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3話 あ、ありのまま今起こ

色々悩んだけどとりあえず投稿。

前話でステータスにレベル入れるの忘れた。

ので便乗してスキル制という事にしよう。そうしよう。

戦闘シーンというほどのものでもないですが、とりあえず書いてみた。

俺は泰然とした構えで、レーダー上を猛スピードで駆けてくる赤点を待ち構える。

木の上(地上5メートル)で。

いや、一応相手の姿を確認しとこうかと。

敵を知り己を知らば、ていうあれだ多分。


間もなく敵の姿が現れた。

身長が確実に2mを軽く超すと思われる狼男(女?)だ。ファンタジーキター。

全体的に黒みがかった灰色の毛並に、腕がヒョロニートな俺の腕の3倍近くあるんじゃねーかってくらい太い。5倍かもしれん。

足はさらにその腕の1.5倍くらい太い。刃〇で言うとオ〇バ級。もう筋骨隆々とかってレベルじゃねー。

更に、なんというか中学ん時に俺をいじめ抜いてたあのDQNどもとは纏っている怖さの質が全く違う。

濃厚で純粋なる殺意。人の体を紙の様に容易く引き裂くであろう鋭く長い爪と牙。

お家に帰りたいんだが?


でも同時にどこか高揚している自分がいる事を感じる。

もう完全に人間超えちゃってるあのモンスター。

そりゃもう怖くて怖くて小便ちびるけど、さっき見た俺のステータスがもしこの世界でチート級なら、あんな怖ろしげな化け物ですら指先ひとつでダウンな感じかもしれないわけで。

ていうか俺の心のどこかで誰かが「もっと熱くなれよおおおおおおおお!」と叫んでるのを感じる。


狼人間は俺が潜む木の手前3mら辺で一瞬キョロキョロして獲物(つまり俺)を探した後、なんか鼻をピクピクさせたかと思うと、一瞬の内に俺の目の前まで垂直跳びですっ飛んできて。


胴体に軽く穴が開くじゃないかと思うほどの猛烈な飛び蹴りをかましてきた。


「ぐ、ええっ!」

潰れた蛙のような声(聞いた事ないけどね)を漏らしながら、木の上から吹っ飛ばされる俺。

見れば、潜んでいた木から軽く10mはすっ飛ばされていた。


やばいやばいやばいやばいやばい。

あれは人間が敵う生き物じゃない。

一匹殺すのに軍隊が必要なレベルだ。

それも、わりと最新鋭装備で固めた自衛隊とかが。


逃げる戦う謝る泣きつく諦める?

一瞬のうちに様々な選択肢が頭をよぎっては消える。

こんな化け物相手に選択肢も糞もない。

ただ無意味に無慈悲に無感動に殺されるだけだ。

こんな事になるならあの時…みたいな回想が全く浮かばない。

気ままにぼっちでニートしてきた俺には後悔すら浮かばない。

虚しい寂しい哀しい卑しい嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ死にたくない。


頭の中が「死にたくない」で埋め尽くされたその時。


狼人間の追撃が来た。

事故などで死にかけた瞬間、物事がスローで見えるなんて聞いた事があるけれど。

やけにゆっくりと相手の動作が見えた。


やつは10mの距離をたったの2歩でまっすぐ詰めてきて。

俺にぶつかる手前で視界右側に急旋回。

そのまま俺の右視界ギリギリから、その巨大な(あぎと)で、俺の無防備な首筋に喰らいついた。


「カッ」


体が上下左右に振り回される。

もう自分が一体どうなってるのか訳が分からない。分かりたくもない。

ああーこの人完全に殺る気ですわー。

そない気合い入れへんでも、もうわて死んでますやん。

そんなブオンブオン振り回さんでもええですって。

何べんも地面に叩きつけへんでも、もう死んでますてー。


ブオンブオンブオンドガンッドガンッドガンッブオンブオンブオンブオン。


…………。


「もうええわボケェッ!!!!」


ボチュッ。

余りのしつこさに怒り任せに肘鉄を振り回すと、何か柔らかいものを潰した音と手応えがした。

と同時に、体がまた地面に叩きつけられる。

「べへりとっ!」

ゴロゴロと転がりながら、ようやく自分が解放されたと知る。

てか、あれ、え?

