39.ぱふⅩⅩⅩぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふ
ぱふぱふ((*゜д゜*))
吾輩はぱふぱふである。名前はまだない。
「ぱふぱふやーい。どこだ~」
「居たら出ておいで~美味しい食べ物を上げるよ~」
ブリード君とビート君が裏路地で他にぱふぱふが居ないか探してます。
2人の傍ではベティちゃんが私を抱きかかえ見ています。
「他のぱふぱふちゃん居た~?」
「居ないね」
「ちぇ~、ここに居たのはそのぱふぱふ1匹だけかよ」
ブリード君はがっかりして不貞腐れてます。
ビート君はまだ諦めきれないのか辺りをきょろきょろしています。
「ぱふぱふ、ぱふぱふ」
「あ、ぱふぱふちゃんどうしたの? あっちに行きたいの?」
私はこんな人気のない裏路地に何時までも幼児たちを置いておけないので表通りに行くように促します。
「あ、もしかして仲間が居たのか!?」
「こっちに居るんだね!?」
残念な事に男の子たちは私の鳴き声が仲間を呼ぶ声と勘違いしました。
「ぱふぱふ! ぱふぱふ!」
私は必死に顔を横に振りますが、一度勘違いした2人は俄然色めきだって更に裏路地の奥の方へと走り出します。
あああああ、そんな奥に行っちゃ危ないですよ!
当然、ベティちゃんも一生懸命追いかけます。
裏路地の奥の方へと行くと、そこは明らかに治安が悪い場所でした。
そこで3人は最悪の事態に直面しました。
辛うじてガラの悪い人たちやホームレスのような浮浪者はいませんでしたが、代わりに凶暴な野犬が居たのです。
それも3匹も。
「グルルルル……」
ベティちゃん達を見つけた野犬は唸り声を上げます。
「ひっ……」
野犬の唸り声にビート君は尻餅をつき、ベティちゃんは脚をがくがくと震えてました。
唯一ブリード君だけが2人を庇うように木の枝を拾い野犬へと向けます。
「おおおおお前らなんか怖くないぞ! くく来るならかかってこい!」
とは言え、まだ5歳の幼児です。手足はがくがくと震えてます。
「ぱふぱふ!!」
流石に幼児たちをこのまま野犬に晒すわけにはいきません。
私はベティちゃんの腕から抜け出し3人の前に出て、野犬の前に立ち塞がります。
「ぱふぱふ! ぱふぱふ! ぱふぱふ!」
来るなら来なさい! ぱふぱふの、魔王の眷属の力見せてあげます!
「ぱふぱふ! ぱふぱふ! ぱふぱふ!」
魔王の眷属の力見せてあげます!
「ぱふぱふ! ぱふぱふ! ぱふぱふ!」
眷属の力、見せてあげます!
「ぱふぱふ! ぱふぱふ! ぱふぱふ!」
見せてあげます……
あれ? こういう時って ネット小説とかじゃチートが発揮されるんですが……
「グルルルルルルルルルルル……!」
逆に私の鳴き声で野犬は殺気を発しました。
どうやらぱふぱふの魔王の眷属の力は発揮されていないようです。
ですがここで引く事は出来ません。
私が野犬を引き付けますので3人はその間に逃げて下さい!
「ぱふぱふ! ぱふぱふ!」
「ぱぱぱぱぱふぱふ、お前だけにいい格好はさせないぞ」
震える声でブリード君が私の隣に立ちます。
流石は男の子と言いたいところですが、今は素直に引いて欲しいのです。
ああ、言葉が通じないのがこれほどもどかしいとは。
ベティちゃんとビート君は震えて逃げ出すことも出来なさそうです。
これは覚悟を決めた方がいいのかとそう思っていた時です。
ヒュン! ヒュン! ヒュン!
「キャイン!」
「ギャン!」
「キャイン!」
石飛礫が投げ込まれ野犬たちが怯みました。
その隙に1人の若い男が野犬たちに迫ります。
手にした剣を鞘ごと振り回し野犬たちに叩きつけます。
「キャインキャイン!」
「クゥーン、クゥーン」
「グルルル……」
野犬たちは悲鳴を上げて逃げていきます。
野犬が居なくなったのを確認して、男の人がベティちゃん達に優しく話しかけます。
「ぼーずども大丈夫か?」
どうやら何とか助かったようです。
ぱふぱふ……
ぱふぱふ(・´ω・`)ゞ




