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~いつも隣り合わせ~

多ジャンルを多く含む作品です。

そういうのがお嫌いな方は避けてください。

恋愛・ミステリー・サイコ系・禁断これが大体入ってるジャンルですね。







明日、自分が死ぬかもしれない世の中で今1番『幸せ』だと感じているのは私だと思う!

なんて……自意識過剰にたった今結婚式を挙げている真っ最中のこの女がこの話の主人公。野上のがみ 麗菜れなだ。

20代最後の歳でギリギリ滑り込めた結婚に嬉しくて誓いのキスもまだしていないのにもう半べそ状態だった。


それを見た友人たちは、笑いをこらえるので必死で誰もがそんな幸せな結婚式で終わると思っていたのに・・・・・・・・・・・。







「新郎の楓太さん入場です!!!!!」







楓太が出てこないので少しの沈黙が会場を包み場は騒然となった。

楓太は、仕事でおくれると連絡があったがさすがに入場には間に合うと聞いていたので麗菜は心配になったその瞬間!披露宴の者から麗菜に何か慌てる様子で入場口から大声で叫んだ!!





すると、





「あのたった今病院から連絡から入りました・・・・・・・!楓太さんが事故に合いました意識不明の重体です!!!今すぐ病院に!!!」





麗菜は大急ぎで病院に向かうと楓太は意識不明の状態のまま眠っていた。



病院の先生から麗菜は、




「楓太さんはおそらく植物状態でしょう・・・・・・。いつ、意識を取り戻すかどうか・・・・・。何十年後かもしれませんし・・・・・・。このまま待っていても・・・・・・・。」



と言った医者に腹が立ち麗菜は、




「いや!私は楓太は必ず帰ってくるんです!!戻ってくるんです!!そう信じてるんです・・・・・・・。ダメですか?」



と言い楓太の手を握り楓太の体の上で皆に見えないように伏せて泣いていた・・・・・・・。



それからは、麗菜は返事が返ってこない楓太に毎日話しかけるように麗菜はお見舞いをしに来ていた。



「今日はね!向日葵をお家に植えてみたんだけどやっぱりあれってお手入れ難しいんだねぇ~」



と毎日のお見舞いを終わって帰ろうと楓太の部屋を出ると、麗菜が見覚えのある顔にびっくりした!



曰彦えつひこ?なんでここにいるの?」



すると、曰彦はレナに、



「ちょっといいか?」



すると、麗菜は、あまり行きたくなさそうな顔で、



「いい・・・・・・けど。」




すると、曰彦は病院の中庭に連れていき、



「俺とやり直さないか?あの男……もうダメなんだろ?」



と言うと麗菜が曰彦に、




「もしかして……!エツ!!あなたが楓太を?!?それはあなたでも許さないわよ!!!」



と麗菜が言うと、




「違うね……俺はある男から情報をもらったから。ここにいるんだよ。」




と言うと麗菜は曰彦に、




「ある人?って誰?もしかしたらその人が楓太をこんな風にした犯人かも知れないんでしょ?なら………教えてよ。」



すると、曰彦は徐に喫煙室に入り煙草を取り出した。



麗菜はあんまり煙草は好きではないが真実を聞くためなら多少の煙草ぐらい我慢が出来たので喫煙室について行った。




「で、聞きたいわけ?あの人の事?」




と曰彦が言うと、麗菜が興味津々に話を聞いていたが曰彦自身も知らないみたいだった。





話を聞くと、自分のパソコンにいきなりメールが届いて気がつくとここの病院の前に立ってたらしい・・・・・・・・・・。




曰彦の話を聞くと話の信憑性に欠けているが、今はそれを信じるしかないと思いまた病室に戻ってきた。


あの日、楓太は車で出かけていたのに事故で見つかった時乗っていたのは自分の車ではなく見知らぬワゴン車ほぼ真正面から衝撃から受けたせいで車体は潰れナンバーは分からずバックナンバーは剥がされた車体・エアバックの出ない血みどろの密室。

