主とメイドと
もはややっつけでござる!やりたい放題でござる!!(内容が一回全部消えたのでヤケクソです)
いつものように、いつもの時間に目が覚め
私はいつもの様に起きて着替えようとした。
しかし、私の言う『いつも』と言うのは幻想郷に来る前の時の事であり
私が今居るのは幻想郷と言う世界。
つまり、私が言いたい事は…
「すぅ…すぅ…」
「うー…うー…」
何故か私の両腕は、私の妹達であるスカーレット姉妹に支配されていた
私の右腕を枕にし、私の服をきゅっと掴んで寝ている、黄色がかかった髪の可愛らしい子はフラン
対して、私の左腕を枕にし、フランと違って大胆に足まで絡めて寝ている紫色がかかった髪の子はレミリアことレミィ。
ていうかレミィ…、なんだその寝音は…。
とまぁ…こんな感じで、『いつも』とは違う状況な訳で
私はいつものように起きて着替えれないのだ
え?力ずくで動けばいいだろって?
そうしたくてもこの二人の寝顔を見たら起そうにも起せないのですよ…。
そんなこんなで、いろいろと困った状況下の中
コンコン
ドアをノックする音がする
このタイミングで来る人と言えば…。
「ご主人様、咲夜です」
咲夜は、失礼しますと一言言ってから
私の居る部屋のドアを開けて入ってくる。
「おはよう咲夜さん、さっそくで悪いのだけどいいかな?」
「承知しましたわ」
咲夜は私が何を言いたいのかがすぐにわかったらしく
私の両腕を枕にしていたレミィとフランを引き離す。
そして、私の目の前からレミィとフラン、そして咲夜の三人が一瞬で消え
さらに咲夜だけが一瞬で部屋に戻ってくる。
「いやはや…、いつみても慣れないですなぁ…」
「ご主人様を待たせる訳にはいきませんので」
普通のメイドでは出来ないでしょ!とツッコミを入れたいのだがあえて我慢をする
にしても…。
「っ…、あー痺れたなぁ…」
「腕が痺れたのですか?」
「うん、もうバッチンバチンだよ」
「そうですか…、では!」
次の瞬間、私は着ていた就寝着がいつの間にか普段着に変わっていた
さらに、私はすごく恥ずかしい思いをした。
「さ、さささ咲夜!!ま、ままままさか!?」
「はい///ご主人様が望むのならいつでも…」
と、頬を紅く染め、右手を自分の頬にあて照れる咲夜
客観的に見れば、本当に可愛いしぐさなのだが
今の私にはその可愛さが伝わらなかった。
「もー!着替えくらい自分で出来ますってばぁ!」
「ですが、両腕痺れていては着替えが辛いでございましょう?」
「そうだけど…、下着まで…」
つまりはそう言う事だ
この、目の前に居る綺麗な女性に時を止められて全更衣させられたんだ
もう言わなくてもわかるよね?てかわかって…。
「てか…」
「はい?」
「何さらっと化粧してるんですか!!」
「え…」
「いや、そんな毎日かかさずやってるんじゃみたいな顔をされても…あー!もうっ!!」
私はベットから勢いよく立ち上がり
「咲夜さんのバカー!!」
大声を上げて部屋を飛び出した。
……
「少し苛めすぎちゃったかしら…、でもご主人様の反応が可愛いからついやっちゃうのよねぇ…」
……
一方、レミリアとフランは…
「ふぁ~ぁ…ん~…、あれ?」
自室で寝ていたフランが目を覚まし
ちょっとした異変に気付く。
「確かお義兄様と一緒に寝てたはずなんだけどなぁ…、寝惚けて戻っちゃったのかな?」
対してレミリアは
「ん~っ!!あれ?」
自室ではなく何故か中庭で目を覚ますレミリア
「あれ?お嬢様??何故こんなとこ「さ…」え?」
「咲夜ぁああああ!!!」
レミリアの叫びは幻想郷中に響き
またこの後、咲夜がどうなったのかは言うまでもない。
次回に続きます。