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【二作目・完結済み】異世界冒険をライブ配信中! 『神々(視聴者)』からの『恩寵(投げ銭)』でスキルを買って魔王を倒します!  作者: 立花大二
第二部:世界の亀裂

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第31話『ポポロの悪夢 ~檻の中の孤独~』

 ……こわい。

 さむい。

 くらい。


 ポポロは今、とってもこわい場所にいる。

 ケンタお兄ちゃんも、アリアお姉ちゃんも、レオンお兄ちゃんもいない。

 グリもいない。

 ポポロ、ひとりぼっち。


 ここは、あの場所だ。

 ポポロがケンタお兄ちゃんに会う前まで、ずっといた場所。

 ガタガタ揺れる荷馬車の檻の中。

 鉄の匂いがする。

 真っ暗で何も見えない。

 手足を伸ばすこともできない、狭い、狭い箱の中。


 パパとママは、どこへ行っちゃったんだろう。

 森で木の実を採っていたら、急に大きな男の人たちがやってきて。

 パパが「逃げろ!」って叫んで。

 ママがポポロのこと、ぎゅってしてくれて。

 それが最後。

 次に目が覚めたら、ポポロはこの箱の中にいた。


 ずっと、ずっと一人だった。

 お腹がすいても、誰もごはんをくれない。

 寒くても、誰も温めてくれない。

「出して」って叫んでも、誰も来てくれない。

 泣いても、誰も慰めてくれない。

 世界にたった一人ぼっちになっちゃったみたい。

 その、どうしようもない寂しさが一番こわかった。


 ―――お前もすぐに、お父さんとお母さんのところへ行かせてやるよ。

 ―――奴隷として売られて、死ぬまで働かせてやるってことだ。


 悪い男の人たちの笑い声が聞こえる。

 いや。

 いやだ。

 パパ、ママ、助けて。

 誰か、助けて。


 幻だって分かってる。

 頭のどこかで分かってる。

 だってポポロは、もう助けてもらったんだもん。

 ケンタお兄ちゃんが光る剣で、悪い人たちをやっつけてくれたんだもん。


 でも、こわい。

 あの時のどうしようもないこわさが、またポポロの心をぎゅってする。

 もしまた一人ぼっちになったら、どうしよう。

 ケンタお兄ちゃんたちもいなくなっちゃったら、どうしよう。

 その不安が、ポポロをこの暗い箱から出してくれない。


(現実世界ではポポロはグリを胸が潰れるほど強く抱きしめ、その場にうずくまっている。「こわい、こわい……いやだ……」と、泣きじゃくっている)


「ポポロ! 大丈夫だ! 俺がここにいる!」


 お兄ちゃんの声がする。

 でも、遠い。

 この檻のずっとずっと外から聞こえてくるみたい。

 届かない。

 ポポロの声も、届かない。


 こわい。

 寂しい。

 誰か。


 誰か、この冷たい檻を、壊して。

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