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血清の鬼人15

ダンジョン(迷宮) :神々が造った試練の場。造った神によってシステム、内装、出現モンスターが変わる。ダンジョンのモンスターや宝箱から得られるアイテムは様々な使い道があり、それを目当てに挑む攻略者も居る。


★☆★

不気味に笑みの仮面を被っている【木人形】が振るう剣をいなしながら人形と繋がっている糸を剣で切った。


糸が切れて動かなくなった人形はマジックアイテムの素材になるらしく、ギルドで買い取ってくれるので【異空間収納】にしまっておく。


だがこいつはモンスターではなくただの人形で、こいつを操っていたのがダンジョンモンスターだ。


モンスターの名前は【傀儡師パペッター】


小人のような姿をしていて自分はこっそりと隠れて傀儡を糸で操って戦うので、結構厄介な相手なんだよな。


俺は隠れていた傀儡師パペットを食いちぎりながら、そんな事を思ったりする。


[スキル【操糸術】【操り糸生成】【コントロール補正】を獲得した]



今、俺は絶賛洗脳中のゴロツキAと一緒に【操り人形の館】に潜っている。


操り人形の館は外装は館、中もそれに合った内装だが地下に進み続けるタイプとなっている。


俺は全身をフード付きのコートで隠した格好。

あくまでダンジョンに潜るゴロツキAの荷物持ち係としてだ。


実は俺が街道を歩くとちょくちょく誰かの視線を感じた。

またゴロツキかなと思い、裏路地を歩き犯行を誘ってみたのだが、誰も襲って来ることもなく、視線の人物も何処かに行ってしまった。


そんな出来事があったのでなるべく姿を露見したくない

まあ、ダンジョン内では戦いの邪魔になるのでコートは脱いでいるが。


ゴロツキAは【血の眷属】による副作用か、ダンジョンには潜り始めた辺りから、口から少し泡を吹き視点もあわなくなっていた。

周りから見ればかなりやばい人だ。


これは支配を緩めてやる事で症状はある程度回復した。ある程度・・・だが。



その後も人型以外のサイなどの動物を模した人形も回収、操っていた【傀儡師パペッター】を食らいながら先を進む。


ダンジョンモンスターが一種類しかいないな、と思っていると次の敵が現れた。

そいつはゴロツキAと瓜二つだった。


現れたそいつはお前の隣にいる奴はニセモノだ、とか俺に成りすましてるんだ、とか言ってくるのでぶった斬ってやった。


案の定喋る人形だったので良しとする。

こいつを操っていたのは【腹話師シャペター】だ。


本体の戦闘力は相変わらず低いが、攻略者を言葉巧みに騙してくるので面倒くさいヤツらだ。


だがそういう手は俺には通じないぞ。


いやいや、口から泡ぶいてるヤツと俺の心配をしてくれるヤツ、どっちが本物か明らかでしょ。


ん、俺だったら絶対に後者を選ぶね。・・・あれ?

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