珍しく有用な能力が身分の高い人物にある場合
タイトルの能力とは聖女や強力な魔法などを考えてください。
この国には法律がある。
・全ての国民は5歳になったら教会で鑑定を受ける。
・平民が珍しく有用な能力を持つ場合は訓練を受けその能力を使用する職に就く。
・貴族や王族が珍しく有用な能力を持つ場合はその能力を別の者が使えるようにする魔法具をつける。
(珍しく有用な能力を“能力”と呼ぶ)
・“能力”は専門知識を身に付け、訓練を受け、実際に職に就いている別の者が魔法具を通して使用する。
「なぜこの法律ができたのだろう?」
「貴族や王族の仕事は領地の管理や社交、王宮などの公的機関の運営だからだよ。」
「なるほど、就く仕事が生まれながらに決まっているからなんだね。」
「そうだね、本来の仕事のための勉強や本来の仕事の時間がとれずに本来の仕事に差し障るのは国家にとって損失だからね。」
「貴族や王族の警備の問題もある。」
「警備?」
「貴族や王族は“能力”がなくても誘拐や暗殺の危険がある。常に警護や使用人の付き添いが必要だ。
“能力”があるからといって“能力”を使う現場仕事を身分の高い人がすることはよくない。警護をする人や現場にいる人たちが気を遣わなければならなくなる。」
「『専門知識を身に付け、訓練を受け、実際に職に就いている別の者』とはその分野の専門家のことだよね。」
「そうだね、専門家ではない人が“能力”を使った場合、適切に使えるとは限らない。その上、トラブルが起こった時に適切に対処できない。」
今までたくさんの作品を見て考えたことを作品にしました。
・聖女が王妃になるのはダブルワークだよね。
・身分の高い人が現場にいくの?
・専門家ではない人に治療されたくない。
・“能力”を別の人が使う魔法具は画期的なものではないだろうか?