血清の鬼人6
今日は狼に挑もうと思う。進化した事によってパワーアップした俺は十分戦えるだろう。
【血液分身】を使って分身を作り、道を先行させながら進むと奴らを発見した。
狼の群れは4頭で構成されており、1匹だけ他の個体の毛並みが黒なの対し、白毛混じりの体格が一回り大きいやつがいる。おそらく群れのリーダーだ。
まずはトップを奇襲で潰す。【火の加護】【火魔法使い】【魔法使いの才能】を発動させ撃った魔法は、白毛黒狼に命中し火ダルマにした。
白毛黒狼は即死では無いが、燃え盛る自分の身体を地面に打ち付けながらのたれまわる。これなら放っておいてもじきに焼死するだろう。
いきなり燃え上がった仲間に他の黒狼は慌てふためいていたが、そこに俺はさらなる奇襲をかける。
[スキル【群れを率いる者】【集団狩猟】【遠吠え】
【咆哮】【隠密行動】【鼻効き】【ハンティング】を獲得した]
黒狼たちはとても美味かった。
白毛黒狼は燃えて血を吸うことすらできなくなったので、仕方なく焦げた肉を口にしたが美味かった。
白毛黒狼はこの洞窟で一番の味だった。
スキルも大量獲得した上、黒狼の群れの巣と思われる横穴を発見した。
中は黒狼たちが仕留め、溜めておいた生き物の死体が散乱していた。
まだ骨になっている死体、黒狼の食べかけらしいものも含めて全部食べた。不味くはないが、鮮度が落ちているため美味しくもなかった。
[スキル【異空間収納】【逃げ足】【聖属性弱点】【蘇る骨】を獲得した]
【聖属性弱点】【蘇る骨】は骨になってる奴(つーかスケルトンじゃん)を食べた時に獲得した。
【聖属性弱点】はそのまま聖属性に弱くなり、【蘇る骨】は俺が死んだ後にスケルトンとして蘇る、という不要スキルだっだのでお蔵入り決定だ。
【異空間収納】はもちろんアイテムボックスの事だ。
これでに物を簡単に運べるようになった。
ただしこのスキルを持っていたのが、青いタヌキだったのがショックだ。
スキル【四次元ポケット】でないのが不思議だ。