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ぱふぱふ  作者: 一狼
ぱふぱふⅡ(美食編Ⅰ)
5/43

5.ぱふぱふぱふぱふぱふ

ぱふぱふ(`・ω・´)ノ

 吾輩はぱふぱふである。名前はまだない。




 ゴブリンの五十鈴さんからキャベツを頂いて、主食はキャベツになりました。


 キャベツは大体4日ほどで食べきるので、4日ごとに五十鈴さんの所にキャベツを貰いに行きます。


 それ以外の日にはリヤカーを引いて森の中で木の実や山菜を捜します。


 こういう時は鑑定スキルは便利です。


 食べられる食材を判断できます。




 そうして異世界の生活が慣れてきた頃、唐突にお肉が食べたくなりました。


 特段お肉系女子じゃないですけど、人間だったころのことを思いだしてお肉が食べたくなったのです。


 とは言え、ぱふぱふとなった私にはどうやってお肉を手に入れたらいいか分かりません。


 しかも生のままでは食べれません。


 そこで困った時の五十鈴さんです。


 お肉を食べたいので五十鈴さんに相談しに行きます。




「お肉が食べたいだ? おめぇ変わったぱふぱふだな」


「ぱふぱふ」


 ぱふぱふはお肉を食べないのですか?


「ぱふぱふは基本雑食だからそったらごとねぇだが、焼いた肉を食べたいなんてまずねぇべ」


 あ、ぱふぱふはやっぱり雑食なんですね。


「んだらばオラに付いてくるだ。今日はあれの日だべ。ぱふぱふも丁度いい時に来たんだな」


 少し考えていた五十鈴さんは付いてくるように言いました。


 五十鈴さんは農具をキャベツ畑の隣にある小屋に仕舞って歩いて行きます。


 私もそれに続きます。


 ぱふぱふぱふぱふ。


 ぱふぱふぱふぱふ。




「着いたべ。ここならおめぇさんの食べたい肉があるべ」


 ついた先には牧場がありました。


 柵の中を豚さんが元気に走り回ってます。


 養豚場です。


 品種:プリントン

 詳細:プリンのように甘くトロける肉質を持った豚


 ・・・なんでしょう。この美味しそうな豚さんは。


「ありゃー? 五十鈴どんでねぇか。とうしたどん?」


「おう、武田さん。ぱふぱふが肉を食べたいって言っててな、それでここへ連れて来たべ」


 養豚場の小屋から二足歩行の豚さん――オークさんが出てきました。


 名称:武田

 種族:フライオーク

 性別:♂


 オークさんが育てる豚さん・・・実にシュールな光景です。


 ところでフライオークってどんな種族なのでしょうか?


 空飛ぶ豚さん?


「おお? ぱふぱふか、めずらしいどん」


「ぱふぱふ!」


 こんにちは! お肉が食べたいです!


「そう言う事ならちょっと待ってるどん。飛び切り美味い上質の肉を持ってくるどん」


 武田さんはそう言って小屋の方へ行きました。


 その間に五十鈴さんは何やらセッティングをしています。


「ぱふぱふ?」


 何をしているのですか?


「ん? これは焼き肉の準備だべ。今日は武田さんと月一の焼肉パーティーの日だべ」


 おお! バーベキューですか!


 まさかぱふぱふになってBBQが出来るとは思ってもませんでした。


 暫くすると武田さんが沢山のお肉を持ってきました。


「さぁ、たくさん食べるどん」


 炭火で熱せられた網の上に豚さんのお肉が焼かれます。


 ジュージュー音が鳴って美味しそうです。


「ほら、食べるどん」


 焼けたお肉を皿に乗せられて私の前に出されます。


「ぱふぱふ!」


 頂きます!




 あ―――――――ま―――――――い―――――――!!




 なんですかこれ!?


 お肉なのに甘くてとろけて美味しいです。


 流石はプリントン。名前に偽りはありません。


 五十鈴さんと武田さんはジョッキを片手にお肉を食べています。


 こんな美味しいお肉を毎月食べているなんて羨ましいです。


 そう言ったら、次からも私も参加することが出来るようになりました。


 わーい。これからは29日の日はお肉の日です。




 ぱふぱふ。








ぱふぱふ(`・ω・´)ジュルリ

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