさい!」


「妾達は、本当に反省しておる。まだ、許してもらえんかもしれんが・・・それでも、謝らせて欲しいのじゃ!本当にすまぬ!」


流石の俺も、ここまでは予想してなかったから、すっげぇびびった。正直、今すぐにでも許してしまいたい衝動に駆られたが、ぐっと思いとどまった。

俺は、2人の謝罪を無視し、ベルを起こしに行った。2人は、すごいショックを受けた顔をしたから、罪悪感が凄い。


「ほら、ベル。起きろ。起きないと置いていくぞ。」


「はっ!?そ、それは嫌ですぅ・・・置いて行かないでくださいぃ~・・・」


「はいはい。じゃあさっさと起きろ。ご飯食べたら出発だからな。」


既に、ベルには行き先を伝えてある為、ベルは何も聞かず、すぐに起きた。


「よし、それじゃあご飯だ。」


俺達はご飯を食べて、出発した。俺達の微妙な雰囲気に、ベルが少し怪訝そうな顔をしていた。何か聞かれるかと思ったが、食事中に聞かれることは無かった。が、


「あの~・・・リークさん?お2人はどうしてぇ、あんなにも元気が無いんですかぁ?」


出発して、しばらくしてから聞いてきた。やっぱり気になったのだろう。だが、俺は敢えて少し不機嫌そうに、


「さぁな。2人に聞いてみればどうだ?」


と言った。ベルは、2人の所に行き、何やら聞き始めた。まぁ、ベルが何か言ってきたら、事情を話して協力してもらおう。

作者は本日お祭りに行きます。そろそろ夏休みも終わりに近づき、終わらない宿題に悩まされております。後1ヶ月休みが欲しいです(´;ω;`)


あ、それから、ユニーク閲覧数が、10万を超えました!凄い嬉しいです。これからもよろしくお願いします(^ω^)

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