旅立ち
はい、皆さん 作者のアリシアです!
今回は、いよいよ幻想郷へと旅立ちます。
私が望んだから…。
私が望んだから、世界は…
私の物語は動き始めて…。
今まで変わる事がなかった私の物語
そんな物語を変えたくて、私は日々
多くの事をやってきた。
それでも物語は始まらなくて、同じ日々がただ流れていった
そんな私の物語は、突然始まりを告げた。
これは私が望んだ事であり、とても嬉しく思える事なんだけど
正直言うと、私は怖かっただけなのだ…。
何もなく、本当の自分を知る事もないまま
私は終わってしまうのではないのだろうかと…
それが怖くて…、私は世界が変わる事を望んだのだ…。
……
「ここか…」
翌日
私は家を出、紫さんにもらったメモに書かれている場所へと向かった。
私はある人と話をし
幻想郷が存在する事を確信し、私自身も決意して
幻想郷へと入る事が出来るこの場所へと来た。
今、私の目の前に広がる光景
今は誰も足を踏み入れる事もなく
ただボロボロと、自然の一部と化していくこの神社。
この神社の鳥居をくぐると、幻想郷に行けるらしいが…
「本当に行けるのか?」
今更信じられないって訳ではない
いや、もう信じなくてはならないのだ
あの人が私に教えてくれたように
あの人が私を信じてくれたように
私も、あの人を信じるのだ。
……
あの日の夜
「っ!?」
突然、義母さんの体が光だし
次第にその光は強くなり
目を開けて見ていられるほどではないほどに光る。
そして、その光もだんだんと静まっていき
ようやく目を開けて見られるようになる。
そして…
私が見た義母さんの姿は、もはや私が知っている義母さんではなかった。
「やはりこの姿が落ち着く」
「……」
「ん?どうしたアリシア?って、この姿を見れば驚くのも無理はないな」
私が見た義母さんの姿は
服装が違うのは言うまでもなく
それよりも目に映ったものが…
「尻尾…、それも九尾…」
そう、義母さんに尻尾が…
それも九尾…。
「ふむ、この姿を見てもう察しはついていると思うが、私は人間ではなく妖怪、それも九尾の狐の妖怪だ」
「妖怪…」
「あぁ、今まで隠していて悪かった、だがこれも訳あってのことだ、どうかわかってほしい」
わかってほしいも何も
今こうして起きている事は現実で
人は何かしらの訳があって生きているし
それが人でなくてもだ。
ましてや、私を大切にしてくれた
私の義母さんだから。
「うん、大丈夫だよ義母さん」
「この姿を見ても、まだ私の事をそう呼んでくれるのか」
「姿が変わっても義母さんは義母さんだから」
「そうか…、ならばアリシア、改めて私の話を聞いてくれ」
……
あの日、私の義母だった人こと
八雲 藍さんは
藍さんも幻想郷の人と言うことと
八雲 紫さんの下で仕える式と言うことらしく
何故、藍さんが私の面倒を見てくれてたのかと言うと
それもこれも、来るべき時まで
紫さんが指示した事らしい。
「……」
幻想郷に行くと、これまでにない日々が私を襲う
しかし、幻想郷へ行かねば私の記憶は永遠に蘇らないまま。
そして、何よりも
本当の私が、幻想郷で待っている。
「行くか」
私は、止めていた足を再び動かし
鳥居をくぐろうした。
「確かくぐるだけでいいんだよね…」
私は、何かをする事もなく鳥居をくぐった次の瞬間
「なっ…」
鳥居をくぐると
先ほどまで目の前に広がっていた光景が
突然別のものに変わった。
草やツタなどで被さった神社はなく
まるで誰かがちゃんと掃除とかをしていて
現代に機能している普通の神社の光景が広がった。
「これは…、一体?」
私が後ろを振り返ると
そこでも景色が変わっていて
まるで禁断の地みたいな場所から
辺り一面を眺めれる絶景スポットに居るみたいな状況だ。
ついでに言うと、先ほどまで石段なんてなかったのに
鳥居の先には石の階段がある。
「ここが…、幻想郷なのか?」
ここが幻想郷だと
私が確信しようとした時
「ぐぁっ!?」
突然、頭が割れそうになる程の頭痛に襲われる
「あっ…うぁ…、あぁぁッ!!」
何なんだこの頭痛は!?
なんでまた急にこんな…。
私は、持っていた荷物を地面に降ろし
両手で頭を押さえるように地面に倒れる。
「ぐぅ…うっ…がぁっ」
悲痛にも走り回る頭痛の痛みにしばらく耐えていると
「こ、これは…」
突然、断片的だが
何かの光景が頭に思い浮かび上がる。
これがもしかして
私の記憶の一部なのだろうか?
いや、今はそんな事を考えている暇はない
とりあえずこの頭痛をなんとかしないと!
しかし、どうにかしないとと
思ったはいいものの、実際はどうする事も出来ず
私はただ痛みに耐えるしかなかった。
そして、次第に意識が薄れていき
「くそ…、視界がボヤける…」
死ぬのか…
やっと動き始めたと言うのに…
まだ来たばかりだと言うのに…。
だんだんと頭痛への抵抗力がなくなり
瞳を閉じようとした時
「……じょうぶ!?」
意識が薄れていくなか
どこか変わった、紅白と言ったイメージのような女性の声が
私の中で響いていた。
はい、今回はここまで
いかがでしたでしょうか?
最後辺り、途切れ言葉?的な感じで書いていますが
なんとなくわかりますかね?
もし、こう言う感じにしたらどう?ってのがありましたら
教えていただけるととても助かります><
誤字、脱字、表現のおかしい部分がございましたら
メッセかコメントにてお願いします。
それ以外の感想コメントや「あれをしてほしい!」などのコメントも受け付けております!
それでは皆さん、また次回で会いましょう!
see you next time