エピソード3-3
(ホントだ似てる)
イリナは国家という単位で世界のバランスをとることを目標としている。
サン・オブ・バトルマスターはプレイヤーという最小単位の身でありながらも最強という存在で他のプレイヤーの最大の目標となり、世界のバランスをとっているように感じられた。
自分だけでなく他人もより楽しめるために目標なり指針になろうとしている。
(一度会って話してみたいな)
クロードというコネができた本来なら会えなくもない。ただ妙な噂がある。頼んだからと言って会えるとも限らない。
「一つ聞くけど今サン・オブ……」
「んっ、どうした?」
話を急にやめたイリナを見る。端末をじっと見つめている。確認するように頷きクロードに前方を指さす。
「…………」
クロードはそれだけで悟りいつでも抜刀できるように柄に手をかける。イリナは『索敵』によって発見した敵のいる方向を注意深く観察しつつユックリと歩み出す。
位置的には山の中腹。少々開けて場所があるせいかたいした高度でもないのに休憩用に山小屋がある。小さく簡素なログハウスだが風景にそぐわないと言うわけではない。
ただここを利用するプレイヤーは少ないのは間違いない。
ゲーム内では必要ないと思われる薪割り用の台に腰をかけている男を発見する。彼は気がつくとユックリと立ち上がり見下ろす。上下深い青色のツナギに胸部や関節に無骨な鎧をつけている。防御力が低い軽装というよりは動きやすさを重視した軽装という印象を受ける。このゲームでは装着している武具の主たる部分さえ残っていればカスタマイズは可能だ。取り外そうが色を変えようが、他に装備を付け足そうが性能はメインのモノに依存する。
彼は腰ではなく手に鞘に収めたままの剣を持っている。形状はこのゲームで「ソード」に分類される両刃の西洋刀。不意打ちはなさそうだが油断はできない。彼が囮で周りに潜んでいる可能性があるからだ。イリナは注意深く端末スクリーンを見るが敵が潜んでいる陰影は発見できない。そんなことを気にするかどうかは不明だが一応クロードに指と視線で合図を送る。
「お前が『剣王』だな!」
待ち構えた彼のその言葉にイリナは強ばった肩から力が抜けるのを感じる。いま探しているゴーレムの関係者でないことは一瞬でわかったからだ。
「おう。お前はどっちだ? 俺のファンか? それとも敵か?」
今までの不機嫌が一転、急に生き生きとした顔を見せる。
「敵に決まってるだろう」
「だろうな」
答えはわかりきっていた。称号を持つものの宿命ともいえる。クロードはポンポンと鞘を叩き臨戦態勢をアピールする。
「サン・オブ・バトルマスターっていいたいとこだけど、いないものはしかたねぇ。お前で我慢してやる」
最近世界に広がりだした噂がある。サン・オブ・バトルマスターが行方不明となったということ。そして四天王がバラバラになって探しているということ。その噂は多くのプレイヤーに行動を起こさせるのに十分なものだった。
「剣王を倒して称号を手に入れてやる」
こういった手合いが増える。最強クラスが5人固まっているとなかなか挑戦しづらいが1人ならあるいはと思うプレイヤーが多発する。名を上げるために、あるいは自分の力を試すために称号を持つプレイヤーに戦いを挑む。
――ただ正直いま来て欲しくなかった。
「好きに言え。でもな俺は単独で挑んでくるヤツはキライじゃない。ちょうどムシャクシャしてたしな、相手してやるよ」
イリナの気持ちも知らずクロードは軽く応じる。立場上止めたいのだがクロードとの契約時、もしも勝負を挑んでくるプレイヤーがいたならば決断は自分がし、その決断に異議を唱えないという条件を出された。任務上、急を要する場合も想定できたのでつっぱねたかったのだが、それを呑むだけで『剣王』と契約できるというのは破格だった。
(負けることなんてあり得ないでしょうからいいけど)
あの四天王の一角が負けるというビジョンはあまりにも希薄。相手が同じ四天王なら、いや最強の称号の持ち主以外でないと現実感がわかない。
「手加減はしない」
「上等だ。剣王がこの辺りにいるって噂を聞いてわざわざこんなとこまで来たんだ。なのに実力が拍子抜けだったらムカツクしな」
ほぅ、強気な発言にクロードは顔をほころばす。自分のように称号という強さの看板をかかげたプレイヤーそこまで言うプレイヤーは非常に少ない。
「……名前くらい、聞いといてやろうか」
「リュークだ! 覚えときな!」
パーティを組まず1人で行動し、剣王に挑むのだ。それなりに腕に覚えがあるのだろう。
イリナはそう判断し邪魔にならないようにと黙ってクロードから離れる。
「じゃ、やるか。抜けよ」
それを見てクロードは右手で柄を握る。血に似た色の柄は手によく馴染む。ただそれは悪い意味で。魔性の力を秘めた武器が所有者の血を吸うかに感じられる。
――――!
