表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/20

血清の鬼人9

モンスターを潰し&爆食いしながら進むと、道の行き止まりに辿り着いてた。

いや、正確には行き止まりの壁には一つのドアがある。つまりここでいったん区切りというわけだ。


その扉をちょこっと開け、そこから中を覗き込むと案の定モンスターが居た。


首から下が無く、髪の毛の一本一本が自我を持ったように動き回るヘビをしているゴルゴンだった。

その大きさは3メートル、髪の毛のヘビでさえ俺の半分の大きさはある。


ドアから覗く俺をゴルゴンとヘビがその縦に裂けた瞳孔で睨みつけてくる。

いわゆるヘビ睨みというやつなのだろうか。視線だけで俺の身体は硬直して動けない。

捉えられた獲物、そう思わせるほど奴と俺の実力の差が大きかった。


挑めば十中八九・・・いや、100パー勝てずに殺されるそれほどヤバイ相手だ。


しかし俺は無意識に、せめて髪の毛のヘビ1匹だけでも・・・いつ間にかそう考えていた。

本能からなのだろうか、もちろん勝てると思っちゃいない。

だけど俺は強くなりたいのだ、食ってスキルを得て強くなる。そしていつか勝ちたいのだ、いつも俺の一歩先にいたあいつに・・・。




俺は扉からゆっくり中へと入る。

さっきまで扉の外から少しの間観察したが、ゴルゴンは俺を襲って来る様子は無かった。

推測だがこのゴルゴンは行動範囲が制限されているのだろう。

ここから先に行こうとする者を倒す為の守護者であり、他のモンスターとは違ってダンジョン内を闊歩できないようだ。その方がこっちとしては都合がいい。


俺はゴルゴンに慎重に近づく、するとある程度まで近づくとゴルゴンがゴォォーーン!、と声を上げて本体の目からビームを撃ってきた。


俺は【脱兎】【逃げ足】を使い飛び退く。

ゴルゴンが放ったビームは、俺が立っていた地面を撃ち、石を形成した。


ですよねー。ゴルゴンと言ったら石化攻撃だもんね。当たったら石化して動けなくなって終わりだわ。


しかも目からビーム攻撃は速い。撃つまでの時間も、その速度も、逃げるときに素早くなる効果の【脱兎】【逃げ足】を使ってなきゃ終わってたわ。


さあ、どうしようかね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