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血清の鬼人20

昨日は帰ったために行かなかったが、今日はダンジョンのさらに先に進む。


次のエリアで最初に見つけたのは糸蜘蛛だった。

具体的に言うと見つけたのが蜘蛛、巣に捕まったところを見つかったのが俺だ。


通路にはかなりの細さと保護色の糸で作られた蜘蛛の巣があって、それを知らなかった俺はまんまと引っかかってしまった。


糸ごと引きちぎろうとしたが粘着力、強度ともかなり強力で厄介だ。


だが、既に宿主である糸蜘蛛はかかった獲物(オレ)にトドメを刺そうとノコノコと出てきたところを、血剣で仕留めたので心配はない。


絡みついていた糸は火をつけると勢いよく燃えて抜け出すことができた。殺した糸蜘蛛はもちろん食う。


[スキル【蜘蛛の糸生成】【粘り糸生成】【待ち伏せ】を獲得した]





その後は血剣を先行させ引っかかったら火をつけるという動作を繰り返しながら進むと、次のエリアボスのもとに辿り着いた。


ボスは道中と同じく蜘蛛系だった。だがその大きさは4メートルを超えているうえ、部屋の中は蜘蛛の糸で張り巡らされている。完全に相手のフィールドで子分の糸蜘蛛を連れていた。


わざと見せているだろう糸の陰で、本命の目視しづらい糸が俺の動きを止め、そこを大蜘蛛が糸玉を先に付けたモーングスターを身体を振り、叩き潰そうとする。


血剣を盾状に変形させ、血盾の角度を斜めに向けて受け流そうとした。だが角度を調節した血盾の強度をモーングスターの威力が上回り、血盾を破壊し白い糸を赤く染めながら迫りくる。


俺は【脱皮】を使い、抜け殻ごと糸を脱出できた。

完全に避けきれずに脇腹を擦り、血が出ているが問題ない。

血盾で時間稼ぎをし、モーングスターの進路をわずかにずらすことができなかければ致命傷は免れなかっただろう。


俺を潰すことなく通り過ぎるモーングスターの糸を用済みとばかりに切る大糸蜘蛛。

操る者がなくなったモーングスターは糸と糸蜘蛛を巻き込み、壁にめりこんだ。


大蜘蛛はその複眼を全て俺に向けて睨む。

だかもう時間切れだ。


破壊された血盾の残骸がスライムように隠れながら地面を這いずり、大蜘蛛の下まで行くと形を剣状に変えて大蜘蛛の首と胴体を切り離した。


顔があった場所からは血が溢れでて、あまりの痛さに

のたうちまわる顔と胴体。


そんな状態でも生きている大蜘蛛は凄いが、トドメの体内に入り込んだ血の中から攻撃には耐えれなかったのだろう。ようやく動きを止めた。


[フィールドボス“大蜘蛛”の討伐に成功しました]


[攻略者には討伐報酬“甲殻鎧”を贈られました]



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