新しい家族との一日 三
はい、皆さん!完璧で瀟洒なすっとこどっこいのアリシアです!
今回は(も)会話成分が多く含まれております(ていうか会話しかしてないです)
それでもよかったら…
ゆ っ く り し て い っ て ね !
パチュリーが倒れてから、私はとりあえず小悪魔に許可をもらい
いろんな本を手にとって読んでいた。
「ていうか…」
なんで、ドラ○ンボー○とかToL○VEるとか、暗○教室とか銀○とかあるわけ?!
他にもロマ○ガとかドラ○エⅧとかの攻略本まであるし!
と、そんな感じでいろいろとある本に驚いていると
突然、私の視界は真っ暗になる。
「だーれだ」
可愛いらしい声に、ちょっとした悪戯な行為
誰かはわかりますが、あえて私はわからないフリをする。
「えっと…、美鈴かな?」
「ぶー!はずれ~♪」
「えー、じゃあ誰なのかな?」
私がそう言うと、暗くなっていた視界が元に戻る。
「じゃあ、後ろを見て」
そう言われて後ろを振り返ると
「正解はフランでしたー♪」
と、同時にフランは私に抱きついてくる。
「あちゃー、フランだったかぁ」
「本当はわかってたでしょ?」
「どうだろね~?」
「むぅー、お義兄様のいじわる~」
「ふふ、ごめんごめん」
そんな感じで、微笑ましい会話を交わしながら
私はフランの頭を優しく撫でる
その行為が嬉しかったのか、フランはさらにギュ-っと抱きつく。
「ところでお義兄様はここで何をしてたの?」
「いろいろとあって、ここで本を読んでいただけだよ」
いろいろとあったのです…いろいろ…。
「ふーん」
「そういうフランはどうしてここに?」
「お姉さまに会いに行ったんだけど部屋に居なかったからここに来たの、そしたらお義兄様を見つけたの」
「なるほど」
まぁ、レミィが部屋に居ない理由は十中八九、私でしょうね…。
「ねぇお義兄様」
「ん?」
レミリアが部屋に居ない理由を何となく考えていると
フランが私の事を呼ぶ。
「絵本を読んでほしいのだけど…だめ?」
「絵本?別に構わないよ」
「やった♪」
と、そんなこんなで
私はフランに絵本を読む事となった。
しかし絵本ですか…、レミィと共に何百年と生き続けていても
やはりまだ童心はあるものなんですね。
……
「すぅー…、すぅー…」
「となったのでした…おしまいってあれ?」
フランが読んでほしいと言っていた本を読んでいる間
どうやらフランは眠ってしまったらしく
可愛らしいく、すぅすぅと眠っていた。
「絵本を読んでと言ったり、読んでる途中で寝ちゃったり…、本当にこうしてみると子供だな」
私は眠っているフランを起こさない様にゆっくりと抱え
フランの部屋に連れて行こうとした時
「ご主人様」
と、突然後ろからご主人様と呼ばれ
私は後ろを振り返る。
「だからご主人様はやめてくださいってば」
咲夜と付け加えて、私は言う。
「申し訳ありません、どうも板についてしまってまして」
「もぅ…、ちゃんと名前で呼んでくださいね?」
「努力しますわ」
咲夜と会話を交わしながら
私は抱えていたフランを咲夜にお願いした。
咲夜はお任せくださいと言った顔でフランを受け抱え
私の目の前からパッとフランと共に消えた。
やれやれ、いつ見ても不思議でいっぱいだ…。
「でも楽しいでしょ?」
「運命ならまだしも、心まで読まんでくださいレミィ」
またしても背後から声をかけられた?ので
私は振り返りながら返事をかえす。
「あら、図星だったのかしら?」
「いじわる…」
「冗談よ」
冗談よとレミィは言い、クスクスと笑い始める。
「それよりもどう?ここは気に入った?」
「気に入るも何も、ここが私の家だし家族も居るからね」
「それを聞いて安心したわ」
そう…、ここが私の帰る場所
私の家であり、私の家族が居る場所。
ここからが、私…本当の物語が始まるんだ。
はい!今回はここまで。
ここまでが…、ここまでが前置きッ!
次回からは戦闘回やらなんやら注ぎ込むぞー!ウェーィ!(デデドン