表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/20

血清の鬼人4

知り合ったゴブリンに肉(保存食の肉...知らず知らずのうちに共食いだ!)を【火魔法使い】で火を起こし焼いて原型を崩してから食わせてやった。

どうやら普段狩りをしているこいつの仲間が帰って来なくなって(心当たりが物凄くあります。今俺が手に持っている焼けた何かの腕・・・)代わりに彼が狩りに来たらしい。


甘い言葉を駆使し飯を奢ってご機嫌を取り情報を引き出し、そいつにはお土産を持たせそのまま巣に帰らせた。


もちろん、ただでは帰すつもりはない。

渡した肉には俺の血を湿らせ【血の眷属】を発動できるようにしておく。

まあ、ゴブリン相手なら群れ単位でも操れると思う。無理だった時は恩を売ったってことで。


聞いた情報によるとまだ未踏破領域に狼の群れのテリトリーがある。ゴブリンよりも上位の存在で出会ったら逃げろって相手らしい。


今の俺には狩れそうにない相手だ。一対一ならともかく群れって時点で力の差が無いと負ける。それが相手の狙いなんだからしょうがないけれど...。


狼の事は諦めたがその代わり新たな獲物を見つけた。

コウモリだ。その数十匹とたくさん。広い空間の天井にビッシリといた。


コウモリは沢山いてどこに撃っても当たるいい的だったので【魔法使いの才能】【火の加護】【火魔法使い】を使った。魔法は問題なく行使でき十数匹を地面に落とした。うん、いい調子だ。


[スキル【反響】【振動波】【音響】を獲得した]


一匹一匹は小さいのでボリボリと・・・。

スキル獲得は一体食えばいいってわけじゃ無いらしい。獲物を食えば食えほど、血を吸えば吸うほどよりレアなスキルを得られた。食べる量を数と量を増やした方がいいな。


何匹かは撃ち漏らしてしまったが40匹ほど倒した。そのうち数匹かは魔法驚いて気絶しただけだったらしく、意識を戻す前に俺の血を流し込み眷属になったのを確認してから逃した。


眷属になっても自我は残るが俺の命令には逆らえないらしい。つまり絶対服従だ。俺が死ねと命令すれば、そいつが泣き喚こうが、嫌がろうが自分の舌を噛み切ってでも死ななければならない。




コウモリを食ってる最中に思ったんだが、俺はこいつらの進化系では無いだろうか?ほら、吸血鬼(劣化だけど)ってコウモリを従えるイメージがあるし。

ゴブリンの事を共食いだってバカにしてたけど、俺も同じことをしてしまった気が・・・まいっか、劣化吸血鬼とコウモリ、そこには同族だろうが進化系だろうが格の違いがあるんだから。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