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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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第90話 裏切られてお説教

なんか、良い感じの題名が浮かばなかったので、こんな感じになりましたw

突然だが、俺、リークこと神凪陸魔は、現在正座をさせられている。それは何故かと言うと・・・


「リークさん?私、言いましたよねぇ?」


「・・・はい。」


「なるべく早く呼んでくださいと、ちゃんと言いましたよねぇ??」


「・・・はい。仰る通りでございます。」


そう。今俺の前に立ち、とても良い笑顔で、こめかみに青筋を浮かべながら、怠惰の悪魔・・・ベルに、説教を食らっているのだ。


これの起こりは数十分前ーーー




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「よし、それじゃあ準備も出来たし、早速ココの実家のある、王都アガレーヌに向かおうか。」


俺達は、出発の準備を終え、獣人国王都アガレーヌに向かおうとしていた。


「そう言えばご主人様?」


「ん?どうした、ニノ?」


「たった今思い出したんですけど、ベルさんを呼ばなくて良いんですか?」


そう、ここだ。ここでニノがベルの存在を思い出してしまったのだ。


「・・・ヤバい。ベルの存在をすっかり忘れてた・・・」


「私もです・・・」


「妾もじゃ・・・」


「「「・・・」」」


しばらくの沈黙の後、俺は口を開いた。


「これ、明らかに呼び出したら怒られるよな?」


「間違いないと思います。」


「じゃろうな。」


「・・・」


怖い。呼び出すのが、めちゃくちゃ怖い。


「い、いや、きっとベルは温厚そうだし、そこまで怖がる必要も・・・」


「でも、ベルさんって二重人格ですよね?」


ニノが、とんでもないことを思い出させやがった。


「お前ぇぇ!!それ言ったらめちゃくちゃ怖いじゃねぇか!」


「で、でも・・・」


「まぁ、何はともあれ、早めに呼び出した方が良いと思うぞ?」


ココが正論を言ったが、俺は怖くて呼び出せない。


「・・・そ、そうだ。このまま一生呼び出さなければ、俺も怒られることは・・・」


「ご主人様・・・流石にそれは可哀想です。それに、不満ではありますけど、ご主人様はベルさんと結婚するって約束したじゃないですか。約束を破るのは駄目だと思いますよ?」


「ぐっ・・・」


ニノからも正論が来た。けど怖い・・・


「大丈夫じゃ。ちゃんと妾達も一緒に謝るから。のぉ?」


「そうですよ。忘れてたのは私達も一緒なんですから、私達も一緒にお説教を受けますよ。」


「2人とも・・・」


俺はちょっと感動した。いやまぁ、良く考えれば当たり前なのだろうが、それでも感動した。


「よし、2人が一緒なら怖くないぜ。すーっ・・・はぁーっ・・・よし!出てこい、『ベルフェゴール』!」


2人の言葉で、少し勇気が出た俺は、思い切ってベルを呼び出した。・・・が、俺はこの後、後悔することになる。


空間が割れ、そこから現れたのは、数日ぶりに見た、青緑色の髪の悪魔だった。しかしその表情は・・・


「ふふ、ようやく呼んでくださいましたねぇ。リークさぁん?」


笑顔だが、目だけに異様な程の怒りをたたえ、声がワントーン下がっていた。


「「「ひっ!?」」」


それは余りに恐ろしく、俺達3人が、揃って短い悲鳴を上げるほどだった。


「さぁて、それでは、どうしてこんなに遅く呼び出したのか、説明して貰いますよぉ・・・?」


「そ、それはあの・・・俺達皆、ベルのことを忘れてたというか・・・なぁ?」


俺は、一緒に説教を受けてくれると言った2人の方を振り向き、同意を求めた。が、


「あ、あれ?2人はどこに・・・?」


2人の姿は、どこにも無かった。


「リークさぁん?他の人まで私のお説教に巻き込もうとするなんて、感心しませんよぉ?」


裏切られた。と、分かった時には遅すぎた。もう既に、ベルに捕まってしまっていた。


「い、いや・・・ほんとなんだって・・・」


そう弁解するも、今のベルの怒りの矛先は俺のようで、全く聞き入れてもらえない。


「ふふっ。そんなことは良いんです。とにかく、今は貴方に(・・・)お話を聞く必要がありますよねぇ?」


「あ・・・あ・・・」


「貴方に」の部分を、強調されてしまった。

ガチガチと、俺の歯の根が噛み合わない。恐怖に、身体が震える。背筋が寒くなっていく。


「さぁ、それでは、私の気が済むまで、ちゃあ~んと、お話を聞かせてもらいますから・・・ね?」


「あ・・・う・・・裏切り者ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」


俺は、この場にいない、何処に行ったかも分からない2人に向かって、怨嗟の叫びを放った。

そうして、俺は裏切られ、ベルを呼び出したことを後悔した。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




だが、2人は出てくることなく、結局俺は正座させられ、ベルの説教を受けているのだ。


「それなのに、どうしてこんなにも遅くに呼び出したんですかねぇ?」


「それは、その・・・さっきも言った通り、色々あって忘れててですね・・・」


「へぇ~?私のことを忘れるほどのことがあったんですかぁ・・・?」


「その通りです。はい。」


実際、とても大変だったのだ。


「一体どんなことがあったんですか?もし、私を納得させられなかったら・・・分かりますよねぇ・・・?」


「ひぃぃ・・・」


ガクガク・・・


俺は震えつつ、今まであったことを話した。


「そういう経緯で、忘れてしまってました・・・」


「・・・そんなことがあったんですね。分かりました。まぁ、私のことを忘れてしまうのも無理は無いと判断します。」


俺はほっとし、もう終わるのかと思い、


「それじゃあ、もう・・・」


と言ったが、現実はそう甘くない。


「でも、忘れられてる間の私の気持ちの分は、責任を取ってもらわなきゃいけませんよねぇ・・・?」


「うぐ・・・」


何をされるのかと身構える。


「私、しばらく貴方に会えなかったせいで、ちょっとご無沙汰だったんですよぉ?・・・もう、分かりますよねぇ?」


「・・・まさか。」


「はい。そのまさかです。今ここで、私が満足するまで、お相手をしてもらいますからね。」


どうでも良くないことなので言っておくが、ここは森の中だ。


「ここ・・・野外だぞ?」


「分かってますよぉ?でもぉ、そっちの方がぁ、ちょっとドキドキして、興奮するでしょぉ・・・?」


「い、いや、そういう問題じゃ・・・」


「問答無用ですよぉ。そもそもぉ、貴方が忘れてたんですからぁ、拒否権なんてありませんからねぇ?」


「そ、そりゃそうだけど・・・あっ、ちょっと待っ・・・」


俺は後ずさるが、ベルはジリジリと詰め寄ってきて、


「それではぁ・・・」


いきなり俺に突進し、俺を押し倒してから、


「たっぷりと・・・愛してくださいねぇ?♪」


理由はどうあれ、俺が悪いのは事実なので、抵抗らしい抵抗も出来ず、結局はベルの成すがままになってしまったのだった。

というか、もう100部超えたんですねぇ・・・早いような遅いような、って感じです。これからも、どうぞよろしくお願いします。

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