気分は娘を持つ男親?
家に帰ってきたら、すぐに晩御飯の時間だ。3倍のクレープを食べてきたので今日は少なめに。半分だけ食べて、残りは明日のお弁当にしよう。
まずニラを4、5㎝幅にカット。ボウルにあけて、水、片栗粉、オイスターソース、豆板醤、しょうゆ、砂糖、鶏がらスープの素を混ぜ合わせる。
混ぜ終えたら、フライパンにごま油を入れてチューブのニンニクを入れて加熱。このチューブニンニクが便利なのだ。生のほうがおいしいと感じるけど、買うと大体余る。で、保存期間とかわからないから早く食べないとと焦り、適当な料理に入れるのだ。
その点チューブニンニクはそこそこ保存がきくし、料理に入れる量を調節しやすい。私のここ数か月のお供である。
ニンニクの香りが引き立つまで炒めたら、豚ひき肉を入れて加熱する。中火のまま、もやしと切ったニラを入れて、もやしがしなしなしたらボウルで混ぜたものを加える。豚肉に火が通り、とろみがついたら完成。肉もやし。
いつものようにテーブルに鍋敷き、その上にフライパンを置いて、炊いて置いたお米を茶碗によそえば晩御飯の完成だ。テレビをつけて、ご飯を食べよう。
「いただきます。」
普段はテレビを見ながらご飯を食べているのであまり考え事などはしないが、今日に関しては例外で、テレビの音はあまり頭に入ってこない。
「う~ん。」
その考え事とは、智也君のことだ。より具体的に言うと、噂話。まさか昼休みを一緒に歩いただけで付き合ってるだなんて噂話が出るとは思いもしなかった。
というか想像するほうが難しいだろう。なんだ、お昼休みに一緒に歩いてたから付き合ってるって。手もつないでなかったんだぞ。
とりあえずこの話に関しては、聞かれた時点で全力否定だ。多分智也君もそうすると思う。てかしてもらう。人の噂も七十五日というのだ。どうせみんな飽きて忘れてしまうだろう。そもそも高校生活はまだ1か月くらいしかたってないのだ。学校行事なんかもあったはずだし。
そう考えるとなんか安心してきたな。そうそう、あとはあれだ。かなちゃん。
クレープを食べてるかなちゃんはそれはもうかわいかった。いやもう美少女度3割り増しくらいだったもんね。あれならかなちゃんの好きな人とやらも堕とせるだろう。
「ごちそうさま。」
それにしても、かなちゃんの好きな人は誰だろうか。智也君ではないといっていたが、ではだれだ?学校で話してる男子?それとも学外の人だろうか。高校でできた初めての友達なのだ。どうせなら応援してあげたい。
私を優先してくれなくなるのは、少し寂しいけど。




