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ぱふぱふ  作者: 一狼
ぱふぱふⅢ(悪役令嬢編)
8/43

8.ぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふ

ぱふぱふ |ω・`)

 吾輩はぱふぱふである。名前はまだない。




 今日は悪役令嬢さんと一緒に五十鈴さんの所へ行きます。


 一緒に住むことになった悪役令嬢さんですが、家(洞窟)には人間が住む生活環境が整ってないことに気が付いたのです。


 そこで困った時の五十鈴さん。


 ついでにキャベツを貰うためリヤカーを引いて行きます。




「何ですかこれは!? エメラルドキャベツがこんなにも!!」


 五十鈴さんが作っているエメラルドキャベツを見て悪役令嬢さんは驚きの声を上げています。


「ぱふぱふ?」


 そんなに珍しいものなんですか?


「最高級の食材であるエメラルドキャベツは王都でも滅多に手に入らないのに・・・」


 悪役令嬢さんは呆然自失と言った感じでキャベツ畑を眺めてました。


「おや、ぱぷぱふだべ。ん? 人間さんもいっしょだべか。珍しい組み合わせだべ」


「ぱふぱふ!」


 あ、五十鈴さん、こんにちは!


 悪役令嬢さんは私の新しい家族です!


「ほう、嬢ちゃんはぱふぱふの家族だべか」


「はっ?! 貴方がこのエメラルドキャベツを作っている者ですのね! どうやってこんなにもエメラルドキャベツを作ることが・・・って、ゴブリン?」


 悪役令嬢さんが五十鈴さんに気が付いて話しかけるも、五十鈴さんがゴブリンだと分かるとまた呆然自失してしまいました。


「ありえないですわ・・・ゴブリンが・・・ゴブリンが・・・エメラルドキャベツを・・・」


 何やらぶつぶつ呟いています。


 それほどショックだったのでしょうか?


「おう、なんだかよく分からんが、取り敢えずいつもの一玉をやるだ」


「ぱふぱふ!」


 ありがとうございます!


 あ、それと悪役令嬢さんが生活しやすいように人間の生活用品が欲しいんです!


 お皿とかスプーンとかコップとか、後出来れば衣類とかですね。


「あーー、食器とかはオラが何とか何とかできるだが、衣類となるとなぁ・・・

 ああ、荒杵がいるだな。

 オラ達と滅多に交流が無いからなかなか会う事がねえだ」


「ぱふぱふ?」


 荒杵さんですか? 初めて聞く名前ですね。


「ちょっと! そこ貴方! ぱふぱふちゃんの言う事が分かるのですの!?」


 フリーズから再起動した悪役令嬢さんは五十鈴さんに向かってビシィッと指を突きつけます。


 あれ? そう言えば五十鈴さんは私の言う事を理解してくれてますね。


 武田さんや美濃さんは大よそな感じで分かってますが、五十鈴さんほどじゃないです。


「ん? 何となくだべよ」


 何となくで私の言葉が分かるなんて凄いです。


 流石、五十鈴さん。カッコいいです!


「いやぁ、照れるだ。そんなに褒めたって何も出ないだ」


 そう言いながら五十鈴さんはもう一玉キャベツを差し出しました。


 私のリヤカーは一杯ですので悪役令嬢さんが受けとります。


 五十鈴さん、チョロイです。チョロイゴブリンです。チョロリンです。


 五十鈴さんは早速悪役令嬢さんの食器を作ります。


 適当な木材から削りだし、お皿やコップ、スプーン、フォーク、ナイフ、お鍋、等々をどんどん作り出していきます。


「何このゴブリン・・・最早普通のゴブリンじゃないですわね」


「ぱふぱふ!」


 五十鈴さんはカッコいいゴブリンですよ!


 ついでに悪役令嬢さんのリヤカーも作ってもらいました。


 今日の所は食器だけにして、荒杵さんの方は後日伺う事にしました。




 ぱふぱふ。







ぱふぱふ(`・ω・´)シャキーン

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