表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

とんぼ

作者: クスハ
掲載日:2012/07/27

 ねぇ、おねえちゃん。

 今日はプールだったんだ。

 夏だけど、プールの水はとっても冷たくて気持ちよかったんだ。

 あ、そうだ。

 おねえちゃん、とんぼさんの子どもって、とんぼさん?


 違うんだ、ヤゴさんって言うんだね。

 そのヤゴさんだけどね。

 ぼく、今日はプールに入れなかったんだ。

 おねえちゃんは今日は入れたんだ、すごいね。

 ぼくは入れなかったんだ。


 どうして?

 えっとね、ぼくは夢を見たんだ。

 ヤゴさんの夢。

 どんな夢って?

 今から教えるね。


 とんぼさんって、プールの上を飛んでるよね。

 先生に聞いたら卵を産んでるんだって。

 だから、お掃除するために秋にはプールができないんだって。

 ぼくね、それを聞いて入れなかったの。

 夢をみちゃったの。


 それはね、こんな夢。

 とんぼさんの卵がプールに落ちて、ぼくらのおくちの中にそれが入るでしょ?

 そしたらおなかの中がヤゴさんでいっぱいになるの。

 そしておなかをはいまわって、

 のどを伝って、おくちからわさわさって。


 おなかから出てこなかったヤゴさんは、とんぼさんになってぼくの体の中を飛び回るの。

 ぶんぶん、ぶんぶんって。

 はながむずむずして思わず、

「くしゅん!」

 ってしたらね。


 はなからとんぼさんの羽が出てきて、

 おくちからはちぎれた体が飛び出すんだ。

 死んじゃったんだよ、とんぼさん。

 かわいそうだよね。

 だから入れなかったの。


 おねえちゃんはどうして入れたの?

 あれ、おねえちゃん?

 顔色わるいよ、だいじょうぶ?

 あ、待っておねえちゃん。

 うわぁ!



 おねえちゃんが吐いちゃった。

プールの最中に思い出してくれると効果アリかと。

因みに作者は大の虫嫌いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