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いけめんさんも獣です!

気がついている人もいるかもしれませんが…ついに、暴露です。

私とアルトさんの話しもまとまってきたころ…


コンコン…


「誰だ?」

「俺だよアルト。」

「あー…現在この部屋は使われておりません。」

「おい!」

「わかったって、入っていいよ、エル。」

「始めからそうしてくれよ…。」


そう言って入ってきたのは…アルトさんと正反対の短い銀髪のよく似合った、いけめんさんでした。まぁ、いけめんだからと言って気を許す私じゃないがな!

私の場合まず、変人なのか、変態なのか、はたまた変出者なのかを見極めてから話すこれ基本!

まぁ…あの変態神は不意打ちだ…。

だ、だって神が変態だなんて考えたこと無かったんだもん!!


「例のお嬢さんについての下からの報告書、持って来たんだが…ぶは!」


な、なに!?何で笑われたの!まさか私のあまりの小ささに笑ったのか!ならば戦争だぁ!我が軍は手加減せんぞ!


「お前…まだそんな格好してるのか…」

「おい、エル…さっきの事覚えてるよな。」


…私じゃありませんでした。


「ぐ…はは、ちょっ、お前その格好でこっち向くなって…ぶ…」

「これを潜入捜査先にしたのはお前だろ!」


えっ!マジですか!

アルトさんに修道服を着せたのはあなた様だったんですね!ナイス、いけめんさん!いい趣味してるじゃないか!ちなみに、アルトさんの着ている修道服は黒と白のシンプルなデザインではあるが、そのシンプルさがアルトさんの金髪や整ったお顔に合っています。でもでも、アルトさんが着ているとシンプルで可愛らしいと言うより、綺麗で大人な女性って感じがまた…

いい!スッゴくいいです。はぁあ…


「わかったよ、今から着替えて来るよ。」


えーぇえ!着替えちゃうんですか!残念です…できれば1枚お写真、撮っておきたかったです。ケータイ持って無いんですよね、私。


「あぁ!そうだエル、着替えている間その子の事よろしくね。」


えっ…


    ※


少し昔の話しをしよう。私がこの世界に来る前の話しです。幼い頃の…確か5歳の時でした。

私にお父さんがいないと言う事が普通では無いと知った時、私はお母さんに聞きました。


「お母さん、私のお父さんはどんな人?」

「あなたのお父さんは、優しくて家族思いで、少し無茶をするけどいつも私を大切にしてくれた人…

では絶対になかったわね。」


違うの!?


「男なんてみんな獣で変態で変人よ。あなたは来年から小学校にいくでしょ?」

「う、うん」

「なら、その内に分かるようになるわよ。」


そして、私が女子小学校に通い始めるとお母さんの言った事がとっってもよく分かりました…私が出会った男のほとんどが、変人、か変態か、変出者だったからね!

お母さん!あなたはもういないけど、私はあなたの教えてくれた事を忘れません!そう誓ったのが確か…10歳の時だったっけ…?いや、9歳だったかな?


とにかく!そんな事が多々あり私は半ば男性恐怖症みたいなものだ!うぅ、女の子なのに…女子高生なのに…。


    ※


そして10分後…

ガタガタ、ぶるぶる…。


「えっと…色んな意味で大丈夫?」


大丈夫じゃないです…変人でも変態でも変出者でも無い事は分かりました。

でも、無理です!アルトさん早く帰って来て!


「え、えっと…エルさんでしたっけ?」

「本当は、エルルクって言うんだけどね…何で俺をそんなに怖がるのかな?」

「わ、私…男性恐怖症みたいなものなんです…。」

「えっ、そうだったの?俺、嫌われたのかと思ったよ。」

「いえ…別にそう言うわけじゃ…」

「だって、アルトは普通に…あぁ、そっか、あいつ今…。」

「?」


すると、ドアからアルトさんの声がしました。


「すまない、遅れた…あの服を脱ぐのに戸惑って…どうしたんだ?」


……!!一体何が行って…

アルトさん?アルトさん…なんですか?

別人じゃないかぁ!

いやいや、別人に見えるが、確かにアルトさんだ…

今、アルトさんは、エルさんも着ている騎士団の制服を着ている、そこまではいい!いや、良くないが…

先ほどまで下ろしていた髪を後ろで一つに結んでいて、化粧も落としている。そしてなにより、顔付きが違う!さっきまでは優しそうな女性だったのに、今はなんだか…エルさんにも並ぶいけめんさんでした。

ま、まさか…


「お、男の人だったんですか?…」

ちなみに私は部屋の一番端っこにいて逃げている真っ最中です!!


「まさか…本当に勘違いしてたんですか!」

「アルト、お前の女顔がついにそこまで…」

「お前のせいだよな!お前が修道女なんかにするから!」

「それはいいが、アルト。あの子窓から逃げ出してしまったが…」

「えっぇえ!」


    ※


「はぁあ、はぁあ…」


私は騎士団の控え室を逃げ出して街を走っている。そして、叫んだ。

「だ、騙されたぁあああああ!!」





アルトさんは実は男性でした落ちです。主人公は男性恐怖症みたいなのものです、あくまでも、みたいな…ですけどね。

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