自然な動作で音もなく日本刀を抜く。白刃には強さよりも鋭さよりもまず美しさに目を奪われそうになる。日本刀に興味がないイリナでさえ何となく見惚れてしまう、そんな煌めきを有していた。
「ちょ、ちょっと待て! 誰がバトルだっていった!」
「――――?」
「デュエルだ、決まってるだろ!」
「はぁー?」
クロードは大きな口で素っ頓狂な声を上げる。思いもせぬところから剣王の対プレイヤーバトルの見物人になる予定のイリナもリュークと名乗ったプレイヤーの発言に興をそがれた。戦闘はないと判断し再びクロードに近寄りながら、
「あなた……もしかして知らないの?」
「……な、何をだ?」
リュークは自分の発言により2人が急に蔑むような目で見ることを肌で感じる。イリナは実際のところ蔑んで見ていたのだが、突如場違いなところに放り出された子供のように急にオドオドとしだすリュークを見て罪悪感を感じ説明をする。
「確かに称号を得るためには伝説級のイベントをクリアーして知名度上げる以外にも方法はある。サン・オブ・バトルマスターか、四天王を倒せばいい。実力があるなら一番早いわね。他にも称号持ってる人はいるけど、2つ以上の称号を持っているプレイヤーが入手の前提条件だから今のところこの5人しかいない。でもってもう一つ必須条件がある。必ずバトルであること」
「――へっ?」
真顔で驚くリュークにイリナは軽いショックに襲われ指で頭を押さえる。クロードもあきれ顔で日本刀の峰でかたをポンポンと軽く叩いている。
「で、でも……デュエルだって……」
「それは共和国が定期的に主催する闘技大会のこと? 確かにアレはデュエルだけど、ゲーム側が企画したイベントよ、アレって。それの景品が称号ってだけ。個人でもデュエルでは勝利しても認められないのよ。冷静に考えたらわかるでしょう? 何のリスクもなしに得るものが大きいとでも?」
完全に予定が崩れたのだろう。先ほどまでの自信がどこに行ったのか、口を半開きにパクパクさせる。整っていた顔だけに非常にマヌケに見える。
「っで、どうすんだ? やめとくか?」
「え、あ、その……」
クロードの言葉に即応できない。バトルにはリスクが大きい。相手が格上ならなおさらだ。死ねば失うものが大きい。必死で手に入れた装備を一瞬で失うかもしれないからだ。
決断をつけかねているリュークに愛想を尽かしたかのか大袈裟に肩をすくめる。
「止めとけ、止めとけ。死ぬのがイヤで怖じ気づく腰抜けは間違っても称号なんか持っちゃいけねぇ。……確かに称号には特権がある。ゲーム側から1つだけ望みのモノがもらえる。俺のこの刀『妖刀ムラサメ』だってそうだ。称号得た時に手にいれた」
軽く空を薙いだ後、切っ先をリュークに向ける。
クロードのいうとおり称号には特権がある。イベントとか街の施設で優遇のような規模の小さいモノからレアなアイテムというものまで。前者は名誉とともに付属するものだが、レアアイテムは今後の戦闘に大きな意味を持つ。称号を持ちたいというプレイヤーの大半はそのレアアイテム狙いといっても過言でない。称号を得た時にゲーム側から希望が聞かれる。武器、防具、はたまた強力な魔法や技。そのプレイヤーの望むモノが1つだけ送られる。しかもそれは今後バトルで敗北しても失われることはない。
