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3/3

『そして、試合結果は』





煌屋化王子は幼い頃からのエリート教育を受けた選手である。






すべてのショットが高レベルであり、華麗に使いこなす。



スピンショット



フラットショット



スライスショット



からの




アングルボレー




決まったと確信した王子は

ファンの方へくるっと向き直り、二本指を立ててキメ顔で微笑む。




「ふぅー!!!」



きゃー!!

黄色い歓声が木霊する。





パン





「ふぅ?」




「・・・」

ツーバン寸前

黒峰はそれを相手コートにはじき返す。



息が切れる様子もなく

集中力はどんどん増していく。






$$$







爆音と共にボールは相手のコートに飛んでいった。





激しくスピン回転したボールは

急激に軌道を変える。




ばきッ



無理に打とうとしたボールは弾け飛び

ラケットの芯を捕らえることはない。




圧倒的だった。





誰もが声すら出せなかった。

王子目当ての観客が黙るしかないそんな試合だった。





6-0

ほぼ危なげなく

黒峰は王子を沈める。





・・・すご


・・・あの男子すごくない?



・・・それに・・・ちょっと・・・カッコいい、かも


・・・え?





「なんかースキッとしたな!」


「黒峰さいこー」


「いや、黒峰さん最高だ!」



「黒峰!」


「黒峰!」



当然のようにいるサッカー部の面々もご満悦な様子。




・・・



沸き上がる歓声の中

冷静になった黒峰の顔は血の気が引いていく。




(何をやってるんだ・・・俺ぇえ)





そして、それは・・・

全国の猛者たちが

黒峰に注目し始める・・・まだ序章に過ぎなかった。






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