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暴露されるは私のアレです。

長官さんとの競走はエルさんが窓から入るという最大の近道を使ったこと

により幕を閉じた。

「まともに走っても勝てないのなんて目に見えてるし、この時間なら文官さんもいると思ったからねぇ~」


とか何とか言ってた。まぁ、私としては長官さんから下ろしてもらえるのでエルさんが一番で良かったと言えば良かったのですが。

そして私はやっと長官さんの肩から下ろしてもらえるはずなのだが……


「あの…長官さんそろそろ下ろしていただけると、そのなんというか……」

「ああそうか。エルが勝ったので君を下ろさなくてはいけないのだったな」

「はい、お願いします」

「……」


しかし長官さんはそう言ったのになぜか私を担ぐ体勢から抱える体勢に変えただけで下ろしはくれず、なぜかずっと私のことを見つめている。


「……長官さん?」

「しかし君は軽過ぎるな」

「はい?」

「15歳と聞いていたのだが……」


なんで今私の重さの話しをするのか謎なのですが。すると長官さんは私の重さを確認するかのように上に下にと軽く上げ下げした。てか、女性なんですよね?よくそんなに簡単に持ち上げたりできますね。


「せいぜい見積もっても…「わー!わぁー!わぁあああ!!」…キロ位だろう?」


私の体重を暴露しないで下さい!?なんで言うんですか、プライバシーというものがあるんですよ!しかもなんでちょっと持ち上げただけでそんなに正確に分かったんですか!ほとんどぴったりでしたから!


「へ~、リリアちゃんって…「わー!わぁー!わぁあああ!!」…キロなんだ」

「なんでエルさん今のが聞こえたんですか!?」

「だって俺、耳良いもん、音聞き分けられる位はさ」


だからってまたみんなの前で言わなくてもいいじゃないですか、私の場合体重がバレたら大体の身長が分かっちゃうんですよ!


「ちなみに勿論儂も聞こえたぞ。儂の耳の良さは人一倍じゃ!」

「……耳?」


耳って、えっとそのネコミミの方ですか?それとも普通の耳の方ですか?てか、今気づきました。なんでスルメを食べてるんですか?

それともう一つ……


「ア、アルトさんは聞こえませんでしたよね?」

「えっ!……あ……うん……」

「やっぱり聞きこえてましたね!?」

「ち、違う!…その……聞いてはいない!」


聞いては!?“は”ってどういう意味ですか!どこかで私の体重を知る機会があったんですか?私を持ち上げてみたことがあるんですか!まぁそんなことは私の記憶では無いので違うとは思いたいですが。

そしてなんでそんなに挙動不審になるんです。あぁ、もうこの場で私の個人情報が知れ渡ったりまくりましたよ!


「ふむ、だが軽過ぎる事を除けば柔軟性のある柔らかい身体。素早く動けそうな体格。そしてあの順応性」

「?」


長官さん、様子がおかしいですよ?そんな今にもキランッと音を出しそうな目で私見ないで……あといい加減下ろしてほしいです。


そう言えば、今更ながら私は長官さんに呼び出されたわけで。つまり長官さんは私に何らかの用があるのか、または私が気づかない内に何かしでかしちゃっていて怒られたりするのか、余興やら競走やら色々あり忘れてました。一体何を言われるのか……


「確かリリアといったな?」

「はい」

「王宮騎士団で働きたいようだな」

「あっはい!」


それは勿論です!みなさんの役に立ちたいんです!

それに何もしないなんていうダラダラ生活なんて、していいはずがありません!人は労働をしなければ腐っていく生き物なのです、内面的にも外面的にも。


「じゃあ私の物になってくれるな?」

「もちろ……えっ?物?」


誰が誰の物にだって?えっと、つまり。私が長官さんの物に……なりませんよ!?上手いこと流されるところだったけど純粋に嫌です。それ以前に言っている意味分かりませんから!


「駄目なのか?」

「長官、順を追って話さなければ伝わりませんよ」

「では文官、何から話せばこの子は私の物になってくれるんだ?」

「始めからです」


文官さんといわれた人は呆れたように言うと、まずは私を下ろしてあげては。と長官さんに提案してくれてひとまず私は長官さんから解放された。


長官さんは私を下ろした後、私とアルトさんに座るように言い長官と書かれた机の席に座った。

そしてネリさんはなぜか長官室に付けられている(しかも凄く高い所にある)ハンモックに乗ると足をパタパタさせながらまたスルメを食べ始めた。


「どうぞ紅茶ですが」

「ありがとうございます。えっと……」


紅茶を勧めてくれた文官さんの名前が分からず困っていた私に気づいたのか文官さんは紅茶を注ぐと


「私は王宮騎士団上部文官、レイ・アールグといいます」

「そういえばまともに自己紹介もしていなかったな。私もしよう、私はファイ・クライアン王宮騎士団上部長官だ」


すると長官さんはハンモックの上で尻尾を振りながら右に左にと揺るているネリさんの方をじっと見た。おそらくネリさんにも自己紹介を求めているのだろう。


そういえばネリさんもネリさんでどんな人なんだろう?騎士団の制服ではなくゴスロリ服を着ている所を見ると王宮騎士団上部の人ではなさそうだ。そもそも“人”と言う時点でだいぶ怪しいのだが……


「にゃー?儂はただのネリじゃよ、色んなことをしとる」

「色んなこと?」

「お主が知らない方がいいようなことじゃよ」


聞きたいような、聞きたくないような。私の空気読めセンサーが反応しているので聞かないことにしておこう。危ない方向に関わってしまいそうだ。


「さて自己紹介も終わったことだ、本題に入ろう」

「はぁあ……」


あれ私の自己紹介タイムは……?




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