その名は博麗
はやく投稿しないとなーと思った結果がこれだよ!
どうも、こんばにちは! アリシアだす。
今回はいつも以上に酷いです
許してくれぇ…。
動き出した物語
幻想郷に来て、突然起きた強烈な頭痛
その中で起こるフラッシュバック。
これが私の記憶の一部だとしたら…
本当の私は、とんでもない者なのかもしれない…。
……
「う…、う…ん…」
ゆっくりと目を開く
そこに写ったのは木で作られたよくある天井。
ここは誰かの家なのだろう
現に私は、誰かの布団の上で眠っていたのがわかる
さらにご丁寧にも、私の頭には濡れたタオルが置いてあった
誰かが私を看てくれたのだろう
誰かが私を看てくれた…、そこで考えられるのが
あの時、意識を失う時に微かに見えた紅白の女性…。
私は誰かの布団から出て立ち上がり
外に出ようとする。
「ん…、頭痛もすっかり治ってるな…」
頭痛の痛みはすっかりとなくなり
私は難なく立ち上がって、障子を開けて縁側へと出た。
「あっ…」
障子を開け、縁側へと出た私は
そこにある人が目に映る。
紅白の衣装に
紅いリボンのようなもの
後は強いて言うなら、やたらと露出している脇
(もしかして、あの人が義母さんが言っていた博麗の巫女?)
あの日、私が幻想郷へと旅立つ前
義母さんが私に言った言葉の中に
「博麗神社に住む巫女に会うといい」
義母さんは、私にそう言った。
仮にここが博麗神社で、あの人が博麗の巫女であったとしても
(一体どう言う事なんだ…?)
とは言え、考えていても埒が明かない
私は、博麗の巫女であろう人に話しかけた。
「あの…」
私の声に反応し、すっと黒く長い髪は風のように
私の目の前でクルッと綺麗に回った
そして…。
「あら、もう立ち上がって大丈夫なの?」
「はい、あの…、あなたが私を助けてくれたのですか?」
「まぁね、いつも通りに庭を掃除しようとしたら人が倒れてるし高熱だし意識ないしで大変だったわ」
「うぐ…、すいません…」
「別に気にしてないわ、こう言う事よりもっと酷い事なんてしょっちゅうあるし」
「…!」
「?、どうしたの?」
「いえ…」
今のまるで慣れてるかのような発言…
それに、さっきからこの人から何かを感じる…。
私はこの人に、思い切って自己紹介をついでに
博麗の巫女かを問う。
「ところで、自己紹介がまだでしたよね?私はアリシア、アリシア・スカーレットです」
「私は博麗霊夢よ」
「あっ、やはりあなたが博麗の…」
「あら、誰からか私の事を聞いて来たの?」
「えぇ、まぁ…」
「ふーん…、まぁ誰だっていいわ」
霊夢はそう言うと、アリシアに右手に持った箒をアリシアに差し出す。
「え?」
「一応助けてあげたんだからお礼をしてくれてもいいんじゃない?」
「そうですね…」
私は霊夢から箒を受け取り
博麗神社の庭を掃除し始める。
サッサと軽快な音をたて
黙々と庭に落ちる葉を一箇所に集めていく。
「何だか手馴れてる感じね、家事とか得意なの?」
「えぇ、家事はよくしていた方なので得意ですね」
私は霊夢さんにそう答えた後
再びせっせと落ち葉をかき集めていく。
そんな姿を見つめていた霊夢は
アリシアに提案をする。
「ねぇねぇアリシアさん」
「はい?」
「しばらくの間、うちで暮らさない?」
「……、え?」
「ほら…、どうせアリシアさん家とかないでしょ?私もアリシアさんに聞きたい事は山ほどあるし、アリシアさんもここで暮らせば私に恩返しも出来るでしょ?」
「まぁ…、確かに帰る場所なんてありませんし…、行く宛もありませんし…」
「じゃあ決まりね!」
霊夢はそう言うと、突然アリシアの右腕に抱きつく
「ちょっ!」
突然抱きついてきた霊夢さんに
私はすごく動揺した。
答えは簡単、私も男だ
つまり、霊夢さんの胸がだな…。
「~♪」
そんな私の男の気持ちを知らないと言ったかの様に
霊夢さんは私の右腕に胸を押し付けている。
やれやれと、私は内心思いながら
よくよく霊夢さんの言った事を真剣に考えた。
確かに、私はこの世界に来たばかりで
帰る家もなければ、行く宛であった博麗神社にはもう着いちゃってる訳だし…。
それに、霊夢さんは私に聞きたい事があるみたいだし
私自身も霊夢さんに聞きたい事があるし。
と、言うわけで…
「お世話になります、霊夢さん」
こうして、私はしばらく霊夢さんの家に居候する事となったのである。