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えっ?誰がです?

「好きです!」

「嫌です!」

「好きです!」

「嫌です!」


……本当にいつまで続くんだろう。

いつもはちょっとドジッ娘だけどしっかりしてるフレアさんが必死に逃げているまぁ仕事はちゃんとやってるが、でも完全に逃げてる。しかも絶対にミキ君の顔を見ようとしないで。


「フレア~」

「嫌です!」

「ちゃんとこっち見てよ~」

「絶対嫌です!」


絶対って……フレアさんとミキ君の間に何があるんですか?そもそも、ミキ君って何者何ですか?朝いきなり馬乗りにされてたのに全く正体が分かっていないよ。


「フレアさん……あの……」

「はい!なんでしょうかリリア様!」


フレアさんは助かったとでも言うような明るさで返事をしてくれた。


「そのミキ君って一体誰な……」

「リリアちゃんがサイドテールを下ろしていると言うのは本当なの!!」

「……テナさん……」

「おはようございます。奥様。」


このタイミングでいきなりテナさんがやって来るなんて……私ってば相変わらずタイミング悪っるーい。しかも私がサイドテールを下ろしている事がなんで広まってるんですか?


「きゃぁああ!リリアちゃんがサイドテールを下ろしてる!可愛いわ!」

「すみませんテナさん、出来ればあまり見ないで下さい。」

「いいえ、リリアちゃん!じっくり見るわよぉ……ってあら、ミキ帰ってたの?て言ううかいたの?」

「ずっといましたよ!?」

「そんな事よりリリアちゃん、朝ご飯がもう出来てるわよ。」

「はぁ……分かりました。」


テナさん、そんな事は流石に酷くないですか。まぁミキ君はもう全く気にせず再びフレアさんを追いかけ回してるけど……そう言えば結局ミキ君の事は一切聞けませんでした、仕方ない後でアルトさんに聞いて見よう。



     ※



さて、テナさんに呼ばれ朝ご飯へと向かった私達は再びフレアさんを追いかけ回していたミキ君にアルトさんがなんかスッゴくいい音を出してノックアウトさせた事を除いては何事も無く朝食に向かう事が出来た。


「痛い、痛いですよ。」

「大丈夫だ、お前の普段の行動よりは痛く無い。」


普段は何をしてるんですか!?何で朝の朝食の席でそんなセリフが飛び交うんです。


「痛くなんか無い!ねっ!フレア!」

「……………」

「無言だな。」

「無言ですね。」

「無言ね。」


しかもスッゴい勢いで目そらされてるし。本当に何なんですかこの人。


「アルトさん、ミキ君って一体誰何ですか?」


よし、今回は邪魔される事無く聞けたな。


「ミキか?こいつはフローリア家の使用人だ。」

「あぁ、そうなんですか。」


なる程、朝のあの行為は使用人としてお越しに来たんだと考えればわかる気がする。馬乗りにする必要はまったく無かったですけど。


「フローリア家の使用人、兼魔術師だがな。」

「はい?」


あれ?今ちょっと……すみません聞き違えてしまったみたいです。もう一回聞いて正確な答えを聞きましょう。


「えっと、アルトさん……今なんて……」

「魔術師」

「誰がですか?」

「ミキがだが?」

「魔術師って確か魔法を使う人ですよね?」

「あぁ」


…………?―――!

はいぃいいいい!?えっ?ミキ君が魔術師 ?今私の目の前にいてひたすらフレアさんを見つめているこのミキ君が魔術師!?私聞き間違えなんかじゃなくて!?


「……魔術師なの?」

「魔術師だよ。」

「……」


私はスッゴく驚いていた、でもそれは今のセリフの意味ではなくそのセリフを言った人物にだ。

今のセリフはアルトさんでも、ミキ君でも、ルウちゃんでも、テナさんでも、フレアさんでもましてや私でもない。


「……1日ぶりですねぇ、エルさん……」

「まだ1日もたってないけどねぇ~」


エルさん……もう驚きませんよ、びっくりしませんよ、悲鳴なんて上げませんよ。もう慣れましたよ。でもさぁ、やっぱり言いますけどさぁ……


一体何時、何処からどのようにして現れたんですか。


「リリアちゃんのお見舞いと騎士団の報告に来たんだよぉ、リリアちゃんは今日は騎士団休むしさ。」

「だからっていきなり現れなくても……」


それに正確には休まされているんですが、それどころか私は今日は外にすら出してもらえないそうですし。


「しかも、なんかミキまでいるしさぁ~。」

「あれ?エルさんは知り合い何ですか?」

「いやいや、知り合いどころかこいつ俺の従兄弟だからね。」

「い、従兄弟!?」


確かに!似てる、従兄弟なのにスッゴく似てる!エルさんは銀髪でミキ君は紫がかった銀髪だけどかなり似てるよ!とくに言動が!


