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東方Project ~緋色の旅路~  作者: 帰ってきた桜の花
第一章
14/15

白黒の魔法使い

ドーモ、視聴者=サン うp主のアリシアです

今回は本当に会話が多いです…。


咲夜に大声で馬鹿と言って部屋を飛び出した後

アリシアはパチュリーと小悪魔の居る図書館へと足を進めていた。


……


「やれやれ…、何かあればすぐここに来るようになってしまってる自分が居る…」


アリシアはパチュリーと小悪魔の居る図書館の扉のノブに手をかけてつぶやく


「まぁいいか」


扉のノブを回し、扉を開けて図書館へと足を入れた時


「待ちなさい魔理沙!!」


「あっははは!悪いなパチュリー!死ぬまでこれを借りていくぜ!」


と、珍しく静かなパチュリーが大声で魔理沙と言う白黒の服に箒に乗ったまるで魔女みたいな人を

弾幕を放ちながら追っていた。


それを唖然として見ている小悪魔に私は声をかける。


「これ…、どういう状況?」


「あっ、ご主人様、いえ…まぁいつもの事です」


いつもの事ってどんな事だよと私は思いながら

さらにどういうことかと聞く。


「定期的に…といいますか、あの魔理沙と言う人がここに来てはパチュリー様の本をパクって行くのですよ」


「あぁ…、それでパチュリーはあんな…」


そりゃあもう…、見たことのないパチュリーが居るから気にもなる

とりあえず、私が今すべきことは…


「よっと」


私は、魔理沙がちょうど私と小悪魔の居る場所の上へと来たので

軽く飛び上がって魔理沙の箒にかかっていた袋を取った。


「「「え?」」」


突然の出来事に、私を除く三人はえ?と驚く。


「小悪魔、これを任せた」


「え?えっ??」


私は魔理沙から取った袋を小悪魔にポイっと投げ渡し

小悪魔もそれを慌てて受け取る。


「アリシアさん、ナイスよ!!」


パチュリーは私に対して、親指をグッと上げる

対して魔理沙は…


「このっ!人の物をいきなり盗るなんてよくないぜ!!」


いや、お前が言うなと魔理沙を除く三人が心の中でツッコミを入れる。


「いやいや魔理沙さん、あなたも聞いたところパチュリーの本を盗って行ってるみたいじゃないですか」


アリシアが魔理沙に対して言うと


「盗んでるんじゃないのぜ、借りてるだけなんだぜ」


と返事をしてくる。


「どっちにしろ、持ち主のパチュリーが困ってた訳ですしさっきの本達は返してもらいますね」


さっきの本達と言うのは、先ほど魔理沙から奪った袋の中に入っていた本の事である

ていうか、結構の量を持っていくのね…、軽く30冊は入ってたよ…。


魔理沙が一回で盗っていく本の量に少し驚いていると

パチュリーと魔理沙の二人は下に下りてくる。


「ありがとうアリシアさん、助かったわ」


お礼を言いながら私に近付いてくるパチュリー


「くっそーむかつくぜ!こうなったら弾幕で勝負なんだぜ!」


弾幕ごっこで勝負しろと言ってくる魔理沙

いや…、なんでそうなるの…。


「えー…、何でですか、めんどくさいので嫌ですよ」


私はさらっと断る


「何だ?もしかして女の私に負けるのが怖いのか?」


「むっ」


「あんたが霊夢の言っていたアリシアって人だろ?霊夢から聞いていたが本当に女みたいだし、もしかして男ってのは冗談で本当は女なんじゃないのか?」


「むむっ」


「ほらほら、いまのうちに本当は女でしたって言うべきだぜ?」


「むむむっ」


アリシアのことをこれでもかと煽る魔理沙

そしてついに…


「いいでしょう!そこまで言われちゃ黙っておれません!!」


と、見事に魔理沙の挑発に乗ってしまう。


「ふっ、なら外に行くぜ」


魔理沙は外に行くぞと言い、図書館の壁に弾幕で穴をあける


「ちょ!!何してくれてんの!!」


無論、パチュリーは激怒するが

それを無視して魔理沙とアリシアの二人は魔理沙が開けた穴から外へと出る。


……


一方、レミリアと咲夜の二人はというと


「まったく!今度やったら一回ピチュらせるわよ!」


「ちょっとした悪戯ですわ」


ぷんぷんと怒るレミリアと悪戯だと少し笑っている咲夜

二人はそんな会話をしながらアリシアを探していた。


「にしても、義兄様はどこに居るのかしら」


「ここに来て間もないですし、おそらく図書館ではないでしょうか?」


「まぁ、そうでしょうね…ん?」


レミリアは立ち止まり、窓越しに外を見る

それが気になった咲夜は


「どうされましたか?」


と、レミリアに聞く


「居たわ」


居たわとだけ返事をし

その言葉に気になって咲夜も窓越しに外を眺めた。


二人が見て映ったのは、探していたアリシアと魔理沙の二人である。


「あら、魔理沙も居ますわ」


「またパチェの本を盗りにでも来たのかしら…、ていうかあの二人」


「えぇ…、ヤる気ですね」


「その文字はいろいろと誤解を招くからやめろ…、とりあえず咲夜」


「かしこまりましたわ」


咲夜は、レミリアが何を言いたいのかがすぐにわかったらしく

持ち前の時を止める能力を使って、時計台へと移動した。


「着きましたわ」


「ん、ありがと」


二人が何故、見晴らしのいい時計台へと来たかというと…


「咲夜、ついでに紅茶と何かクッキーでも用意して、これは見物だわ」


つまりはそういうこと、観賞だ。


咲夜は再びかしこまりましたとだけ一言残して能力を使い

紅茶とクッキーの用意をしにレミリアの傍を離れる。


「さてさて、どんな事になるのかしらね」


……


魔理沙の後ろを付いて外に出た私と魔理沙

ある程度、図書館から離れた所で魔理沙が足を止め

こちらを振り向き、弾幕ごっこの説明をしてきた。


「弾幕ごっこははじめてだよな?」


「霊夢さんからはある程度聞いてはあるが、やるのは初めてですね」


「なら簡単に説明するぜ、互いに弾幕をを放ち合い美しさなんかを競うもんだ」


「ふむ」


「だがそれじゃあつまらない、私らがやる弾幕ごっこは相手が気絶するか降参するまで戦う、簡単だろ?」


なるほど、本来弾幕ごっこは美しさや綺麗さを考え

それを以下にどのように実現しながら戦うかのもの

しかし、魔理沙が言う弾幕ごっこは美しさなぞ関係ない

相手を倒すと言ったもの。


「力こそ正義…てことか」


「そういうことだぜ!!」


何の前触れもなく、魔理沙はいきなり弾幕を放ってきた


「いきなりなんて卑怯な!」


私はそれを飛んでかわす


「いきなりも何も、私は盗人だからな!」


いつの間にか私の背後に回り込み

箒を手にとって横に薙ぎ払ってくる。


「ちっ!都合のいい時だけ認めて!」


私は振り返り、横に薙ぎ払われる箒を

上半身だけを倒して避け、そのまま地面に降下し足を地に着ける。


「身体能力はいいみたいだな」


「それはどうも、ていうか打撃系もありなのか?」


「言っただろ、私らのやる弾幕ごっこは違うと」


「そうか…、そいつはいい」


私は両腕を上げ、左右それぞれ異なった構えをとる

そして…


「いくぞ!!」


大きくキリっとした声で私は魔理沙へと向かって行った。


今回はここまで!次回はいよいよ戦闘回です!(既に戦闘始まってるとか言うなし!)


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