血清の鬼人10
なんやなんやでなんとか目標達成はできた。
いや勝ったわけではなく、狩った方で。
取り敢えず、ゴルゴンが魔力切れするのを狙って、ゴルゴンの目からビーム攻撃が届く範囲で立ち回り避けまくった。
俺が攻撃するなんてもってのほか、仮に近づけても髪の毛のヘビに噛まれておしまいだし。
そんな訳で逃げまくる俺だったんだが、それをゴルゴンが怒ったのか、髪の毛のヘビを分離、出動させて来やがった。
結構予想外でした。
ゴルゴンの目からビーム攻撃に加え、数百匹のヘビの追尾攻撃なんて何処の鬼畜ゲーだよ。
ヘビに体の所々を噛まれて石化してるし、ヘビに気を取られ過ぎてゴルゴン本体の目からビーム攻撃が脇腹を掠ったし。時間が経てば戻るよね?やだよ、右の脇腹だけガッチガチなのって。
俺は【咆哮】【音響】【反響】を同時併用し、ヘビを怯ませる。ヘビには耳を塞ぐ手がないから直撃した。
【ハンティング】を使ってヘビを捕縛、【振動波】を使う、【反響】も同時使用で威力を底上げし、ヘビの身体にひび割れを入れて、俺の血を流し込み【血の眷属】を発動させた。
俺はヘビの支配は不完全ながら、命令を下す。
ーーー自害しろーーー
というくだりで無事にヘビを狩ることができた。その後も同じ事を繰り返し、討伐数は4匹、その死体は【異空間収納】に収納して俺扉の外まで撤退した。
もう少し狩っても良かったんだけど、ヘビを支配するのに血を使いすぎた。これ以上使うと動きに支障が出そうなんで諦めることにする。
[スキル【石化の牙】【分離行動】【脱皮】【蛇睨み】【毒牙】【丸呑み】を獲得した]
ちなみにヘビ、まじうまー。
火で焼いて蒲焼きにして食べたが、味はウナギだわ。さっぱり大変美味しゅうございました。
甘タレが欲しい。
もう一回ゴルゴンに挑戦したいが、もうそろそろ夜の時間だ。仮眠をとって外でお目当てのスキルを探すとしよう。