「あれ?じゃあエルさんも魔術師なんですか?」

「いやぁ、俺は違うよ。ミキは“突然変異型”だからね。」

「“突然変異型”?」

「リリアは魔術については教えられてないのか。」

「はい、私は魔術なんて使えないので。」


魔術師について少し教えてもらい、魔術師について分かった事は、

魔術師になる人には2パターンがあると言うこと。


1つは“血筋型”と呼ばれるもの。これはその言葉のとうり、魔術師と言う血筋がその人の親や祖父母にいることにより魔術師としての才能があった人達の事だ。


しかし、親や祖父母が魔術師だったからと言ってその子や孫が絶対に魔術師になれる訳ではない。魔術師としての才能が開花する可能性が高いと言うだけ。大体はある一人の人に魔術師としての才能があったならその人の孫かひ孫の辺りで一人魔術師が生まれるか生まれないか位の確率だそうだ。

でも、やはりほとんどの魔術師はこの“血筋型”である事が多い。



2つ目はエルさんが言っていた“突然変異型”だ、こっちは“血筋型”とはまったく違い、その人の血筋に魔術師の血が全くないのに、いきなり魔術師の才能を持って生まれた魔術師の事らしい。


ミキ君はまさにこの“突然変異型”に当てはまるそうだ。

“血筋型”に比べると“突然変異型”はかなり数が少ない。


また、この2つのパターンの特徴として。“血筋型”は1つの魔術に特化するタイプで例えば、炎を出す事に特化している人なら炎とかをババァーン!と出したり出来るし、その炎を小さくも出来たりの応用技も使えるらしい。


……ちなみにMPマジックポイント的なシステムは無かった。魔術師は魔法をバンバン使えばバンバン疲れるだけだとか。ちょっと残念……


そして!“突然変異型”は色々な種類の魔法を幅広く使える。炎も出せれば水も出せるし……えっ?雷も出せるの?いや今は出さないで、危険だから。


でも“突然変異型”より“血筋型”の方が同じ炎を出す魔法でもより強力で強烈なんだそうで。


とにかく、“血筋型”と“突然変異型”この2つが魔術師の大まかな種類。



     ※



「分かった?」

「まぁ、大体は……」


私は朝食のおにぎり(フレンチ風)を食べながらエルさんとミキ君の話しを聞いた。

分かったような分かりずらかったような?


「ミキ君が色んな魔法が使える“突然変異型”と言う事は分かりました。」


今の説明を、エルさんとミキ君が説明するとなぜか分かりずらい。話し方か?それとも言い回しか?

私はもうあきらめて手で食べる事にしたおにぎりを食べ終えて席を降りた。その時同じようにおにぎりを食べ終えたルウちゃんが席を降りるとミキ君に言った。


「ミキ君、久しぶりに遊びましょう!」

「いいよ、ルウちゃん様。」

「……ルウちゃん様?」


やっぱり敬語がかなり間違ってますよね。


「でルウちゃん様、今日は何するの?」

「びゅーねさん!」

「びゅーねさん?」


びゅーねさんと言うのは私がルウちゃんとかくれんぼをした時に出会ったビューネタートルの事で、私とルウちゃんでビューネさんと呼ぶ事にした。つまりルウちゃんはビューネさんと遊ぼうと言っている訳なんですよ。


「ミキ、お前あの浴びるほどあった仕事はどうした?」

「いやいや、ご主人。何言ってるんですか。そんなのフレアとリリアちゃん様起こすために夜中にすべて終わらせましたよ。」


……途中のセリフが無ければ凄いんだけどなぁ……



長い説明タイムですみません!

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