クロードの持つ『妖刀ムラサメ』はゲームの説明書にも載っている武器で日本刀というくくりではトップクラスの破壊力(OF:+30)を有す。
「でもな、称号にはイイコトばっかじゃねぇ。どっちかっていうとメンドくせえコトのほうが多い。お前みたいに意気地なしが『デュエルしろ!』っていってくるのは序の口。不意をついてバトル仕掛けてくるヤツもいる。マナーの悪い腰抜けが多いぞ、身に覚えがあるだろ? ……でもな、逃げれねーぞ! 優遇される者の義務だからな」
刀を鞘に収め、ユックリと歩きリュークの横を通りすぎる。その時ニヤッと口の端を上げる。あからさまな挑発の笑み。
「覚悟が決まったらまたおいで、臆病者のリューク君」
「――! な、ちょい待て! 誰がやらないって言った!」
さすがに頭にきたのか、リュークは抜刀し、背後から斬りかからんばかりの雰囲気になる。クロードは振り返り涼しげな顔で挑発を続ける。
「止めとけ。デュエルなら勝てるけどバトルじゃ勝てないってヤツはお前だけじゃないから恥でもないって。臆病者の腰抜けはバトルに向かない。リスクが大きいと緊張して本来の力が発揮できないってよく聞く話だろ? 俺から言えば負け組の話だけどな」
「――!! っざけんな! 俺はやるって言ってるだろ!」
横にいたイリナは舌を巻く。クロードがここまでのテクニックを持っているとは思わなかった。プライドのない人間はいない。神経を逆なでさせて逆上させる。これは非常に効果的だ。戦いは冷静さを失った方が負けだ。
「うまいわね」
クロードの耳にだけ聞こえるようにささやく。が、クロードは肩をすくめ、自嘲めいた口ぶりで返す。
「うまいのは旦那だ。あいつは相手を自分のペースに持ち込む挑発が得意でな、マネしたんだよ。……ここまでうまくいくなんて思わなかったけどな」
手で離れるように指示する。頷き山小屋のほうに向かう。そこの入り口付近なら邪魔にならないと判断した。彼ら2人は5メートルくらいの間合いをとりほぼ平らの山道に対峙している。イリナが広く間合いをとったことを確認してクロードはムラサメを抜刀する。一見ひどく緩慢な動作に見える。対するリュークはすでにやる気に満ちている。まるで勝つことによって先ほどの恥を帳消しにしようとばかりに。
「さぁ、こいよ」
クロードの余裕に満ちた言葉にピクッと眉を跳ね上げる。歯を食いしばり言葉を紡ぐ。勝つための作戦を。
「……そうさせてもらう。『神速!』」
「――――!」
リュークは言葉と同時に疾走。目にも止まらぬ速さで間合いを瞬時に詰める。イリナにはリュークが見えなかったが、クロードには違うらしい。軽く右に飛ぶ。
――刹那、いままでいた場所に疾風と煌めき。
リュークはクロードの左後方に剣を横なぎにした体勢で滑るように出現する。
「……驚いた」
イリナはひとりごちる。リュークが『神速』を使うなどとは露にも想定してなかったからだ。
『神速』――クロードの『超加速』とほとんど同質の技。効力はプレイヤーの移動速度が増すと言うこと。この系統の技の入手はかなり難易度が高い。『仙人』などと呼ばれるノンプレイヤーに師事し、最終的に勝利することが条件となっている。
(ってことはコイツ……強いの?)
