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血清の鬼人8

探索1日目、太陽を克服するスキルは手に入らずに朝を迎えてしまった。なかなか上手くいかないもんだ。


だがここで問題がある。道に迷った。もう一度言おう道に迷ったわ。

俺がいた洞窟の場所が分からなくなってしまったのだ。あんまり遠出するんじゃなかったわ。


徐々に昇る朝日、だんだん強まる日光。これはかなりピンチ!このままでは俺が灰になってしまうかもしれない。


スキル【音響】【反響】を使って、辺りで隠れられる場所を探す。森をかけながら走って捜索範囲を広げると反応があった。

俺がいた洞窟とは別の洞窟だが、十分広い洞窟だ。

その入り口に滑り込むと同時に、俺が今までいた場所に太陽が強く日差しを照らしだす。

なんとかセーフだ。俺は日差しからさらに逃げるため、洞窟の奥へと進むのであった。





洞窟の中を進むと、岩を背負ったロッククラブが襲い掛かってきた。

そいつを俺は素手で殴り【振動波】を発動させる。ロッククラブは体の内側から臓器をグチャグチャに破壊され絶命した。


[スキル【岩石甲羅】【万力バサミ】を獲得した]


このカニは殻が硬く、血の量も少ないので嚙み砕いて食べた。


さっきからこういう奴らが俺の事を襲って来ている。

岩蟹の前には、体の表面を岩の鱗で覆う蛇、スネークロックが。

その前には動きは鈍いが口から岩を飛ばしてくる亀、タートルロックが襲って来た。


どうやら岩石系のモンスターがこの洞窟を蔓延っているらしい。

しかも残念な事に岩石系のモンスターには火魔法が効きにくい。多数のスキルを使い、威力を底上げした火炎玉が敵の皮膚を焦がすだけに留まってしまった。

さらに体を覆う岩の防御力も結構高い。まあ、体の中からの攻撃には弱いけど。


あれだね、この洞窟は普通の洞窟じゃない。俺の予想だとここ、ダンジョンだね。しかも岩系のモンスター沢山出てくるやつ。


【反響】に反応あり。

俺は後ろへバックステップすると、今まで俺がいた場所を尖った岩が通過する。そしてそのまま岩は反対側の壁に突き刺さった。


ほら、何処にトラップが自然発生する洞窟がありますか。確信した。ここはダンジョンだ、絶対。

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