あ、清掃できてない・・・
個人的にあまり納得がいっていない1話なので、余裕ができ次第改稿したいと思います。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。なお、ストーリーに影響はありません。
「そう・・・いえ、大丈夫よ。聞きたいことがあると聞いたわ。とはいえ、私にも話せない理由があるの。名前や住所とか、特定につながるもの以外なら答えてあげるわ。私も少し反省したの。片付けを全部任せっきりだったから。」
「あ、それ不思議でした。なんで凪姫さんは杖の機能使わないんですか?使えばまき散らさないで済むのに。」
「?そんなのあるの?」
え、なんで知らないんだ。魔法少女なら当たり前に知ってるのに。
もしや凪姫さん、杖音痴か。
「ま、冗談は置いといて。私の杖、その機能付いてないのよ。」
おっともしかして凪姫さん、結構愉快な人か?ニヤニヤみられるのは普通に腹が立つけど、この人だとイライラしないから不思議だ。悪意以外の感情が強いからなんだろうな、多分。
と、ちょっと待ってほしい。今彼女はとても気になることを言っていた。しかしそんなことあるのだろうか?
「機能がついてないって・・・どういうことですか?最初から使えたと思うんですけど・・・」
「その前に、こちらからも質問よ。こういうのはフェアに行きましょう。そのほうが後腐れもなくていいわ。いい?」
「大丈夫です。」
彼女が知りたいことってなんだ。魔法とかそういうのは私たちだって詳しく知らないし、対策本部の事情とか聞かれても困る。だって知らないから。まだ未成年だし本部に行くことも1年に一回くらいだしであちらのことはほとんど知らないのだ。
「そう不安がらなくてもいいわよ?聞きたいのは杖のこと。飛翔ちゃん、これをいつどこで手に入れたの?」
「そんなことでいいんですか・・・?」
「いいえ。これはとても大切なことよ。」
そんな当たり前のことを聞かれても困る。これは私が産まれたときから持っていたものだ。魔法少女はみんなそうではないのか?私はこれ以外聞いたことがない。というか、当たり前すぎて誰もこんな話はしない。
「本当に?あなたは生まれたときから杖を持っていた?」
「そう、だと思いますけど・・・」
「そう軽く考えないで。もっと深く思考の海に沈んで。」
そういわれても、これは私が生まれたとき、一緒に生まれた・・・
「いいえ違う。あなたが生まれたとき、まだこの世界に侵略者はいなかった。」
「は・・・?」
何を言ってるんだ彼女は。あれはずっと前からいるじゃないか。それこそ何十年も前から。
「なら、あなたの両親の死因は言える?」
「死因って、どうしてそんなこと「いいから」・・・戦闘で・・・?」
そう、戦闘だ。あの時はまだ魔法少女がいなかったから自衛隊の出動も多くなって・・・
「ツッ」
いなかった?そんなわけない。だって侵略者と同時に魔法少女は生まれたのだ。ならあの時だって魔法少女はいたはず。
「飛翔ちゃんが杖を手にしたのは本当に産まれたとき?子供のころのあなたは魔法少女だった?」
違う。わたしが杖を手に入れて魔法少女になったのは両親が殺された後で、じゃあ杖はいつ手に入れたの?産まれたときに一緒に生まれたのではない?
「ハッハッハッ」
息が苦しい。頭が回らない、これ以上考えるのは何かまずい気がする。
「落ち着いて、大丈夫だから。・・・これ以上は無理ね・・・はぁ、これじゃあ私が悪者みたいじゃない。後でぷにおを蹴飛ばしておきましょう。」
ぷにおってなんだよ。そう思うのを最後に、私の記憶は途切れた。




