食べすぎは女の敵
「やばい。ゴールデンウイークの課題ほとんどやってない・・・。」
昨日はご飯も食べずに宿泊先のベッドへ。たっぷり10時間以上寝て、おなかの音をアラームに起床した際に思ったことがこれである。
流れで魔法少女をやる羽目になったが、私は学生なのだ。しかもぴちぴちのJK(死語)。さすがに高校生活1年目のゴールデンウィークから課題をやらないのはまずい。魔法少女で免除される可能性はあるが、「こいつ魔法少女を言い訳にやってこなかったわけじゃないだろうな?」と思われるのは癪だ。
それにしても昨日は疲れた。大型侵略者の内容物を片付けるのに3時間以上かかったのだ。環奈ちゃんは疲れすぎて飛びながら寝ちゃうし。それを放置していたら海鳥が環奈ちゃんを攻撃していたのだ。環奈ちゃんは私の魔法で飛んでいるだけだから、私が操らなければ動くこともできない。結局それの対処をしながら作業をしていたので、私は異様に疲れた。
「とりあえずご飯食べよ・・・。」
まぁ課題は後だ。私は腹が減ったのだ。お湯を沸かして、カップ麺を食べる。一昨日に目の前のコンビニで買ったものだ。店長が筋肉ムキムキ高身長でちょっと怖かった。話してみれば優しかったけど。まだ11時前だが、昨日の夜も食べていないのだから少しくらい早くてもいいだろう。何なら2個食べようか。
「体に沁みる・・・。」
私は欲望に負けた。結局2個では足りず3個目を食べている。今日と明日は体重計に乗らない。いや乗れない。私にとっての禁足地だ。
この後はどうしようか。課題をやってもいいが、やる気が出ない。こういうのはやる気が出たときに一気にやるのが効率がいいのだ。そんなことを考えていると、携帯から通知音がした。
「だれだろ?」
見てみると、先日連絡先を交換した環奈ちゃんであった。どうやら一緒に買い物がしたいらしい。先日共闘したこともあるので、私も彼女とは仲良くなりたい。とりあえずは。
「お昼からでもいいかな?っと。」
おなかが重くて動けないのを、何とかしなければ。