ヘタレ勇者が妄想する古代都市クエスト その6
「さて、まず探すのは動力源だな」
「動力源?エンジンみたいなもの?そんなものがこれにあるの?」
「この都市は魔法で動いているのだから、エンジンはないと思うけど」
麻里奈や春香の疑問は当然であり、俺自身もそのようなものがあるとは思っていなかった。
「まあ、そうだな。都市の下に巨大プロペラが付いて飛行船のように動くのであれば、なかなか魅力的だろうけど」
「それならいいね」
「うん」
「おそらく、見ても構造はわからないだろうけれども、とりあえず俺の貪欲な知識欲から見てみたいと思うわけだ」
「なるほどね。恭平は知りたがり屋さんだね」
「本当ですね。勉強熱心です」
「剣技だけで有名になっているわけでないからな」
「それで、恭平はどのようになっていると思っているの?」
「そうだな……」
某アニメのような話なら喜ぶかもしれないが、びっしりと呪文が彫られた無機質の石があるだけではないかと俺は考えていた。
だが、それは女性陣にとってはあまり魅力的ではないだろう。
ここはお茶を濁すことにした。
「まあ、行ってみてからのお楽しみということで」
「あ~ごまかした」
「本当です。ズルいです」
結果的は、それ以上に評判はよくなかったようであった。
俺は俺らしく何事も正々堂々と行くべきだと少し反省した。
「どこにあるのかな」
「定番であれば、中心の下部だが……地下に行く階段のようなものを探そう」
「わかりました」
まず5件目の評価をしていただいた方、10件目・11件目のブックマークをしていただいた方、ありがとうございます。
これは「小野寺麻里奈は全校男子の敵である」の番外編「小野寺麻里奈が異世界にやってきた」のさらにスピンオフ作品になります。
キャラクターの性格や立ち位置等は本編や番外編に準じていますが、主人公はタイトルどおり麻里奈から恭平となっています。




