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【二作目・完結済み】異世界冒険をライブ配信中! 『神々(視聴者)』からの『恩寵(投げ銭)』でスキルを買って魔王を倒します!  作者: 立花大二
第二部:世界の亀裂

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第46話『告白』

 古びた教会の静かな聖堂。

 俺は隣に座るリリスの探るような視線を、まっすぐに受け止めていた。

 彼女は俺の答えを待っている。

 神につくか、魔王につくか。その二択の答えを。


 だが、俺の答えは、そのどちらでもなかった。


「……俺は」


 俺はゆっくりと、しかしはっきりとした声で告げた。


「俺はあんたたちの手も取らない。そして、神々の言いなりにももうならない」


 リリスの完璧な笑みが、初めてわずかに揺らいだ。


「……なんですって?」

「俺は俺のやり方でやる。神でも魔王でもない。俺自身の、そして俺の仲間たちのための道を、行く」


 それが俺が長い葛藤の末に見つけ出した、たった一つの答えだった。

 神々の正義も、魔王の掲げる解放も、どちらも俺にはしっくりこなかった。

 どちらを選んでも、俺は仲間たちを危険に晒すことになる。

 なら、俺は誰にも与えられない第三の道を選ぶ。

 たとえそれがどれだけ困難な道だとしても。


「……ふふ、あはははは!」


 リリスは最初驚いた顔をしていたが、やがて堪えきれないといった様子で声を上げて笑い出した。


「面白い! 面白いわ、勇者ケンタ! あなた、最高よ!」


 彼女は涙を拭う仕草をしながら、俺を見た。


「神にも魔王にも与しない。まさかそんな答えが返ってくるとは、思いもしませんでしたわ。あなたなら、もしかしたら魔王様ですら成し得なかった、新しい何かを生み出せるのかもしれませんわね」


 彼女は俺の答えを否定しなかった。

 むしろ、面白がっている。


「良いでしょう。あなたのその『第三の道』とやら、どこまで行けるのか、わたくしも特等席で見物させていただきますわ」


 そう言うと彼女はすっと立ち上がり、闇に溶けるように姿を消した。

「魔王城で、お待ちしておりますわ」という言葉だけを残して。


【神託】:……え?

【神託】:どっちも選ばない、だと……?

【神託】:そんな選択肢、アリなのかよ

【神託】:軍神マルス:愚かな! それは全世界を敵に回すということだぞ!


 マルスの言う通りだった。

 だが、俺はもう迷わなかった。


 俺は宿屋に戻った。

 仲間たちがホールで、重い空気の中、俺を待っていた。

 俺は三人の前に立ち、深く息を吸った。


「皆に、話がある。俺の決意を」


 俺はすべてを話した。

 神々の操り人形になるのも、魔王の復讐に手を貸すのも俺は選ばない、と。

 俺は魔王城へ行く。

 だが、それは神々の命令に従うためじゃない。

 魔王(佐藤拓也)に会って、話をするためだ。

 彼の絶望を受け止めて、その上で彼とは違うやり方で、この狂った世界を終わらせる。

 俺たちの手で。


「……いばらの道だぞ、ケンタ」


 レオンが静かに言った。


「神々の加護も魔王軍の協力も、一切得られない。完全に孤立無援の戦いになる」

「ああ。分かってる」

「それでも、行くというのか」

「行く」


 俺がきっぱりと言い切ると、レオンはふっと笑った。


「……最高じゃないですか。誰も見たことのない結末。誰も知らない真実。私の知的好奇心は、今、最高潮に達していますよ。ええ、乗りましょう。その無謀な旅に」


 彼はついてきてくれるようだった。

 次に、俺はポポロを見た。

 彼女は俺の目をまっすぐに見て、にこっと笑った。


「ポポロは、ケンタお兄ちゃんが決めたことなら、どこまでもついていくよ!」


 その純粋な信頼が、俺の胸を熱くした。


 最後に、アリア。

 彼女はずっと腕を組んで、黙って俺の話を聞いていた。

 そして俺が話し終えると、ゆっくりと立ち上がった。

 彼女は俺の前に立ち、その力強い瞳で俺を見据えた。

 俺は彼女が反対するかもしれないと、少しだけ身構えた。

 だが、彼女の口から出た言葉は、俺の予想を完全に裏切るものだった。

 第46話を更新しました。

 ケンタが下した、決断。

 それは、神にも、魔王にも与しない、「第三の道」を歩むというものでした。

 

 誰かに与えられた選択肢を選ぶのではなく、自ら新しい道を切り拓く。

 流されるだけだった彼が、ついに、物語の本当の「主人公」になった瞬間かもしれません。

 

 リリスも、彼のその意外な答えを、面白がってくれたようですね。

 彼女の真意は、まだ謎に包まれていますが……。

 

 そして、仲間たちへの、告白。

 レオンも、ポポロも、彼の無謀な決意に、ついてきてくれるようです。

 本当に、いい仲間を持ちましたね、ケンタ。

 

 さて、残るはアリア。

 騎士としての正義と、仲間への想いの間で、彼女はどんな答えを出すのか。

 

 次回、パーティの絆が、試されます。

 

 お読みいただき、ありがとうございました。

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