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血清の鬼人12

太陽が眩しいことなんと輝かしいことか、すっごく綺麗だわ。


太陽の光で常時ダメージを受けるが【太陽光吸収】の回復力によって相殺されるようになった。


最初はダメージの方が上回っていたが、【異空間収納】にしまっていたサンフラワーを追加で食べたら、回復力が上回り、若干だが常時回復になった。


だが日差しが強い場所では、ダメージを受けるかもしれない。またサンフラワーを見つけたら狩っておこう。




ゴルゴンがいたダンジョンには今度戻ってきた時に迷わないように分身を目印として置いておく。


というのもこの辺りの洞窟と森では、スキル的にも経験値的にももうあまり美味しくないのだ。


ただしダンジョンは別、あそこはゴルゴンの攻略方法を見つけないと難しい。

探してみたが【石化無効】とか【石化耐性】のスキルはこの森では見つからなかった。


地道に鍛錬するならいつか出来るようになるかもしれないが、早めにダンジョンを攻略するのならやはり行動範囲を広げて強くならないとダメなようだ。


ちょうど、サンフラワーが生えていた平野には獣道らしきものが繋がっていた。これを進めばどっかに行けるんじゃないかな。すべての道はローマに通ずるっていうしね。




獣道を進むと狙い通りに横幅の広い街道に繋がっていた。地面にはちゃんと舗装もされており、真新しい馬車が通った跡もある。


車輪の跡があるという事は当然、人も通る訳で。

お、盗賊に襲われてる馬車を発見。

馬車の護衛ら4人に盗賊8人だ。

当然盗賊の方が有利だ。

なお生きてるかどうかは知らんが、護衛らしい人が4人倒れている。どうやら奇襲でやられてしまった組らしい。


まあ、護衛が全滅するのを待つとしよう。

いや、この世界の吸血鬼の立場知らないし。

もしモンスター扱いだったら、盗賊をやっつけて次は護衛とバトル!ってなるじゃん。

盗賊相手に勝てるかも分かんないのに、なんで俺が命を張らないといけないわけ?まあ、戦い方を見た感じ簡単に殺せそうだけど万が一があるし。


まあ、護衛くん達の命は無駄にはしないよ。

だから死に物狂いで足掻いてくれて、相手を疲労させてくれたまえ。死んだら俺が食ってやるから。


あ、最後の護衛が斬られた。だが、盗賊4人をやってくれたので頑張った方だろう。

じゃあ、俺も行きますかな。


俺は【隠密行動】を発動させながら、盗賊に火玉を撃ってまず一人。

火だるまになった盗賊の断末魔が辺りが響く。

さらに俺が【反響】【音響】を使って悲鳴を拡音させる。

断末魔に注意を逸らした盗賊二人の胸に落ちていた剣をぶっ刺す。

【刺撃】を使って威力を上げるのも忘れない。


動きながら護衛、盗賊を問わずに死体を【異空間収納】にしまっていく。辛うじて生きている奴にはトドメを刺してから【異空間収納】にしまう。


残り一人には直接首に噛みつき【石化の牙】【毒牙】を使い弱体化させ血を吸う。


[【職業・暗殺者】を獲得した]


[スキル【言語通訳ヒューマン】【激痛耐性】【暗殺】を獲得した]


死体はすべて【異空間収納】にしまって、辺りにこの場所を離れる。


【森林擬態】を使い隠れて馬車の様子を見ると、中から男性が降りてきた。


辺りには護衛も盗賊も居らず、血溜まりだけを残して死体も消えているので驚いている様子。


男の驚いた顔に満足したので俺は逃げる。

せいぜい街に着くまで襲われないように祈るんだな。

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