見た目はともかく性格の抜けたところやヘタレっぷりをみてるとまったく強さを感じなかったからよけいに衝撃だった。
「聞いてるぜ。お前も使えるんだろ? 超高速戦闘と行こうぜ!」
アッサリとかわされたことに精神的にダメージは無いらしい。いや、リュークの浮かべる不敵な笑み。むしろどことなく喜んでいるようにも見える。
「お前……『神速』手に入れてからそんなに日がたってないだろ?」
クロードは向きを変え、若干間合いをとる。得意げにいうリュークに不機嫌そうにため息をつく。
「ああ、……でもそれがどうした!」
「俺はお前の望みの超高速戦闘とやらは受けねぇ。……まだお前は気がついてないだろうが、『神速』には、まぁ俺の『超加速』でも一緒だが、……この技には重大な欠点がある」
「――欠点?」
リュークはオウム返しに言い、少し考える仕草をする。
「ハッタリを言うな!」
あるはずがないと怒鳴る。苦労して手に入れた特殊技に欠点があるなどとは認めれない。
「……ハッタリなんかじゃないさ」
どこか寂しそう顔で呟く。刀を正眼に構える。
「俺はその事実をサン・オブ・バトルマスターから身を持って教えられたよ。……お前にも同じようにおしえてやるよ。いっとくが授業料に、命もらうよ」
「大口叩きやがって!」
「ベラベラ喋ってる間があるならさっさとかかってこい。時間が切れるぞ」
特殊技で自分の能力を上げる技は持続性である。攻撃力や防御力をアップさせる技は60秒、加速系は90秒である。
リュークは膝を曲げ前傾姿勢をとる。
刹那、弾丸のように飛んでいった。
離れた位置にいるおかげでイリナのめにはリュークが一直線にクロードに進んでいることだけはわかった。 ただあまりの速さにそれ以上の理解が追いつかない。近距離から超高速で飛んでくる敵にクロードはどう対処するのか? イリナは視点をクロードに向ける。
「――え?」
「ギャァァァァァー!」
次の瞬間悲鳴を上げたのはリュークだった。
クロードはが何か特別な方法で迎撃したわけではない。リュークが動いた瞬間に一歩右に避ける。今まで自分がいた位置に刀を地面と平行にのばしただけ。後は何もしていない。その光景にイリナがあっけにとられた瞬間、リュークが自分から刀にぶつかってきて悲鳴を上げた。
「これが弱点、さ」
腹に一文字の真っ赤な切り傷が痛々しいリュークをコトも何下に見下ろす。傷から見ると決して軽いダメージではない。
「一体、……どうしたの? 自爆したようにしか見えなかったんだけど?」
「ご名答」
イリナの問いに答えつつも目は倒れたリュークを離さない。
「『超加速』は……おっとコイツは『神速』だっけか。まぁとにかくソレの最大の欠点はカウンターにとにかく弱いってコト。普通のスピードでカウンター食らっても危ないのに加速時のカウンターの威力は推して知るべし、ってね」
その言葉にイリナは自動車の衝突実験を連想した。速度が速くなればそれに比例してぶつかった時の衝撃は増す。基礎的な物理法則だ。
「特にスピードがノッてるときは曲線的な動きはできないし急には止まれない。とにかく動きが単純になる。わかるか?」
スピードがのったまま曲がろうとすると遠心力が働き大きく回らなければならなく、移動距離や時間が増す。
(考えてみれば『超加速』は現実にはないから考えもしなかったけど……)
人間の脚は超高速スピード時に曲線的に動き回れる仕組みにできてないのではとイリナは考察する。
きっと急に曲がろうとするとよくて転倒、最悪骨折ではないかと。
実際リュークは直線的な動きしかしていなかったし、最初の攻撃の時本来クロードの真横に止まろうとしたのだが慣性で流され止まれなかった。