押しこめられた形跡があり他にも人がいた跡があるみたいです。

持ち主が誰のものかわからぬよう指紋は大量の血液で消されていたらしいです。

外側の指紋は目持ってふき取るしか方法がない。



らしく、これは計画的大量完全殺人に楓太は巻き込まれたとレナは思っていた。



「楓太、この事件で生き残ったの………楓太だけなんだって。」



と小さくつぶやき楓太の体に伏せながら考えていた・・・・・・・。






「(このままでいいのかな?)」


そう、麗菜が考えていると、後ろから一人の男が迷い込んできた。



『君、何泣いてんの?』




その少年は麗菜が泣いていないのにもかかわらず泣いていると言いだした。



「泣いてる?どこが!?私は泣かない‥…。」




麗菜は強がりをこんな少年にまでも強がりを言ってしまったが不思議な少年で麗菜の事がお見通しだった……。




『……‥……心が…泣いてるじゃないか‥……。』




少年はすごく哀しそうな目でレナを見つめていた麗菜は顔だけ少年の方に向け普段流さない一筋の涙をポロリと流した。




「泣いてない!!‥……泣いて……泣い・・・・・・て‥…ない……・・・・・・・グスッ・・・・・」

麗菜は楓太が眠る布団に顔を埋め泣きじゃくった。




『あらあら・・・・・・はい…これハンカチだから使いなよ…。』




と言い少年は麗菜にハンカチを差し出した。

麗菜は涙が出過ぎて喋れないので徐にメモを取り出しペンで書きだした。




――――― 名前は? ―――――


そのメモを少年に見せると、少年は、


『知りたいって?……ハハハ。教えるよ~! 蓮舫路 勇 (れんほうじ ゆう)高校3年生18歳 楓太おじさんのはとこだよ。わかった?』




すると麗菜が勇に、



―――――― はとこが何の用? ――――――



と突き放したような文章の紙を勇に見せた。すると勇は、





『初対面なのに驚かせちゃってごめんね……。でも、僕が事件の真相を知っているって言ったらおばさんは僕にその泣き顔を見せてくれるかい?』





すると、麗菜は事件の真相を知っているという勇に徐に涙を流した。




『やっぱり泣いちゃダメだよ……僕の大好きなおばさんの顔が哀しみで濡れちゃうじゃないか………ねぇ麗菜さん・・・・・・・。』




と勇は麗菜の頬の涙を右親指で拭い勇はしゃがんでいる麗菜と同じ景色を見たくてしゃがんで麗菜のおでこに勇のおでこを合わせた。




「何を・・・・・・・!!!!して・・・・・・・・るの?!!?!」





麗菜はよく分からなかったがされるがままだった・・・・・・・。










だが、麗菜が流した涙は徐々におさまって涙は止まり次第に安心感さえ覚えていた。









すると、勇が麗菜に、

『ほら。涙止まった……。麗菜さんには効果テキメン・・・・・・だね。』


そういわれ恥ずかしくなったのか麗菜は勇からおでこを外し顔を赤くしそむけた。


「調子に乗るんじゃないわよ・・・・・・・・・。」







そんな麗菜を見て勇は笑いながら、

『ホント可愛いねぇ~おばさんって……。』


すると、勇は麗菜の顎を掴み麗菜の顎を少し上にあげ自分の顔を近づけた。





『ねぇ……。俺麗菜さんともっと親しく親密な仲になりたいのにおばさんとか麗菜さんとか……そんな呼び方俺…嫌だからさ・・・・・・・・・【レナ】って俺だけ特別に呼んで………………いい?』








麗菜はその呼び名は誰にも呼ばれたくなかった。それは、たった一人今眠っている【楓太】だけに呼ばれたい名前だからと思いながらも楓太のはとこなのにどこか楓太にところどころ似ている部分が楓太に見えて今の麗菜には錯覚を起こして・・・・・・・・・・・・・・まるで楓太に言われているみたいで否定・・・・・・・・・・できなかった。














「い・・・・・・・・いいわよ。」















その麗菜の言葉は苦し紛れの返答だった。だが、そんなことも知らずに勇は麗菜にニコニコと笑いかけてきて、











『レナ………一人で寂しいんでしょ?僕の家来ない?』




















お盛んな高校生が闇に落ちた大人の心の隙間に入り込み欲望の解消のためだけに遊ぼうと誘惑してきた・・・・・・・・。












今までの私なら【楓太】の顔が真っ先に出て来たのにその時の私の頭には楓太の面影がこの少年とすり替わっていた・・・・・・・・・・・。


















        私はとんだ悪魔に誘惑されてしまった・・・・・・・・・・・・・・・。


























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