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【二作目・完結済み】異世界冒険をライブ配信中! 『神々(視聴者)』からの『恩寵(投げ銭)』でスキルを買って魔王を倒します!  作者: 立花大二
終章:配信の終わり

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第57話『光』

 俺は目を閉じた。

 暴走する魔王の絶望の魔力が、津波のように俺に迫ってくる。

 死ぬのだろうか。

 まあ、それも悪くないか。

 俺が、あんたの絶望をすべて受け止められるなら。

 そう思った、瞬間だった。


「―――させるかぁっ!!」


 俺の後ろからアリアの絶叫が響いた。

 彼女は俺と魔王の間に割り込むように飛び込んできた。

 その手には盾。

 俺が彼女に贈った、あの盾を構えている。


「ケンタ殿! 貴様が一人で全てを背負うことなど、私が許さん!」

「アリア!?」

「我々は仲間だろう! だったらその絶望も四人で、いや五人で分け合うのが道理だろうが!」


 彼女の隣にレオンが立つ。


「ええ、その通りですとも。こんな世界の真理がひっくり返るような最高の研究対象を、みすみす見逃すわけにはいきませんからね!」


 ポポロもグリを抱きしめながら、小さな体で俺の前に立ちはだかった。


「お兄ちゃんを、一人にはしない!」


 仲間たちが俺を守ろうとしている。

 俺が一人で受け止めようとした絶望を、一緒に受け止めようとしてくれている。

 ああ、そうか。

 俺はまた、間違えるところだったのか。

 一人で全部抱え込もうとして。

 俺はもう、一人じゃないんだった。


 その時。

 暴走する魔王の魔力が、俺たちに到達した。

 世界が終わる。

 そう、覚悟した。


 だが、その絶望の奔流は、俺たちに届く寸前で別の力と衝突した。

 金色の光。

 天から降り注いだ、無数の【祝福】の光。


【神託】:……行かせられるかよ

【神託】:こんな後味の悪いエンディングで、終われるか!

【神託】:俺たちの物語を、勝手に終わらせるな、ケンタ!

【神託】:軍神マルス:今こそ示せ! 神々の意地を!

【神託】:知恵の神オーディン:ああ。我々もまた、この物語の当事者だ!

【神託】:美の女神ヴィーナス:愛を、見せなさい!


 神々が俺たちに力を送ってきていた。

 それはもはや「娯楽」のためではない。

 彼ら自身の意志。

 この物語をバッドエンドで終わらせないという、彼らの魂の叫び。


 魔王の、底なしの絶望。

 俺たち人間の、ちっぽけな絆。

 そして、神々の身勝手だが強大な意志。


 三つの全く異なる力が玉座の間で衝突し、混じり合い、そして暴走した。


 世界が、真っ白な光に包まれた。

 音も匂いも、何もかもが消えていく。

 意識が遠のいていく中で、俺は最後に聞いた気がした。

 佐藤拓也の、どこか安らかな声を。


「……ああ。これが、俺が見たかった、光か……」

 第57話を更新しました。

 ここから、新しいエンディングへと向かう、エピローグの始まりです。

 ケンタの自己犠牲を、仲間たちが、そして、神々が、許しませんでした。

 絶望、絆、そして神々の意志。

 三つの力が衝突し、世界は、光に包まれます。

 

 前のルートでは、この光は「終わり」を意味していましたが、今回は、違います。

 これは、「終わり」ではなく、「始まり」の光。

 

 「強制的な再構築リブート」が、今、始まろうとしています。

 

 そして、魔王(佐藤拓也)の、最後の言葉。

 彼の絶望は、この光の中で、どうなっていくのでしょうか。

 

 物語の、新しい結末。

 ぜひ、お楽しみください。

 

 お読みいただき、ありがとうございました。

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