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ぱふぱふ  作者: 一狼
ぱふぱふⅥ(美食編Ⅲ)
22/43

22.ぱふⅩⅩぱふぱふ

ぱふぱふ.。゜+.(・ω・)゜+.゜

 吾輩はぱふぱふである。名前はまだない。




 私の目の前には今、待ちに待った食べ物――お米があります!


 ああ、ここまで来るのは長かったです・・・



 あの後、ケンタさんはボロボロになりながらもお米を探し出して来てくれました。


 但し、種籾だけの状態でした。


「すまん、ぱふぱふ・・・これを手に入れるのが精一杯だった。

 だ、だがこれを元に育てれば大量にお米が手に入れることが出来るぞ!」


「ぱふぱふ!」


 いえ! これだけでも十分ですよ!


 後はイケメン農業エリート五十鈴さんが頑張ってくれます!


「え? オラだか? まぁ良いだが。オラもこのお米ってのが気になるだ」


「よし! 俺も手伝うよ! 異世界と言ったら日本食チートだよな!」


 流石は五十鈴さん! 私のお願いも然ることながら農作物に対する情熱は誰にも負けませんね!


 そして勇者さんも日本人としてお米を食べたいみたいです。


 そうして始まったのがお米作りです。


 五十鈴ファームの一角を整備し、水田を作り種を植えていきます。


 普通なら大体5~6か月くらいかかるのですが、ここは異世界。ファンタジーです。


 お米の品種も然ることながら、魔法などを使い経った3週間と言う期間であっという間にお米が実りました。


 水田は金色の稲穂で揺れています。


 五十鈴ファーム従業員総出で稲刈りをし、お米を精米していきます。


 因みに毛玉の私は応援するしかお手伝いが出来ません。


 そうして出来上がったお米がこちらです。



 品種:真米

 詳細:真なるお米。何にも劣らず何にでもなれる万能米。



 早速お米を炊いてもらいます。


 流石にこれには五十鈴さんも手間取っていました。


 五十鈴さんは未知の作物であるお米は作ることが出来ましたが、料理はそれほどでもないようです。


 そこで活躍したのが勇者さん。


 日本の知識を生かしてカッコよくお米を炊きます。


 因みに勇者さんはお米作りにもちょいちょい五十鈴さんにアドバイスをしていました。


 勿論素人知識なのですが、五十鈴さんは大いに助かっていました。


 出来上がったお米――いえ、ご飯を前に私は感動しています。


「ぱふぱふ、まずはこれで食べよう」


 そう言って勇者さんが取りだしたのはハーピーのチキさんのところの卵、ガチョーンチキンの黄金卵です。


 こ・これは、伝説のT(タマゴ)K(カケ)G(ゴハン)!!!


「ぱふぱふ!」


 勇者さん! 貴方は分かってらっしゃる!!


 ご飯が盛られた茶碗の真ん中に卵がぽとりと落とされる。


「ぱふぱふ」


 頂きます。


「頂きます」


 ぱふぱふぱふぱふぱふぱふ!


 私は一心不乱にTKGを食べていきます。


 勇者さんも涙を流しながら食べています。


「おお、これはこれで美味いだ」


「ん~、この卵の味が何とも」


「でゅふふ、この卵との絡みが食欲(そうぞう)をかきたてるわね」


 五十鈴さんも又子さんもウルスさんも美味しそうに食べています。


 若干1人だけ別の意味で食べているように見えますが気のせいでしょう。


 ああ、これで憧れの日本の朝食が再現できます。


 ・・・いえ、待って下さい。お味噌汁が用意できてないじゃありませんか。


 お味噌は確か大豆から作られてます。


 こうなればケンタさんに頼んでお味噌又は大豆を捜してもらわなければ!!


 数日後再びボロボロになって大豆を手に入れてきたケンタさんが居たのは言うまでもありません。




 ぱふぱふ。









ぱふぱふ ∑ъ(`・ω・´)グッ

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