「後は相手の動きにあわせて刀を出せば勝手に自滅、って寸法さ。……どうだ? タメになっただろう?」
リュークに向けて言う。当の本人は自分の身に起きたことが信じら得れない様子だったがクロードの説明と実際の残りHPに顔面蒼白になる。
「わ、わかった。俺の、俺の負けだ!」
「まぁ待て、まだ授業は終わってない。……ちなみに俺はアクセサリーに『ジャンプシューズ』を装備している。ただジャンプ力が増すってだけの代物だけど、加速中の方向転換に役立ってるんだ。曲がりたい方向にちょっと力入れて踏み出せばそのままのスピードで大きくジャンプできる。簡単に言えば『超加速』中でも方向転換できるってことさ。こんなミエミエのカウンターなんかに引っかからなくなった。それから得意の剣術に磨きをかけ称号を得た。……どうだ,
いい話だろう?」
剣先を向けてにかっと笑う。
「俺は負けをバネにはい上がった。……ソレを励みに位置からやり直せや」
「ちょ、ちょい待ち! 俺の負けだって、負け! ギブアップ! だから、……止めさすまでもないだろ?」
イリナも同感だった。別の意味で殺すまでもないのではと。だが口にはしない。邪魔をしないことが契約
だから。クロードは首を横に振る。
「一度死んではい上がれ。その方が強くなれる、ハンパに生きるよりも。……それに元々は旦那、サン・オブ・バトルマスターとやり合うつもりだったんだろう? もしも俺より先に旦那と戦ってたら今の一撃で死んでたぞ」
「そ、そんな」
「実際にそれで死んだ人間が言うんだから間違いないって。……ま、だから死ね」
静かに淡々と語るクロード。瞳には容赦という色は欠片も見えない。
「た、頼むよ! お願いだから……」
といいつつももはや無駄だと悟ったのか、リュークは斬られた衝撃で落とした剣を目で確認し、言葉途中に取りに向かう。しかしその姿はあまりにも無防備だ。
――ズボッ!
スキを見逃すはずはない。背中を刺されたリュークは光の粒子となってかき消える。
イリナは思う。この後リュークがどこに転送されて何を失うかはわからない。が再びクロードに挑もうという気になるだろうかと。剣王との力の差はあまりにも大きく、それがわからないほど彼は弱くないはずだ。
「まっ、いい経験になっただろうよ」
剣を鞘に戻しながら晴れ晴れした顔で言う。
「つ、強いわね」
イリナはただ感心する。圧倒的な破壊力を持つ必殺技を使ったわけでも華麗な剣技を見せたわけではな
い。なのに完勝、それも秒殺。
(凄いモノ見た)
素直な感想だった。今まで他のプレイヤー同士のバトルもデュエルも何度も見た。だがいまみたのはピカイチだった。
「なぁに、所詮は二番煎じさ」
かつて自らがサン・オブ・バトルマスターに倒された方法。しかしイリナは首を振る。
「場数をこなしたからこそできる経験からの行動予測。カウンターとはいえぶつかってくる相手の勢いに耐えれる攻撃力。それ以前に武器持って向かってくる相手に引かない勇気。誰それとできるわけじゃないでしょう?」
「まあな。……さぁ行こうぜ」
褒められて悪い気はしない。だが先ほどの戦闘がなかったかのようにアッサリという。
(たいした精神力ね)
少し興奮しているイリナはクロードを見る。彼は虚勢でも何でもなく平然としている。
(あ、そうか)
彼にとって今のような戦いは日常茶飯事なのだ。最強のパーティーに所属している以上望もうと望ままいと戦闘から離れることができない。いちいち戦闘の余韻に浸るのは時間の無駄なのかもしれない。
「ええ、そうしましょう」
ゴーレムの足跡を追って山頂を目指そうとクロードの合流する時に不意に思う。
(クロードに負けたことがないなんて悪い冗談みたい)
未だ見ぬ最強に若干畏怖を感じる。