なして生きてんだおら?


ふと自分の体を見下ろすが、シャツにべったりと血がついてる。いたいたいたい。

が、どうも変だ。

赤くない。

真っ黒(・・・)な血がシャツにべったりと付いている。

なんじゃこりゃ。汚っ。

と思いつつも、自分が転がってきた先を見てみると。


頭の前半分が無くなった狼人間のグロ画像がそこには転がっていた。


…そう言えば俺チートでしたわ。てへっ。



決して狼人間の迫力にビビッて腰抜かして忘れてたわけではない。

肉を切らせて骨をあれこれするやつだ。多分。


にしてもあんだけやられまくってノーダメージ&一撃殺か…。

やっぱりあのステータスはチート数字だったな。

蹴られた腹は衝撃こそあったものの痛みは皆無だし、喰いつかれた首にも傷ひとつ残ってない。

…無敵?ぐへ、ぐへへ。


物は試し、狼人間を「鑑定」してみる。


-ワーウルフ(rancC)

・状態:死亡

・HP  0/568

・MP  0/81

・ATK 228

・DEF 196

・MAT 55

・MDF 90

・AGI 255


おおーやっぱり生物だとステータスが出るか。

名前の後に付いてんのは、こいつの強さのランクか。

上限ランクが分からんが、S、A、B、Cの順番とすると結構強い部類だよな…。

もしそれでこの程度の数字なら、俺の数字はやっぱ規格外ぽいな。

まあランク制の常としてAとSの間に飛躍的な格差がある可能性もあったりするけれど。


さて他にも色々試してみっか。

俺はまずワーウルフの毛皮だけに意識を集中し、鑑定してみる。


 -毛皮(人狼)

  rancCの魔物素材。革鎧や防寒具の素材として重用。


おおーやっぱ毛皮は換金素材か。

さてさて、ナイフもない現状、手で剥ぎ取るのもちょっとしんどいところだけど、剥ぎ取り機能はついてるかどうか。

おもむろに毛皮に手を当てて、(収納)と心の中で念ずる。

と、人狼の毛皮部分だけが綺麗に剥ぎ取られる。

グロっ!

そりゃ皮だけ綺麗に取られたらこうなるわな…南無南無。


んじゃ次に魔力自在スキルの威力を試そう。

俺は皮なしグロ死体に掌を向けて、意識を集中させながら言う。

『火よ』。

ゴゥオオオオオオオッ!

周りの木々の頂点すら越えて、10mを越す巨大な火柱がそそり立つ。

あわわわわ。

あ、あかん、森林火災なってまう。

消えろ!消火!鎮火!

たちどころにフッと消えてなくなる火柱。


…なるほど。

まさしく俺の意思通り自在に魔法的現象を起こす、だけど調節加減の訓練は必要、と。

うーむ、この辺は現地の魔法使い的な人に基本を教わるまでは自重しといた方がいいかもな。

当分は肉弾戦士でいくか。元々そっちのが好みだしね。


と、思考を切り替えて俺は周りを取り囲む人狼どもを見渡す。

12~13匹ってとこか。俺の方を睨んでグルグル唸ってやがる。

鑑定してみるが、さっきの奴と似たり寄ったりのステだ。

いくら俺がチートつっても、所詮は戦闘経験のない一般人。

この先、強敵に出会わないという保証もないしな。

精々、俺の実戦経験の肥やしになってもらうか。

相手が殺る気満々だから、罪悪感もないし。

毛皮剥ぎ取りゃ、金にもなる(多分)。

とりあえずの目標は被弾ゼロでの一撃一殺ってところか。


精々、無謀な相手に喧嘩売っちゃった自分たちの不運を嘆くといい。


「ヒャッハー!」


おおよそ正義の味方が上げてはならない声を叫びながら、俺は人狼の群れに飛びかかった。

次回は他者視点で始めます。

多分女の子登場。ヒロインになるかは未定。

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