目
作者は最近、ブラックサンダーを作ろうと目論んでいます。。。
……無謀な挑戦だとは分っています。
きっかけが何だったのかは、なぜか思い出せない。
けれど、なぜか、何故かは分らないが確かに自分は飛び降りたのだ。
学校の屋上から……
自殺願望は無かった。
いじめられているわけでもなければ、生活に不満があったわけでもなく、
むしろ友達も多いほうで家族にも恵まれていた。―――と思う。
この際理由なんぞどうでも良い、大事なのは状況の把握だ。
飛び降りた瞬間。
死ぬという感覚は無く、でもどこかで死を予感していたのに。
いつまでたっても地面は近づいて来ず、
そんなことをしているうちに私の意識はゆっくりと闇に落ちていった
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死んだと思った。そこには恐怖も絶望もなくただ純粋に『死んだ』と思った。
なのにこの状況は何なのだろう。。。
「ハルミャ。。。お前はどこから来たのだ……」
目の前の彼はそのコハク色の瞳に困惑の色をたたえていた。
お兄さん……顔が近いです。
何処からと言われれば日本からと答えますが、
その前にココは一体どこなのでしょうか、
というか、私は一体誰だっただろうか……考えると気が遠くなりそうだった
芹沢 春舞16の夏のことだった